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Episodes

傘に臨界

Episode01

Date:
2021.08.15
染谷千冬・染谷千秋
シナリオ制作者:
参照様
シナリオ頒布先:
pixiv

本編

暗い噂ばかりの夏であった。 じとりと重くるしい空気のせいか寝苦しく、あなたの眠りはここ最近、悪い夢に犯されている。 生ぬるい水に浸されて、溺れていき、或いは言葉の雨に劈かれる。毎晩、そんな夢を見た。 ぼそりと、夢の中で囁かれる言葉を口にした。 何の気なしに、秘密を囁くように。 そうして今日はめずらしく、すとんと眠りの中に落ちて溶けた。 「──の────を───あげる」 「──、──」 「     」 「──だから、」 雨の音がした。雨の音だけが鼓膜を揺らした。 一体だれのだろう。それはわからない。けれどあなたはいま、喪に服している。

8月半ば、灰を纏った重い雲の下。 光を失ったひまわりが、俯いて泣いていた。

言葉の端々は、雨にずたずたに裂かれあなたの耳には届かない。 けれど次の言葉だけは、その瞬間だけ世界が無音になったと思うほど、やけにはっきりとあなたに届いた。 「──────────俺と地獄に落ちてよ」 ――――――――――――――――

クトゥルフ神話TRPG

傘に臨界

―――――――――――――――― …りんと鼓膜を刺し貫く音で目が覚めました。 開け放たれた向こう側では雨が降っていました。 自身の意識を掬い上げた風鈴は、すっかり息を潜めてそこに吊られています。 切れかけの電気が繰り返し瞬き、まるで影の落ちた世界に抗うようでした。

染谷千秋 : 「おはよ」

貴方の向かいには、喪服に身を包んだ千秋がいます。

染谷千冬 : 「……おはよう」 染谷千秋 : 「よく眠れた?」座ったまま千冬の方を見ています。 染谷千冬 : 「いや、……変な夢を見た」 染谷千冬 : 「……夢?」 染谷千冬 : 「……今も夢か」 (布団に入って寝た記憶がある。居眠りしたとかじゃないのに、こうして喪服を着て、どこか知らない場所にいる。夢の中でも喪に服していた。だからきっと、夢の続きなんだろう) 染谷千秋 : 「……、寝ぼけてるな」千冬の頭を撫でます 染谷千秋 : 「千冬はゆっくりしてて。さっきこの建物をざっと見て回ったんだ。向こうに台所があったから、お茶淹れてくる」立ち上がりながら言います。 染谷千冬 : 千秋の発言に違和感を覚えるかアイデアします 染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 16 > スペシャル 染谷千冬 : 「……?」 (千秋も知らない場所なのか?) 染谷千冬 : 「俺もついていく」 染谷千秋 : 「大丈夫、すぐ戻ってくるよ」そう言って千冬の頭を撫でてその場を後にします。

貴方はその場所に取り残されました。

染谷千冬 : ついていこうと身を起こしている間にどこかへ行ってしまって、ちょっと悲しいです。 染谷千冬 : 待っている間、あたりを見渡します。

いくつか気になる場所がありました。 ◆ 探索可能場所:線香、掛け軸、棚

染谷千冬 : (雰囲気の良い場所だな。千秋と旅行に来てるみたいだ) 近くにある線香を見ます。

火がついていました。長さからして最近着けられたものであることがわかります。 聞き耳をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=30 【聞き耳】 (1D100<=30) > 43 > 失敗

雨の音が響き渡ります。

染谷千冬 : (線香の匂いは落ち着く。けっこう好きだ) 染谷千冬 : (……掛け軸まである) 掛け軸を見ます。

雨の中、柿の木の下で傘をさす人間の水墨画でした。 目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 29 > 成功

「待望」という、おそらくタイトルであろう文字が隅に書かれているのを見つけました。 またよく見てみると、絵の中の人間は濡れていました。傘は後から描き足された物のようです。

染谷千冬 : (……後から描き足されている。でも、落書きではなさそうだ。この場所も、この絵も記憶にない。……やっぱり、変な夢だな) 染谷千冬 : 隣の棚を見ます。

日本画についての本やメモとペン等が雑多に置かれています。 目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 58 > 成功

棚の二段目の底が外れました。どうやら二重になっていたようです。その中から、やけにボロボロなひときれの紙が出てきます。 「明かりを絶やさないで」

染谷千冬 : 「……?」 染谷千冬 : (……千秋はまだか)

いくら待てど、千秋が戻ってくる様子はありません。

染谷千冬 : (……探しに行こう)

部屋から出ると、すぐに台所が見えました。 食卓へと向かうと、そこは電気が消え、空模様も相まって薄暗い空間でした。 背の低い机に座椅子がずらりと並び、向こう側には雑誌類が詰め込まれたラックが置かれています。 そんな空間で、千秋はあなたが来たことにも気が付かずに、どこか呆然とした様子で立ち尽くしていました。

染谷千秋 : 「……」 染谷千冬 : そばにあるスイッチで部屋の明かりを点け、千秋を後ろから抱きしめます。 「……どうしたんだ?」 染谷千秋 : 「……悪い。考え事してた」そう言って微笑み、そのまま手を動かします。 染谷千冬 : 「考え事?」 染谷千秋 : 「ん? ああ……うん」 染谷千冬 : 「……ぼーっとしている」 少し頭を傾けて、千秋にキスをします。 染谷千冬 : 「大丈夫か」 染谷千秋 : 「……心配してくれてんの?」千冬の頬をむにっとします 染谷千冬 : 「そうだ」 染谷千秋 : 「……さんきゅ。実は最近、あんま眠れてないんだ」 染谷千秋 : 「頭上手く回んなくてさ。……後でちょっと寝ていい?」 染谷千冬 : 「わかった」 染谷千冬 : 千秋の手から急須を取って、用意されてた湯呑にお茶を注ぎ、食卓に運びます。 染谷千冬 : 食卓を見ます。 染谷千秋 : 「あ、俺がやるのに」

食卓の方に目を向けます。 食器棚、ラック、道具入れなどが調べられそうです。

染谷千冬 : 「座って、茶を飲め。……すっきりするかもしれない」 染谷千冬 : 「……それとも、もう寝るか?」 染谷千秋 : 「あんがと。……お茶飲んでから寝る。せっかく千冬が入れてくれたんだし」 そう言って食卓に座ります 染谷千秋 : 「……そういえば俺たちは今、誰の葬式をしてるんだろうな」お茶を手に持ったままぼんやりといいます。 染谷千冬 : 「……千秋にもわからないのか?」 (喪に服しているのに、夢の中の千秋でさえその相手がわからない夢。……違和感がある) 染谷千秋 : 「ああ。……やっぱ千冬にもわからないよな」 染谷千秋 : 「そういえば千冬、最近学校忙しそうだけど、大丈夫なの?」 染谷千冬 : 「俺は大丈夫だ。千秋こそ、今の時期は忙しいんじゃないか」 染谷千秋 : 「まぁな。まあでも余裕」 染谷千冬 : 「……千秋なら、そうか」 染谷千冬 : 「……ここには他にどんな部屋があるんだ」 染谷千秋 : 「まだ俺も見れてない。けどあんま広くなさそうだった。他には……縁側もあった」 染谷千冬 : 「縁側か。晴れていたら良かったのに」 染谷千秋 : 「……そう?暗い方が俺は好きだな」 染谷千冬 : 「……そうなのか。確かに、雨だったり、曇っていたりする時の湿った空気、落ち着いた空気も、それはそれで好きだ」 染谷千冬 : 「でもきっと、晴れた日に縁側で日光浴して、自然を感じるのは気持ちがいい。千秋とそうやって過ごしてみたい」 染谷千秋 : ふっと笑います。 染谷千秋 : 「それも楽しそうだな。のんびり話でもしながら、綺麗な景色みたりしてさ」 染谷千秋 : 「今度どこか旅行にでも行こうぜ~」 染谷千冬 : 「行きたい。千秋は行きたい場所はあるか?」 染谷千秋 : 「そうだな~。国内もいいけど、たまには国外にも行ってみたいな。メキシコとかハワイとか」 染谷千秋 : 「有名なフィッシングスポットあるんだろ?」 染谷千冬 : 「海外は考えてなかったが、いいな。世界遺産やパワースポットも見て回りたい。……千秋と一緒なら、なんだって楽しいだろうな」 染谷千秋 : 「ああ、……俺も。千冬と一緒ならなんだって楽しい」 染谷千秋 : 「千冬はどこか行きたい所ある?」 染谷千冬 : 「……どこかの温泉地でゆっくり過ごすとか。城巡りもしたい。姫路城、松山城……。ああ、宮島にも行ってみたい」 染谷千冬 : 「これからたくさん行こう」 染谷千秋 : 「ああ」

あなた達がそう話していると、千秋が一つあくびをします。

染谷千秋 : 「……ごめん、少し寝てもいいか」 染谷千冬 : 「ああ。さっきの部屋に戻ろう」 染谷千秋 : 「や、ここで大丈夫。……おやすみ、千冬」そういって食卓にうつ伏せになります。

そうして寝付きの悪い千秋にしては珍しく、すぐに寝息を立て始めました。 食卓に加えて、家の中が探索可能になります。 ■探索可能箇所 食卓…食器棚、ラック、道具入れ 追加…寝室、脱衣所・浴室、縁側

染谷千冬 : (寝つきの悪い千秋がすぐに寝た。おかしい。……本当に大丈夫なのか) 千秋の様子を見ます。

目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 30 > 成功

千秋はぐっすりと寝ています。少し夢見が悪いのでしょうか。眉を寄せ、表情を固くしています。

染谷千冬 : (夢の中で、寝ている千秋を見ている。少し苦しそうだ。……最近そういう話をしたから、その意識からそういう夢を見てるのだろうか。……本当に夢なのか? 見覚えのない場所で、やけにリアルに千秋と会話して。触れた千秋は、いつもと同じ俺よりも低い体温で) 染谷千冬 : 「……」 痛覚を確認しようと、頬をつねります。

それなりに痛いです。

染谷千冬 : (……痛覚があるからといって、夢じゃないとは限らない。そう錯覚している可能性がある) 染谷千冬 : (確か、夢の中でこれは夢だと意識できた時、自分の好きなことを思い描いたら夢を自由自在にできる……といった話があったはずだ) 染谷千冬 : (……晴れてほしいな) そう強く思って、晴れないか試します。

あなたはそう強く願いました。晴れますように、晴れますようにと何度繰り返しても空模様は変わらず、土砂降りの雨が続いています。

染谷千冬 : (……夢じゃない、のか?) 染谷千冬 : (……まだ、分からない。じゃあこの千秋は? 夢じゃない、本当の千秋なのか? もしこれが夢じゃなかったとしたら、ここは? ……千秋が俺と同じ立場だったとしたら……) 染谷千冬 : (……千秋なら、状況を把握していない俺に心配をかけないように黙ることも、あるかもしれない) 染谷千冬 : (……千秋が起きたら、聞いてみよう) 染谷千冬 : (……この建物は一体何だろう。少し散歩しよう) 染谷千冬 : 湯呑みはここから取ったのだろうかと、食器棚を窺います。

扉を開けてみれば中身はがらんどうでした。 最低限のものしか用意されていないのだろうか、と違和感を覚えます。

染谷千冬 : (……?) この場所についてなおさら気になってきて、散策を始めます。近くのラックを見ます。

ここ一週間の地域新聞が入っていました。 目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 11 > スペシャル

「ここ数日間、傷害事件が多発しています。地域の皆様は、くれぐれも夜間は外出しないようお願いします」と書かれた記事が目に留まります。

染谷千冬 : (……どこの地域の新聞だ?)

千冬と千秋が住んでいる地域です。

染谷千冬 : 日付も確認します。

ここ最近のものです。

染谷千冬 : (俺が住んでいる地域か。……これは、本当に現実で忠告されてるものなのか?) 染谷千冬 : (ローカルニュースはあまり見ていなかったから知らなった。夜にバイトしてる千秋が危険だ……後で千秋とこの話をしよう) 染谷千冬 : 道具入れを見ます。

調理器具が一通り入っています。 目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 21 > 成功

包丁入れが2つあります。包丁が1本刺さっていました。 アイデアどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 90 > 失敗

1本刺さってるんだな~と思いました。

染谷千冬 : 起きそうに無い千秋を見ます。 (かなり疲れているんだな。寝かせておこう。……その間に他の部屋も見て回ろう。千秋を寝かせられるような場所があったらいいが……) 染谷千冬 : 寝室らしき部屋を探しに行きます。

扉を開ければ、そこは畳に白い布団が敷かれた簡素な部屋でした。 大きな窓からは灰色の光が差し込み、視界を薄暗く照らしています。 部屋の内装は簡素であり、驚くほどに何もありません。 空気が澱んでいます。 何もない部屋、のように思えましたが、あなたはもっと別のものに気を取られます。 扉を開けて数秒、あなたの背筋を冷ややかな予感がゆるりとなぞりました。

染谷千冬 : 「……!?」 染谷千冬 : (幽霊? ……まさかな) 染谷千冬 : (……空気が悪いな。換気できたらいいんだが、外は土砂降りだし、窓を開けて放置は良くないだろう。千秋をここに寝かせるぐらいなら、俺が起きた時の部屋がいいな。……布団を持っていけるだろうか) 染谷千冬 : 布団に目をやります。清潔かどうかの確認で、布団もめくります。

掛け布団を捲れば、そこにはまるで砂場から子供が手のひらいっぱいに掬ったような、そんな量の塵がありました。 目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 20 > 成功

何かがそれを踏みつけたような、小さな足跡がありました。

染谷千冬 : (……この布団は使えないな。それにしても、どうして布団の上にこんなに塵が? 足跡があるのも不可解だ……) 染谷千冬 : (……足跡があるということは、ここには子どもがいるのか) 染谷千冬 : 他にこの部屋にめぼしいものがないか見渡します。

目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 42 > 成功

特に何もありませんでした。

染谷千冬 : (……この部屋にはもう、変わったものは無さそうだ。……さっきの嫌な感覚もあるし、千秋の様子を一度見に戻ろう)

食卓に来ました。千秋の姿は見えません。

染谷千冬 : 「……千秋!?」 染谷千冬 : 「千秋、近くにいるか?」 声を少し張り上げて言います。

あなたの声が食卓に響きました。返事はありません。

染谷千冬 : (……俺を探してるのか、それとも……。さっきの感覚や、変わった光景を見た後だとどうも嫌な予感がする。千秋を探す……!) 染谷千冬 : (……もし千秋が俺を探して、自分から動いたんだとしたら、最初の部屋じゃなくて他の部屋を見にいったんだと思うだろう。まだ行ってない場所……!) 染谷千冬 : 千秋を探しに、縁側を通ります。

縁側にきました。 家の外側をぐるりと一周している縁側です。 外は相変わらず重たい雨に烟り、色を喪った景色が広がっています。 ここにも千秋の姿は見えません。

染谷千冬 : (……他の場所、) 行ってないところを探します。脱衣所、浴室へ。

脱衣場にきました。 扉を開けます。 さながら切れかけた蛍光灯のように、チカチカと視界が白く明滅していました。

脳からの危険信号が発せられます。 鼻を突くのは、むわりと濃い鉄の臭い。

鏡は何度も何度も繰り返し叩かれたように割れ果てています。 半開きになった浴室の扉からは、乾いて茶色く変色したものが覗いているようです。

ここにも千秋の姿は見当たりません。

染谷千冬 : (……なんだ、ここは。……千秋がいない。最初の部屋か?) 染谷千冬 : 最初の部屋に走って戻ります。

あなたは息を切らしながら最初の部屋に戻りました。 急いで扉を開けると、そこに千秋の姿がありました。 千秋は喪服の上着を脱ぎ、床で寝ています。

染谷千冬 : 「……、いる。良かった……」 千秋の様子を確認します。

先程食卓で見た時と変わりなく、少しだけ眉を寄せたまま寝ています。 目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 67 > 成功

千秋は一番明るいところで寝ているようです。

染谷千冬 : 千秋の眉間をほぐそうとして、その後優しく頭を撫でます。 (……この場所、思っていたよりも怪しい。一瞬しか見ていないが、浴室はひどい荒れようだった。千秋を一人にするのは危険なのかもしれない。……俺は状況をよくわかっていない。申し訳ないが、一旦起こして千秋と話したほうがいいだろう) 染谷千冬 : 「……千秋、千秋。起きれるか」

返事がありません。深く眠っています。

染谷千冬 : (……起きない) 染谷千冬 : 千秋の手に自らの手を添えながら、ひとまずちゃんと見ていなかった縁側や、外の景色に目をやります。

目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 17 > 成功

白んだ空気に隠れ気が付きませんでしたが、雨の向こう側の奥に墓石があるようです。それも一つではなく、大量に。 一体、何人がここで眠っているのだろうかとあなたは思いました。 縁側の先に進めそうです。

染谷千冬 : (……墓石だ。そういえば今俺たちは喪服を着ている。……あの墓と関係があるのか) 染谷千冬 : (できれば千秋から目を離したくないが……この場所についてもっと把握したほうがいいような気もする。しかたない) 染谷千冬 : 横になっている千秋の眉間にキスをします。 染谷千冬 : 「……少し行ってくる」 染谷千冬 : 縁側の先に行きます。

縁側をしばらく進めば、突き当りまでたどり着きます。 その時、足元からカチリと音がなりました。 何かと足元へと目線を向ければ、不意に前方から、貴方の目を強い光が灼きます。 目が眩み、瞼の裏側に残った強烈な光の痕が段々と薄れてきた時、目の前の異変に気がつくでしょう。 先程まで、そこになかった扉が出現していました。 書斎が探索可能になります。

染谷千冬 : (……入ろう)

書斎に入ると、そこは鏡合わせしたようにシンメトリーな部屋でした。 扉の正面には書き物机があります。 この部屋だけは畳張りではなくフローリングが敷かれているようです。 窓がない為か、この空間だけは橙色の温かい色の照明が部屋をゆるく照らしていました。 以下の場所を探索できます。 ◆ 探索可能場所:本棚、机

染谷千冬 : この場所について情報があるか、机を探します。

メモが一枚置かれていました。

「奴らは後から色々付け足すから、気をつけなさい。 雲間が晴れれば、朝の光が降るだろう。 朝の光、夢が醒める。 どうか蛇の足に惑わされぬよう。」 目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 57 > 成功

裏面に何か書かれていました。 「追伸・浴室と寝室に失敗した人がいる。回収が間に合っていないから、見ないでおきなさい。もう見てしまったのならば、残念だったと言う他ないが」

染谷千冬 : (……誰に対してのメモだ? ここに来た人間……俺たちに対してか? このメモを書いた人物が俺たちに助言しているとしたら、他にも『奴ら』と書かれている俺たちに敵対するような人物がいる……?) 染谷千冬 : (……そういえば、明かりを絶やさないでというメモもあった。朝の光が鍵になりそうだ。足……足跡ならあったが……動物の蛇には足がない。そう考えると、『蛇』という名の人物を指している、とも捉えられる) 染谷千冬 : (……浴室は後で見て回ろうと思っていたが、このメモを信じるなら見ないほうがいいらしいな) 染谷千冬 : (……これが夢なら、早く醒めてほしい。現実のほうがいい) 染谷千冬 : (……この書斎の本棚……このメモのように、他に何かないだろうか) 本棚を見ます。

目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 25 > 成功

よく使い込まれた日誌が出てきました。

「ここ最近、この街の様子がおかしい。要調査」 「どうやらこの街に害虫の魔の手が伸びているらしい。しかし妙だ。明らかにあの虫のできる範囲を大幅に超えている。続けて調査していく」 「あの虫達は、禁じられた言葉を手に入れていたらしい。神を呼ぶ禁忌の呪文だ。そんなものを悪夢に乗せ唱え続けられれば、並の人間では耐えられない。耐えたとて、いつ口にしてしまうかわからないだろう。早急に対処せねば」 図書館/2を振ってください。

染谷千冬 : CCB<=38 【図書館】 (1D100<=38) > 94 > 失敗 染谷千冬 : (……誰が書いた日誌だ? この日誌の目的は?)

アイデアどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 1 > 決定的成功/スペシャル

あなたの推測通り、この日記を描いたものは、何かと対立する立場にいることがわかります。 また、この地域の人間を長らく観察しているだろうこと、貴方に敵意をもってないことも合わせてわかります。 1クリの追加情報です。 また、日誌に追加の記述を見つけます。 「夢で自殺衝動を植え付けた人間を、取り付き殺害衝動を植え付けた人間に殺させているらしい。悪趣味極まりない。しかし効率的な仕掛けだ。対策に活用できないだろうか。」 もっと情報ほしいですか?

染谷千冬 : 欲張ります。1クリなので(ドヤ)

はい。 あなたが本棚に目をやると、「塵を踏む者」に関する記述をみつけました。 「彼奴は、一度も呼吸をしたことのない、中絶胎児のような姿をしていた」 その横には、萎びた老人のような、光を知らぬ赤子のような姿をした、枯れ木のような何かが描かれています。 それにあなたは生理的な嫌悪感、本能的な恐怖を覚えました。 SAN値チェックをお願いします。 1/1d8

染谷千冬 : 1d100<=55 【SAN値チェック】 (1D100<=55) > 48 > 成功 [ 染谷千冬 ] SAN : 55 → 54 染谷千冬 : (……『塵を踏む者』か。寝室の布団の状況に沿うな。……気持ち悪い描写だ) 染谷千冬 : (俺も千秋も、最近夢見が悪かった。……ここに書かれている夢の記述と関係しそうだな。俺に自殺衝動や殺害衝動は…) 染谷千冬 : POW*5に成功したら無し、失敗したら少しあるかもしれない。 染谷千冬 : CCB<=11*5 【POW × 5】 (1D100<=55) > 33 > 成功 染谷千冬 : (……今のところないが、でも千秋は……そういえば言動も、少し変だった……!) 染谷千冬 : (……『対策』は、何に対しての対策だ? 虫、自殺や殺害衝動、夢、対策……この記述だけでは、それぞれの繋がりを断言できない。他に何か……) 書斎に他に情報がないか見渡します。

目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 70 > 成功

特に何もありませんでした。

染谷千冬 : (……特にないか。千秋のところに戻ろう。……その前に、この書斎に来る前、俺は何を踏んだんだ?) 書斎入口の廊下を注視します。

床下に仕掛けがありました。床を踏むとひかり、扉が開く仕組みです。

染谷千冬 : (……なるほど。こんな仕掛けがあったのか) 染谷千冬 : (……千秋のところに行こう)

あなたが千秋のところに戻ろうとした時、突然ガタンとなにか大きな音がしました。 扉を乱暴に開けた音のようです。 音がした方を見ると、千秋が目を覚ましたのか、扉から顔を覗かせています。 その顔はお世辞にも顔色がいいとは言えず、ぐっしょりと汗をかいているように見えました。

染谷千秋 : 「……」

刹那。 ぱちり、と。

染谷千秋 : 「……」

貴方と目が合います。

染谷千秋 : 「……来んな、」

貴方が何か言う前に、千秋は駆け出してその場から走り去りました。

玄関の方からがらりと、引き戸を引く音がします。 雨の音と、水を含んだ重い土を踏みしめる音がそれに続いて、遠くの方へ消えていきます。 →玄関に向かうことができます。

染谷千冬 : 「……千秋、待て!」 追いかけて玄関のほうへ向かいます。

玄関にきました。 扉が開け放たれた玄関です。

空っぽの靴箱に数本傘の立った傘立て、姿見など、雑多に物が置かれています。 扉の外は相変わらず、土砂降りの雨が降り続いています。 アイデアをどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 20 > 成功

ここは他の場所に比べ、やけに物が多いな、と思うでしょう。

染谷千冬 : 傘を2本分持って急いで玄関を出、千秋を追いかけながら傘を差します。

あなたは濡れた土を踏みしめ歩きます。 水を含んだ土が足にまとわりつき酷く不快です。

────雨が降っている。 ただ淡々と、一定の間隔で。雨が降り続いていました。 視界の端、足跡がどこかに続いているのが分かるでしょう。 目星/2をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=38 【目星】 (1D100<=38) > 51 > 失敗

何度か見失いかけながら、足跡を追いかけます。

足音だけが耳に付きました。 傘に跳ね返る水の音が耳障りでした。 いつしか視界には灰色の石が立ち並び、萎びた花が咲いています。

灰色の景色の最奥。 その景色の中でそれだけが異物のように美しく、真新しい墓石の前に、千秋は立っていました。 どこか呆然とした様子で、けれど明確に意思を持って。

染谷千秋 : 「……千冬」

貴方に向き直った彼の足元に、ぽっかりと。 人が一人入れそうな穴がありました。

その傍らで、彼は貴方に笑いかけています。

染谷千秋 : 「待ってたぜ」 染谷千冬 : 「……?」 染谷千秋 : 「……嫌な夢を見たんだ」 染谷千秋 : 「千冬が、……塵になって消えてゆく夢」 染谷千秋 : 「飛び起きて、……明かりから逃げろって、頭ん中で、ずっと」 染谷千秋 : 「……うるさい」 染谷千秋 : 「頭ん中が、うるさい」 染谷千秋 : 「あれが、いつか本当のことになるんだって」 染谷千秋 : 「千冬がまた、……」

────ぶん ぶん

─────────羽音が聞こえる。

染谷千秋 : 「……駄目だ」 染谷千秋 : 「そんなこと、させない」

あなたの胸元に、ひやりとした何かが触れました。

染谷千秋 : 「なあ、……千冬」 染谷千秋 : 「俺のさいわいを千冬にあげる」 染谷千秋 : 「だから……戻ってきてよ」

…瞬間、視界が灰色に染まります。

一拍置いて、あなたは自分が地面に倒れたのだと気付きました。 貴方に覆いかぶさるようにして千秋の顔が映りこみます。

胸元の冷たさに目を向ければ、彼に握られた刃物の切っ先が、自身の胸元の皮膚に触れていることがわかるでしょう。

染谷千秋 : 「千冬」 染谷千秋 : 「助けてあげる」 染谷千秋 : 「──だから、」 染谷千秋 : 「俺と地獄に落ちてよ」

RPどうぞ!

染谷千冬 : 「……千秋がそう望むなら、俺は構わない」 染谷千冬 : 「それなら、最後にデートしないか。さっきいたところ、ちゃんと見てなかっただろ。ちょっとした旅館の一室みたいで、千秋と旅行してるみたいだって思ってた。から、もう少しだけ、一緒にいたい」 染谷千冬 : 「……千秋と縁側で日光浴したいって話をした。雨が降っているけれど……雨音、波打つ水面、濡れた植物、雨でじっとしている動物……そういうのを見るのも好きなんだ」 染谷千冬 : 「お茶を淹れて、縁側に腰掛けて。今までの二人で過ごした毎日を語ろう。お茶が無くなった頃……千秋の好きなようにしてくれ。千秋と一緒なら、どこにだって行く。どこだって楽しい」 染谷千秋 : 「……」

無言のまま包丁に力を込めます。あなたの皮膚がぷつりと音を立てて、皮膚が裂けます。

千秋は何も言わないまま、包丁を進めようとします。 このまま何もしないでいるならば、あなたはすぐに殺されてしまうでしょう。 ────彼の瞳には、明確な狂気が揺れていました。

染谷千冬 : (……駄目か。しかたない) 染谷千冬 : 千秋の顔面に拳を振るいます。 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 36 > 成功

千秋は避けません。ダメージ判定どうぞ!

染谷千冬 : 1d3+1d4 (1D3+1D4) > 2[2]+4[4] > 6 [ 染谷千秋 ] HP : 12 → 6

CCB<=50 (1D100<=50) > 69 > 失敗 勢いよく振り出されたあなたの拳は、千秋の顎に命中します。千秋の身体が勢いよく吹き飛び、そのまま崩れ落ちました。 包丁がからんと音を立ててその場に転がります。

土砂降りの中、ここに立っているのはあなただけです。

染谷千冬 : (……ごめん) 染谷千冬 : (……連れて行く、あの場所に) 書斎前に行きます。

あなたは包丁や傘をその場に置いて、気絶した千秋をおぶって書斎前にきました。

染谷千冬 : (……千秋、戻れ……!) 足で明かりをつけるスイッチを踏みます。

あなたはスイッチを踏みました。眩しい光が千秋を照らします。千秋は気絶したまま動きません。

染谷千冬 : (……気絶したままか。けっこう力強く殴ってしまった。応急手当……) 染谷千冬 : CCB<=45 【応急手当】 (1D100<=45) > 44 > 成功 染谷千冬 : 1d3 (1D3) > 2 [ 染谷千秋 ] HP : 6 → 8

あなたは手際よく千秋を手当します。

染谷千秋 : 「う……」

千秋は目を覚ましました。ぼんやりとしたまま宙を見ています。

染谷千秋 : 「……、千冬」いくらか意識を取り戻して千冬の方をみます。 染谷千冬 : 「……千秋、意識は戻ったか」 染谷千秋 : 「……ああ」 染谷千秋 : 「……ごめん」身体を起こして千冬の首に手をかけます 染谷千秋 : 「だめなんだ。……明かりがないと、人を殺したくてたまらなくなる」 染谷千秋 : 「な、千冬。一緒に地獄に落ちよう」 染谷千秋 : 「それか俺を殺してくんない?」 染谷千秋 : 「頼むよ」 染谷千冬 : 無言で近くにあるスイッチを押します。 染谷千秋 : 「っ、」手の力が弱まります。が、すぐにその力を取り戻すでしょう。 染谷千秋 : 「ここは夢の世界なんだ」 染谷千秋 : 「だから、俺のさいわいも千冬にあげて、助けてやれる」

手の力が強まります。あなたは千秋からの明確な殺意を感じるでしょう。 ──雨が降っている。ただ淡々と、刻々と、一定の間隔を刻んでいる。

染谷千冬 : 「……嫌だ」 千秋のみぞおちを殴ります。

千秋はまたもや避けません。ダメージ判定どうぞ!

染谷千冬 : 1d3+1d4 【ダメージ判定】 (1D3+1D4) > 2[2]+2[2] > 4 [ 染谷千秋 ] HP : 8 → 4

ccb<=50 (1D100<=50) > 55 > 失敗 また気絶しました。

染谷千冬 : 「……俺は夢の中で、千秋に殺されるのも、千秋を殺すのもごめんだ」 染谷千冬 : (……俺が間違ってた。明かりじゃ一時的にしか凌げない。夜がきたら明かりが減ってまずい……それまでに他の方法を……)

──雨が降っている。濡れた体は冷えていき、まるで体温が失われたようだった。

染谷千冬 : (……ひとまず、書斎に連れて行こう。ここなら、光もある。それに、窓がない。外の光や雨が影響しない)

千秋を連れて書斎にきました。

染谷千冬 : (でも、きっとこの明かりだけじゃもたない。何か……何か……)

アイデアと目星振ってください!

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 13 > スペシャル 染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 11 > スペシャル

目星… 机の上にこんな記述がありました。 「害虫は負の走光性をもつ」 「死が日のトリガーになる」 アイデア… 夢の世界なのに、何故千冬と千秋が同じ世界にいるのだろうと思います。

染谷千冬 : (害虫が、たぶん千秋をおかしくしている。負の走光性……千秋が『明かりから逃げろ』って言ってたのはそういうことなんだろう。やっぱりこの虫は明かりを嫌っている、でもこの明かりじゃ足りない。日光じゃないと……でも曇っていて光が……) 染谷千冬 : (……そういえば、千秋もここが夢だって言ってた。俺も夢だと思っていたから、疑問を持たなかったが……よく考えれば、夢だと思っている人間が夢で二人揃うのは少し不思議だ。それに……今までの経緯、発言……) 染谷千冬 : (俺は昨日、ベッドで寝た。そして目が覚めたら、このよくわからない場所にいて、誰か分からない人物の喪に服していた。……そういえば、最近夢見が悪いせいで寝つきが悪かったのに、今日は珍しくすぐに寝れた。その時、俺は何か口にした気がする……) 染谷千冬 : (……これは、日誌に書いてあったことと一致しないか? 『いつ口にしてしまうかわからない』、そしてそれを俺が口にしてしまったから、ここに来てしまった? ……日誌や、千秋の言葉からここは夢だということはわかる。俺がきっかけなら、これは俺が見ている夢だろう) 染谷千冬 : (……千秋について、よくわからない。俺の夢の登場人物にしては、俺の知らない情報を知っている。俺と同じ立場で集団で夢を見ているか、もしくは何らかの方法で俺の夢に混じっている?) 染谷千冬 : (……そうだ、『戻ってきて』とか、『助けてやれる』といった言葉を考えると……後者の可能性が高い。千秋は現実の千秋で、俺を助けようとしているんだ) 染谷千冬 : (でも、こうやって殺す仕掛けを作っているのは、虫の計画であるはずだ。そう思うと千秋が俺を殺すことが正しいとは思えない。どうして……) 染谷千冬 : (まて、まさか対策に活用って……そうやって虫の意図に沿った行動をした時に起動するように、ということか? ……『死が日のトリガー』なら、千秋が俺を殺した時に雲が晴れるんだ。雲が晴れると日光が差す、すると日光が嫌いなこの虫の対処ができる……) 染谷千冬 : (……どうしてそんなやり方を!? でも、これだと確かに説明ができる) 染谷千冬 : (……これが俺の夢なら、俺は死んでも現実で目が覚めるはずだ。この記述を信じるなら、そうだ。早くしないとまずい。日が沈んでしまったら、対処のしようがなくなる) 染谷千冬 : (……夢の中でも、千秋に人殺しはさせたくない。自分で死のう。台所に、包丁があったはずだ) 染谷千冬 : (……もう他に方法が思い浮かばない。やるしかない) 千秋を書斎から連れ出し、縁側に横たえます。 その後、台所に向かいます。

あなたは台所に向かいました。たしかに包丁が1本刺さっています。

染谷千冬 : 包丁を手に取り、自分の胸に突き立てます。

あなたの胸元に、体温のない、異物の、金属の冷たさが入り込みます。一瞬の間の後、それが灼けるような熱に変わりました。 熱はすぐさま別の個所にも降り注ぎます。痛みと熱だけが頭を埋めていき、身体中から血が溢れ出て、全身から力が抜けます。

もう体を動かすこともできません。痛みは熱に変わり、その熱は液体として体外に零れ落ちていくでしょう。

──ああ、これで夢が終わる。 視界が切れる直前、あなたは誰かに抱きとめられました。

朝日、夜明け。 夢のおわり。

──────ぶん、

──────────────────────────────────────────。 ……目が覚める。

なんてことのない、昨日眠りについたのと同じ景色。 しかし、あなたは、あの痛みを、熱を覚えています。あの体験がまるきり夢だったとはとても思えません。

SAN値チェックをお願いします。 1d3/1d6

染谷千冬 : 1d100<=54 【SAN値チェック】 (1D100<=54) > 4 > 成功 染谷千冬 : 1d3 (1D3) > 2 [ 染谷千冬 ] SAN : 54 → 52

体を起こせば、体の上からはらりと何かが落ちます。 それらはいくつかの白い花でした。 まるで死者に供えられるような、献花として選ばれそうな白い花たち。

空には絵に描いたような入道雲浮かび、朝の涼しさで覆い隠せない、うだるような暑さで肌がじっとりとあせばみます。 カレンダーを見れば、8/15を指していました。

りんと鼓膜を刺し貫く風鈴の音。 息を吸い込めば、雨上がりの湿った匂いが胸を満たします。 しばらくそうしていると、部屋の扉が開きました。 千秋が慌てた様子で入ってきます。

染谷千秋 : 「──千冬!」 染谷千秋 : 「何したんだよ、一体…」 染谷千冬 : 「おはよう、千秋」 染谷千秋 : 「はよ、……って、そうじゃないだろ?」 染谷千秋 : 「俺たち、夢の中に……いたよな」 染谷千秋 : 「一体、どうやって……」千冬の手に触れます 染谷千冬 : (……確証がないのか) 染谷千冬 : 「……何のことだ?」 染谷千冬 : 「何か、悪い夢でも見たのか。……大丈夫か?」 染谷千秋 : 「……、……」千冬をじとっと見つめます 染谷千秋 : 「誤魔化すなって。……覚えてる」 染谷千冬 : 「だから、何のことだ。混乱してるのか?」 染谷千冬 : 「……夢は、夢だ。だから、大丈夫だ」抱きしめて頭を撫でます。 染谷千秋 : 「……」抱きしめ返します 染谷千秋 : 「俺、千冬のこと殺そうとしてた」 染谷千秋 : 「……ごめん。……謝って済む話じゃないけど……」 染谷千秋 : 「……」シュン 染谷千冬 : 「夢の中の話か。……夢の内容をいちいち謝ってたらキリがない。別に深層心理が表れるとかでもない。何も気にする必要ない」 染谷千秋 : 「……ありがとな」 染谷千秋 : 「……。お詫びといっちゃなんだけどさ、今日は俺が飯作るよ~」 染谷千秋 : 「何か食べたいものはあるかい~」 染谷千冬 : 「お詫びなんていい。でも、そうだな……カレーがいい」 染谷千秋 : 「おー。任せろ~。めっちゃ美味しいの作るから!」

そういって千秋は部屋から出ます。

染谷千冬 : (……千秋にとっては嫌な記憶だ。だったら、本当にあったことだと思うより、自分が見た悪夢だと思っていたほうがいいだろう) 染谷千冬 : 「……カレー、楽しみだ」

暫くの後。 それからすっかり、暗い噂は耳に入らなくなりました。 重苦しい空気を憂うことはあれど、もう悪夢を見ることもないでしょう。

良く晴れた日の午後、夕立。爽やかな風が頬を撫でます。

──────そうして暫く、雲間が晴れました。 【END1 傘に臨海】 シナリオクリアです!お疲れ様でした!

*SAN値を初期値にしてください!

背景

探索者の住む街にはある噂が蔓延っていた。 なんでも悪夢を数日見た後、塵になって死に絶えるのだとか。 これはシャッガイからの昆虫(以下・シャン)の悪夢によるものである。 探索者の住む街を根城としていたシャンは、「カルナマゴスの遺言」から「禁じられた言葉」を手に入れた。 1今まで寄生した人間で人間の殺害を行っていたシャン達は、この言葉の有用性に気が付き、悪夢の呪文に乗せ街の人間に夢を見させた。 2何度も悪夢の中でこの呪文を唱えられた者たちは発狂し自死衝動に侵され自殺。 3発狂せずともあるいは、自死の光景を何度も見せられた後呪文を口にしクァチル・ウタウスと接触、塵となって死に絶えた。 寄生先の人間の体を使用した殺害、夢による自死。これが街に流れる噂の真実、千冬が巻き込まれた事件である。

しかしいつの世も例外は存在するものである。千秋を含むこの夢の脅威性に気がついた人間たちは、この夢に侵されるも内容を紙面に書き出す等、その脅威性に対処をしようとしていた。 その結果シャンに目をつけられ、寄生されることとなる。シナリオ内の千秋は発狂しており、殺人衝動に駆られているだろう。

この現状に困り果てたのがこの地域の人間の体を借り、研究対象としていたイスの偉大なる種族(以下イス人)である。 クァチル・ウタウスに触れてはイス人も塵となる。時を超え逃げても追いかけてくる存在のためすこぶる相性も悪かった。 なんとかしようと考えたイス人は、生と死の境界が曖昧なこの盆の間に精神交換の応用で精神体だけを体の外に引き出すことに成功した。 人間が寝静まった深夜、夢見る人の罠を使用し、用意した夢の舞台に人間2人の精神体を呼び寄せることにした。 常に雨が降りしきり薄暗いそこで、呼び寄せた殺害衝動を持つ者に自死衝動を持つものを用意し殺させる。死をトリガーに空が晴れ、寄生したシャンが日光に驚き飛び出、寄生が解けるといった仕掛けだ。 シャンがいなくなれば悪夢も無くなる。流石のクァチル・ウタウスも、夢とはいえ1度死ねばを追ってはこない。自死衝動や殺人衝動も満たせる。実に効率的な仕様である。

このシナリオでは千冬が禁じられた言葉を唱えてしまったことがトリガーとなり、夢の世界に紛れ込む。クリア条件は千冬が陽のあたる場所で千秋に殺害されることである。

千秋は基本的に屋内にいる間は衝動を抑えること、かつ自覚せずにいることができるが、屋外に出、建物(光源)から離れるにつれ衝動が抑えられなくなる。

メモなど千冬のサポートをしたのはイス人。 失敗、というのは、イス人が連れてきたがシャンに殺されたりで死んでしまった人たちのこと。

◇ END分岐 ・千秋にそのまま殺される → 傘をもっていかない または 傘をもっていくが千秋がDEX対抗に失敗する →両生還 → 傘を持っていき、千秋がDEX対抗に成功する → 幸運成功で千秋のみロスト、失敗で両ロスト ・抵抗する など、殺される以外の選択肢 → 変則エンド 抵抗して千秋を殺した場合は両ロスト

◇ 登場神話生物 ①シャッガイからの昆虫(シャン) 唯一無二の技術を持つが、異常な嗜好を満たす以外頭に無い凶悪な種族で同族以外の生物を虐げている。 一部のシャンは地球に来訪するも、宇宙船の不具合や地球の大気等の問題も合わさり、地球から出られずにそのまま滞在せざるを得なくなっている。

②クァチル・ウタウス 時空を外れた辺獄のような領域に住むとされる人間型の神。旧支配者。 クァチル・ウタウスに触れたものは例外なく即座にとてつもない時間が経過したかのごとく塵と化す。

「カルナマゴスの遺言」には、禁じられた呪文が書かれており、これを口にすることで、召喚者はクァチル・ウタウスと協定を結ぶことが出来ると書かれている。

③イスの偉大なる人々 とてつもない科学力を持ち、互いに精神を交換する装置を使って時間と空間を超越する。

◇ 千秋 シャンに取り憑かれており、探索中、ずっと正気と狂気の狭間にいる。 部屋の薄ぼんやりとした明かりのお陰でやや正気である。電気を消したり外に出たりするとまずい。 探索中行動に矛盾が生じている(「来んな」「待ってた」など)のは、正気と狂気の間で揺れているため。 暗い方が好き、という発言はシャンによるもの。 包丁は実は2本あり、1本は千秋がシャンによる無意識化の行動で玄関に置いてある。

千秋が家を飛び出したのは、「千冬が塵になる夢」を見たため。 それにより多かれ少なかれ精神的なショックを受け、シャンが漬け込んだ。 千秋が家を飛び出してからは、完全にシャンに乗っ取られている。乗っ取られてからの行動は主に「光からの逃走」「千冬の殺害」となる。

千秋は夢だということを自覚していて、夢の世界で死ねば現実世界の戻れると知っている。 だが、千冬を殺したくないのでずっと避けてた。 千秋が千冬の拳を避けなかったのは、本心では止めてほしいと思っているため。 地獄に落ちる、という発言は、人を、それこそ好きな人殺したらそれ相応の報いを受けるべきだと思っている。 普段は言わないけど狂気に陥っているので地獄についてきてほしいという発言をしている。

また誰かの喪に服しているが自分の喪である。

掛け軸の傘はシャンに乗っ取られた千秋が描き足した。 シャンは日光を嫌うため、外に出るとき、傘を持つことを止めるべきだと言う暗示。

千秋は夢の内容をふんわりと覚えている。 ・夢で何かがあったということ ・自分が千冬を殺そうとしたことと ・その時の明確な殺意

おまけ

[ 染谷千秋 ] HP : 4 → 13 [ 染谷千秋 ] HP : 13 → 12

──────────1回戦目──────────

染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 9 > スペシャル 染谷千冬 : CCB<=33 【回避】 (1D100<=33) > 92 > 失敗 染谷千秋 : 2d6 (2D6) > 9[4,5] > 9 [ 染谷千冬 ] HP : 13 → 4 染谷千冬 : CCB<=10*5 【CON × 5】 (1D100<=50) > 34 > 成功 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 19 > 成功 染谷千秋 : CCB<=76 【回避】 (1D100<=76) > 91 > 失敗 染谷千冬 : 1d3+1d4 (1D3+1D4) > 2[2]+2[2] > 4 [ 染谷千秋 ] HP : 12 → 8 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 30 > 成功 染谷千冬 : CCB<=33 【回避】 (1D100<=33) > 19 > 成功 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 34 > 成功 染谷千秋 : CCB<=76 【回避】 (1D100<=76) > 59 > 成功 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 71 > 成功 染谷千冬 : CCB<=33 【回避】 (1D100<=33) > 1 > 決定的成功/スペシャル 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 87 > 失敗 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 8 > スペシャル 染谷千冬 : CCB<=33 【回避】 (1D100<=33) > 22 > 成功 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 82 > 失敗 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 100 > 致命的失敗 染谷千秋 : 1d2 (1D2) > 2 [ 染谷千秋 ] HP : 8 → 6 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 47 > 成功 染谷千秋 : CCB<=76 【回避】 (1D100<=76) > 100 > 致命的失敗 染谷千冬 : 2d3+1d4 (2D3+1D4) > 6[3,3]+2[2] > 8 [ 染谷千秋 ] HP : 6 → 0 染谷千秋 : 「まけた。クソ」 染谷千冬 : 「もう少し鍛えたほうがいいんじゃないか」 染谷千秋 : 「うるせー」ぶすっとします 染谷千秋 : 「もういっかいやろうぜ」 染谷千冬 : 「嫌だ」 染谷千秋 : 「なんで」 染谷千冬 : 「喧嘩なんてしないほうがいい。それに、休め」 染谷千秋 : 「負けっぱなしだとかっこつかないだろ。まだ動ける」 染谷千冬 : 「これはたまたまだ。千秋はじゅうぶんかっこいい」

──────────2回戦目──────────

[ 染谷千冬 ] HP : 4 → 13 [ 染谷千秋 ] HP : 0 → 12 染谷千秋 : 「リベンジだ」 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 74 > 成功 染谷千冬 : CCB<=33 【回避】 (1D100<=33) > 16 > 成功 染谷千冬 : 「しかたないな」 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 77 > 失敗 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 39 > 成功 染谷千冬 : CCB<=33 【回避】 (1D100<=33) > 1 > 決定的成功/スペシャル 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 21 > 成功 染谷千秋 : CCB<=76 【回避】 (1D100<=76) > 17 > 成功 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 70 > 成功 染谷千冬 : CCB<=33 【回避】 (1D100<=33) > 32 > 成功 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 15 > 成功 染谷千秋 : CCB<=76 【回避】 (1D100<=76) > 84 > 失敗 染谷千冬 : 1d3+1d4 【ダメージ判定】 (1D3+1D4) > 3[3]+1[1] > 4 [ 染谷千秋 ] HP : 12 → 8 染谷千秋 : 「ってぇ…」 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 81 > 失敗 染谷千冬 : 「……大丈夫か」 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 73 > 失敗 染谷千秋 : 「手加減すんな、よ!」 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 84 > 失敗 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 24 > 成功 染谷千秋 : CCB<=76 【回避】 (1D100<=76) > 17 > 成功 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 33 > 成功 染谷千冬 : CCB<=33 【回避】 (1D100<=33) > 26 > 成功 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 98 > 致命的失敗 染谷千秋 : 「あ」支えます 染谷千秋 : 「しっかりしろよ…」 染谷千冬 : 「……手加減しないんじゃなかったのか」 染谷千秋 : 「……これは手加減じゃない」 染谷千秋 : 「仕切り直しな」 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 33 > 成功 染谷千冬 : CCB<=33 【回避】 (1D100<=33) > 20 > 成功 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 52 > 失敗 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 2 > 決定的成功/スペシャル 染谷千冬 : CCB<=33 【回避】 (1D100<=33) > 74 > 失敗 染谷千秋 : 4d6 (4D6) > 12[1,4,2,5] > 12 [ 染谷千冬 ] HP : 13 → 1 染谷千秋 : 「あ」 染谷千冬 : 「……」 染谷千秋 : 手当します 染谷千秋 : 「ごめん。変なとこはいった」 染谷千冬 : 「痛い」 染谷千冬 : 「ほら、千秋のほうが強い」 染谷千秋 : 「まだわかんないだろ」 染谷千冬 : 「まだやるのか……」

──────────3戦目──────────

[ 染谷千秋 ] HP : 8 → 12 [ 染谷千冬 ] HP : 1 → 13 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 77 > 失敗 染谷千秋 : 「うおっと」 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 85 > 失敗 染谷千秋 : 「流石に3戦目にもなるとお互いきついな」 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 18 > 成功 染谷千冬 : CCB<=33 【回避】 (1D100<=33) > 38 > 失敗 染谷千秋 : 2d6 (2D6) > 8[2,6] > 8 [ 染谷千冬 ] HP : 13 → 5 染谷千冬 : CCB<=10*5 【CON × 5】 (1D100<=50) > 1 > 決定的成功/スペシャル 染谷千秋 : 「全然響いてねえのかよ!」 染谷千冬 : 「痛いぞ」 染谷千秋 : 「痛くなさそうだけど~?」 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 10 > スペシャル 染谷千秋 : CCB<=76 【回避】 (1D100<=76) > 28 > 成功 染谷千秋 : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 73 > 成功 染谷千冬 : CCB<=33 【回避】 (1D100<=33) > 72 > 失敗 染谷千秋 : 1d6 (1D6) > 4 [ 染谷千冬 ] HP : 5 → 1 染谷千冬 : 「……納得したか?」 染谷千秋 : 「ん~……」 染谷千秋 : じと目でみます 染谷千冬 : 「……」 染谷千秋 : 「本気でやった?」 染谷千冬 : 「ああ」 染谷千秋 : 「なら、うん」 染谷千秋 : 「これで千冬守れるな!」 染谷千冬 : 「こんな方法で守ろうとするな。必要ない」 染谷千秋 : (やべ、つい口が滑った) 染谷千秋 : 「冗談だって~」 染谷千冬 : 「そうか」