本編
歩くたびに靴音を響かせるリノリウムの廊下。 蛍光灯の人工的な光を踏みながら貴方は進む。 誰かが叫ぶ声、すすり泣く声、笑い声。 そこは精神を病んでしまった者たちが集められた場所だ。
喧騒を背にして貴方は進む。 そして、廊下の一番奥の病室の前で立ち止まる。
意を決して開けることなど、もう慣れてしまった今では行わない。 ガラガラガラ、と音を立てて、気遣うように、ふらっと入る。 ………それに反応など、帰ってこないというのに。
染谷千秋 : 「……」 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 千秋に近寄ります。 「千秋。調子はどうだ」 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 優しく手の甲を撫でます。
あなたが優しく手を撫でても、千秋は微動だにせず、虚ろな目で虚空を見ている。
染谷千冬 : 「……今日は、来る途中の川で、見たことがないような鳥を見かけた。写真も撮ってきた」 染谷千冬 : 「……これだ。千秋は知っているか? ……渡り鳥だろうか」 染谷千冬 : 「……温かくなってきて、鳥がいっぱい鳴いていて、花も咲いて。春は心地いいな」 染谷千冬 : 「……千秋と一緒に散歩できたら、もっと良いだろうな」
あなたは道すがら撮った写真を取り出す。 川で大きな鳥が休んでいる一枚の写真を見せる。 優しく声をかけるが、千秋はやはり微動だにしない。 千秋はやはり虚ろな目で虚空を見つめている。
弟がこの状態になり、もうすぐ一年が経とうとしている。 一年前、彼は突然行方不明になった。 あなたの必死の努力も虚しく、約一ヶ月もの間、あなたは弟を見つけることはできなかった。
そして姿をくらませてからちょうど一ヶ月後。 あなたが弟を発見した時には、彼は既に手遅れとされる状態になっていた。
染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「……窓、開ける。ぽかぽかしてて気持ちいいんだ」 少ししか開かない窓を開けます。
千秋は一瞬だけ視線を動かしたが、すぐに虚空へと視線を戻した。
染谷千冬 : ベッドの隣の椅子に座り掛け、千秋の手を握りしめます。 学校のクラスメイトや、昨日見たテレビ番組について、ぽつぽつと話して。緩やかに流れる時を過ごします。千冬が話さなければ何も生まれないこの空間で。 染谷千冬 : 一時間ほど経って、ようやく立ち上がります。 「今日は帰る。また明日も来る」 窓を閉めて、何も答えない千秋の頭を撫でた後、その病室から出ます。 高田 : 「お困りのようですね」 高田 : 急に、突然、びっくりさせる為か、貴方の背後で声がかかる。冷や水を浴びせられたかのような一閃に貴方は驚くことだろう。 染谷千冬 : 「……!」 染谷千冬 : (……既視感だ。でも、人か) 染谷千冬 : その人物に目星。
目星をどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 8 > スペシャル
背後には、張り付けた笑みが特徴的な男性が一人、立って居た。白衣を着ているところから見るに医者なのだろうが、医者というよりかは研究者っぽい変質さを持っている。 首から下げられた名札には、「高田 孝太郎」と書かれている。外科の医者のようだ。 そして彼は、矢継ぎ早に、単調にこう告げる。
高田孝太郎 : 「こんにちは。私は高田孝太郎といいます。外科医です。 染谷千秋さんのお兄さんですよね? 存じ上げております。 今日は 染谷千冬さんにお話があって、お伺いさせていただきました」
まぁ、座ってください。と、貴方を椅子に座らせる。高田はびっちりその前につけて、頭上から話しかけてくる。 アイデアどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 85 > 失敗 染谷千冬 : (近いな……) 高田孝太郎 : 「染谷千秋さん、正気に戻したいですよね」 高田孝太郎 : 「戻せますよ」 高田孝太郎 : 「戻したいですよね?」
貴方が反応を示す前に、高田は矢継ぎ早に話しかける。
染谷千冬 : 「……戻るなら、戻ってほしいが……なんであなたが」 染谷千冬 : 「……外科医なのに」 高田孝太郎 : 「そうですか戻りたいですか」
すると、高田は素早く、貴方に向けて銃のようなものを突き付けてくる。しかし、それは銃と言うには不可解な形をしていた。ねじ曲がった金属管の塊だった。
高田孝太郎 : 「私の実験に付き合ってください。そうすれば弟さんは正気に戻ると約束しましょう」
高田はあなたの質問には答えず、一方的に話している。
染谷千冬 : 「……は」 染谷千冬 : (……また、この類か。関わると碌なことが起きない。こんな言葉に騙されたくない。……でも) 染谷千冬 : (……あれから一年が経った。千秋はもう、元に戻らないかもしれない。……戻らなくたって、千秋は千秋だから、俺は一生千秋のそばにいる。けど、きっと千秋は何かに巻き込まれてこうなってしまったんだ。だったら……元の状態に戻れるなら、そのほうが望ましい) 染谷千冬 : (……千秋はあの時、俺に『俺がだめになったら見捨てろ、自分を大事にしろ』って言っていた。……その真意も、分からないままだな……) 染谷千冬 : (……千秋なら、こうして悩んでいる俺にまた怒るんだろう。別に俺は、自分を大事にしていないわけじゃないんだ。それでも可能性があるなら、……) 染谷千冬 : 「……その実験の内容は」 高田孝太郎 : 「それは伝えられません。……ですが、あなたに選んでほしいのです。あなたにとって大切なものを」 高田孝太郎 : 「私は人の感情というものを研究しています。大切なものを選ぶ際、人はどのように思考し、どのような心の動きを見せるのか。多くのサンプルがほしいのです。私の実験に協力してください」 高田孝太郎 : 「…それで、実験に付き合ってくれるのですか?」 染谷千冬 : (……外科医が、人の感情を? 怪しい。今までの経験からも、嫌な予感がしている。でも、可能性があるなら……希望があるなら、――) 染谷千冬 : 「……わかった。やろう」 (俺は、諦めない) 高田孝太郎 : 「どうもありがとう」
そこから巨大な霞を噴霧する。 その霧はひどいにおいがして、吸い込んだ瞬間から頭がくらくらしてくる。それだけではない。目もなんだか開けていられなくなってきて、全身の筋肉がすこし引きつってから、完全に弛緩する。 倒れ込むのと同時に、視界が暗転した。 ───────────────────。
頭がガンガンとする。脈拍と共に波打って痛い。気が付けば、そこに寝転がっていたようだ。 貴方は気だるい体を庇いながら、起き上がってみる。
すると、そこは白い。白が基調になった淡白な、でもどこか温かみのある部屋だった。 何もないというわけではない。部屋には、机と椅子二脚、アイランドキッチン、ドア、棚がある。 そして、見てみれば、椅子には 千秋が座っている。対面の席は空いていた。
あなたがそれを見つける頃にはすっかり、体のだるさは引いていた。 ◆ 探索可能場所 机と椅子二脚、アイランドキッチン、ドア、棚 ────ぐう。
突然、腹の音が部屋に響いた。 音がした方角には千秋が座っている。 今はお昼時だ。あなたもまた、何も口にしていない。
染谷千冬 : 「……千秋!?」 千秋に駆け寄ります。 染谷千冬 : 「どうして千秋までここに……千秋、大丈夫か。何かおかしなところはないか」 染谷千秋 : 「…………」 染谷千冬 : 千秋に何の問題も起こっていないか、額に触れたり、脈を測ったり、上の服を多少捲ったりして確認します。 服の下に何の細工がされているか分からないためです。
面会時に見たそのままの姿でそこにいます。熱も脈拍も正常に見えます。服の下をめくると、長い病院生活で身体が痩せ細っていることがわかりました。傷は一つもありません。 千秋は何も言わず、あなたにされるがままになっています。
染谷千秋 : 「う……」 染谷千冬 : 「……何だ? ……お腹を鳴らしていたな。腹が減ったのか?」 染谷千秋 : 「…………」
何も言わずに黙っています。
染谷千冬 : 「……キッチンはあるが、千秋が食べれるものが作れるかだな。……少し待っていろ。見てくる」 染谷千冬 : アイランドキッチンに向かいます。
アイランドキッチンに向かうと、備えつけの冷蔵庫と、常温保存する食品がすぐそばにあるラックに入っていた。 何を作りますか?
染谷千冬 : ミキサーを探します。ありますか?
あります。
染谷千冬 : (……見つけた。これがあるなら……野菜があると嬉しいな) じゃがいもやにんじんといった野菜を探します。
じゃがいもと人参もあるようです。
染谷千冬 : 鍋を出して水を熱します。じゃがいもと人参をミキサーに入れて、しっかり潰してどろどろにします。冷蔵庫から牛乳を取り出し、潰した野菜と牛乳を鍋で混ぜ合わせ、調味料を振りかけます。あまり熱くはならないよう、最低限に。 染谷千冬 : 10分ぐらいで出来上がったポタージュを、千秋のところに持っていきます。 「待たせた。……やっぱりちょっと熱しすぎたかもしれないな」 染谷千秋 : 「……、……」 染谷千冬 : スプーンで掬ったポタージュに、ふー、ふーと息を吹きかけて冷まし、千秋の口に流し入れます。 「……うまいか?」 染谷千秋 : 「……、う……」
流されたポタージュを飲み込みました。口の端から一部溢れました。
染谷千冬 : 「……こぼれてる」 自分の服の袖で拭います。 染谷千秋 : 「……」大人しく拭かれています。 染谷千冬 : スープをなるべくこぼさないようにゆっくりと、取り分けた少量のポタージュを千秋に全部食べさせました。食器を下げたところで気づきます。 (……ああ、自分が食べていなかったな。……) 染谷千冬 : ラックに個包装のお菓子はありますか?
あります。
染谷千冬 : 大きいクッキーを3、4個ほどとって頬張りました。 染谷千冬 : (……突然違う場所に来るのも慣れたものだな。さて、これからどうするべきか……。
実験について、あの男は大切なものを選んでほしいと言っていたな。今のところそういった実験説明はないが……この場所を探してみるか……)
千秋は1d6+2を振ってください。出た目の分、SAN値を回復します。
染谷千秋 : 1d6+2 (1D6+2) > 4[4]+2 > 6 [ 染谷千秋 ] SAN : 0 → 6 染谷千秋 : 「……?……」 染谷千秋 : 「くっきー……、」
千冬の方を見ながら言います。
染谷千冬 : 「……、え」 染谷千冬 : 「千秋、……?」 染谷千秋 : 「あき」 染谷千冬 : 「……!!」 染谷千冬 : (言葉が……増えている! 入院中の時より……!) 染谷千秋 : 「あー……、う」千冬の方を見ています。 染谷千冬 : 「……千秋」 千秋の頭に触れ、優しく撫でつけます。 染谷千冬 : (……ここに来た影響だろうな。これが、あの医者の言っていた『千秋が戻る』ということなのか) 染谷千秋 : 「ちあき、……、あー……」千冬の言葉を繰り返し、楽しそうにしています。 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「……少し、座っていてくれ。この部屋を調べたいんだ」 染谷千秋 : 「うー……」大人しく座りながら無意味な言葉を発しています。 染谷千冬 : (……少し活気が戻ってくると、動いてどこかにぶつかったりしないか心配だな……) 染谷千冬 : (机の角とか……打ちどころが悪ければ怖いことになる……) などと考えながら机や椅子を見ます。
目星を振ってください。
染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 62 > 成功
角は丸まっていて、千秋がぶつかっても大きな怪我にはならなそうだ。他には特に何も見つからない。
染谷千冬 : (……ああ、気づいていなかった。角丸テーブルだったのか。ここは心配なさそうだ。でも他の場所はそうとも限らない……千秋から目を離さないわけにもいかない……しかし千秋が心配だ……)
あなたが千秋の方を見ると、千秋と目が合う。あなたを見つめたまま大人しくしているようだ。
染谷千秋 : 「……」 染谷千冬 : (……今の様子なら大丈夫そうだが……仮に千秋が『戻る』として、自分で動けるようになるとな……いや、千秋はそれほど手がかかった記憶は……ない、はず……。……?) 染谷千冬 : (とにかく、早くここについて調べて、千秋のところに戻ろう) 染谷千冬 : この部屋を見回します。目星。
目星をどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 73 > 成功
木製の棚には 2 段の引き出しがある。
染谷千冬 : 棚に近づいて、引き出しを上から順に開けます。
一段目、上の引き出しを引くと、そこには、謎のキャラクターが表紙になっている、縦長の算数ドリルが入っていた。1 年生のものから、6 年生のものまであるようだ。下には算数の参考書も入っている。 目星をどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 39 > 成功
××出版、とメジャーな出版社の記載があることや、裏にバーコードなどが記載されているのを見るに、恐らくこれは市販品だろうと推測ができる。
染谷千冬 : (懐かしいな。学校の教科書が似たようなものだった)
二段目、下の引き出しを引くと、そこには鉛筆、消しゴム、様々な定規、コンパス、などの筆記用具と、はがきくらいのサイズのメモ帳が入っていた。
染谷千冬 : (……千秋は昔から頭が良かったな。幼稚園の頃にはもう漢字が書けていた。……あまり勉強熱心だった記憶はないが) 染谷千冬 : 入っているものは文房具類のみか、漁って確認します。目星。
アイデアを振ってください。目星もどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 76 > 失敗 染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 45 > 成功
アイデア…あなたは「勉強を教えれば千秋が成長するのではないか」と思いつくだろう。 目星…文房具類のみ入っていた。
染谷千冬 : (……賢い千秋なら、これを見せたらもう理解できるかもしれないな) 染谷千冬 : ドアのほうに向かいます。ドアを開けて、ドアの向こうに何があるか確認だけしようとします。
ドアを開いた先から見える景色は、一面に広がる草木溢れる草原である。が、足元をよく見れば、ドアからは砂利で舗装された道が伸びている。
そよ風がゆらゆらと草木を撫ぜ、木陰はきらきらと輝く。空気を吸って吐けば、お日様の香りと瑞々しい草木の香りが合わさった自然の香水が身体を包み込む。陽射しは不快感のない程度に暖かい。
まるで絵本の中にしかないような、穏やかな光景に、どことない癒しが胸を占めるだろう。
染谷千冬 : (……自然に溢れていて良いな。千秋と外を散歩したいって、ずっと思っていた。……後で千秋と見にこよう。きっと、いい気分転換になる) 染谷千冬 : 少し自然を眺めます。目星。
目星をどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 99 > 致命的失敗 染谷千冬 : 目星の成長判定します。 染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 70 > 成功
ゴン、どこかで音がします。 目を離した間に千秋が椅子から落ちたようです。 千秋は1ダメージ負ってください。
[ 染谷千秋 ] HP : 12 → 11 染谷千秋 : 「……?う……」 染谷千冬 : 「……千秋!!」 染谷千冬 : SAN値1減少します。 [ 染谷千冬 ] SAN : 55 → 54 染谷千冬 : 「ち、千秋!!」 慌てて千秋のところに戻ります。
特に痛みはないのか、千秋はケロッとしています。
染谷千秋 : 「……あき」 染谷千冬 : 「怪我はしていないか」 千秋の全身をチェックします。
たんこぶができているようです。
染谷千冬 : 冷蔵庫から保冷剤を取り出して、千秋の頭を冷やします。
応急手当どうぞ!
染谷千冬 : CCB<=45 【応急手当】 (1D100<=45) > 1 > 決定的成功/スペシャル
成長判定どうぞ!
染谷千冬 : CCB<=45 【応急手当】 (1D100<=45) > 56 > 失敗 染谷千冬 : 1d10 (1D10) > 8 染谷千秋 : 「けが~ はは」
千秋は冷やされて気持ちがいいのか、大人しくしています。
染谷千冬 : 「……けが、言えるのか。……そうだ」 染谷千冬 : 「俺は『ちふゆ』だ。……ち、ふ、ゆ」 染谷千秋 : 「?」 染谷千秋 : 「……ちふゆ」 染谷千秋 : 「ちふゆ、うー……」 染谷千冬 : 「……飲みこみが早いな。さすがだ」 染谷千秋 : 「ちふゆ」嬉しそうに繰り返します 染谷千冬 : (……『戻る』というか、生まれた時からやり直してるみたいだな) 染谷千冬 : 「……このドリルはどうだ。わかるか?」 千秋の前に差し出して、ページを開けます。文房具も横に置きます。 染谷千冬 : (……少し早いだろうか)
お勉強開始!
◆ ルール まずは、探索者が教材として選ぶ学年を選択する。1~6 年生まである。 そうしたら、選んだ学年の数字に+10 して、それを千秋のINTと対抗ロールに掛ける。 成功すれば、1 つ単元をクリアできる。
また、対抗ロールの成功値を増やす方法がある。それは、千冬の<指導>である。 <指導>に適切だと思われる技能もしくは RP に成功すれば、対抗ロールを振る回数を増やすことが出来る。
単元一覧: 1年生 「一桁のたし算」(和が 10 までの加法)「一桁のひき算」(和が 10 までの加法の逆の減法) 2年生 「たし算のひっ算・ひき算のひっ算」「かけ算」 3年生 「かけ算のひっ算」「わり算」 4年生 「折れ線グラフ」「少数」(小数の表し方、小数の仕組み、小数の加減、ひっ算 etc……) 5年生 「小数のかけ算」「小数のわり算」 6年生 「文字と式」(文字 a ,χ の意味と、文字を使った式、読み取り)「分数×分数」「分数÷分数」
染谷千冬 : 「まずは……一年から。……」 染谷千秋 : 「?」 染谷千冬 : (数字もまだわかっていないか) ノートに、1~9の数字と、それぞれに数字に対応した個数の円を書きます。 染谷千冬 : 「これは『1』。これは『2』。……」 染谷千秋 : 「……」千冬の手元をじっと見ています。 染谷千冬 : 「……これが、『9』。……じゃあ、これは?」 何度か繰り返した後、最初の『1』を指して聞きます。 染谷千秋 : 『1』を指します。 千冬の話を聞きながら、そのままドリルを解き始めます。 染谷千秋 : ccb<=80 (1D100<=80) > 34 > 成功 染谷千冬 : 「……だから、1+9は10だ。……このドリル、やってみろ」 わりとすっ飛ばした説明を行いました。
対抗ロール成功! 1年生のドリルをクリアしました。
染谷千冬 : 続けて、『指導』とは言えないような分かりづらく、言葉の足りない説明を4年生の分まで続けていきます。 (……説明は難しいな) 染谷千秋 : CCB<=75 (1D100<=75) > 23 > 成功 染谷千秋 : CCB<=70 (1D100<=70) > 47 > 成功 染谷千秋 : CCB<=65 (1D100<=65) > 5 > 決定的成功/スペシャル 染谷千冬 : 「……俺が教える必要ないな。やっぱり千秋は賢い」 千秋の頭をぽんぽんと押さえます。 染谷千秋 : 「……」嬉しそうにしています 染谷千冬 : 「……休憩したほうがいいかと思ったけど、千秋なら余裕そうだな。残りの分もやってみろ。……少し、難しいかもしれないが」 染谷千秋 : ccb<=60 (1D100<=60) > 28 > 成功 染谷千秋 : ccb<=55 (1D100<=55) > 38 > 成功 染谷千冬 : 「……千秋は天才だ」 染谷千秋 : 「……」嬉しそうにしています
無事ドリルを解き終えました。 千秋は1d10+2、SAN値を回復してください。
染谷千秋 : 1d10+2 (1D10+2) > 5[5]+2 > 7 [ 染谷千秋 ] SAN : 6 → 13 染谷千秋 : 「……」 染谷千秋 : 「千冬?」 染谷千冬 : 「……」 先ほどまでとは違った流暢な発音に驚きます。 染谷千冬 : 「……なんだ?」 染谷千秋 : 「……なんか大きいね。それに……大人びてる」 染谷千冬 : (……大人びてる? ……もしかして、精神が戻っているのか……!) 染谷千冬 : 「……そうだな」 染谷千秋 : 「……」千冬に手を伸ばします 染谷千秋 : 「……?」千冬の頭をわしゃわしゃします。 染谷千冬 : 「……」 (……千秋はよく俺の髪を触っていたな) 染谷千冬 : 「ドリルばっかりで疲れただろう。外に行こう」 千秋に手を差し出します。 染谷千秋 : 「うん」千冬の手をとり立ち上がります。
そうして千秋が千冬の手を取った瞬間、千秋は苦悶の表情を浮かべる。
染谷千秋 : 「……?」
全身が泡立つと同時に、激痛が千秋を襲う。 千秋は痛みに苦悶する。
染谷千秋 : 「ッア、いッ……!」 染谷千秋 : 「っう゛、あ、ッうぐ、……いっ、…」 染谷千秋 : 「ッぁア!いッ、……グ、ゥ…、…ッッッ!!!」 染谷千冬 : 「……千秋!? 千秋!! 千秋、」 急に苦しみだした千秋の肩を両腕で支えます! [ 染谷千冬 ] SAN : 54 → 49
あなたの問いに答えることもできないまま、千秋はかなり長い間、痛みに悶絶した。 そうしてじたばたするうちに指先は長くなり、鋭いかぎ爪のようなものが現れる。 全身の泡立ちが収まると、その部分の皮膚は急速に硬化した。
染谷千秋 : 「ッは、っは………、っは……」 染谷千秋 : 「なん、だよ、……なに……?」 染谷千秋 : 「……」
皮膚のほうは泡立ちの収まりが悪く、しばらくしたあとに灰色がかった白い伸縮のきく特殊な皮膚になってしまう。 顔面にもその変化は及んだ。
千秋のAPPが半分の、7になります。
染谷千冬 : (…………は?) 染谷千冬 : (……なんだ、これは……かぎ爪に、人じゃないみたいな、皮膚……どうして……?) 染谷千冬 : 「……千秋、大丈夫か!? 痛みは……」 染谷千秋 : 「……痛くない。……、大丈夫」
千秋はSANC0/1をお願いします。
染谷千秋 : 1d100<=13 【SAN値チェック】 (1D100<=13) > 35 > 失敗 [ 染谷千秋 ] SAN : 13 → 12 染谷千秋 : 「大丈夫……だけど、なんだよ、この、手…」 染谷千秋 : 「……なに、おれ、どうなってるの……?」 染谷千秋 : 「……千冬、……」
千秋は困惑した様子であなたを見つめます。 アイデアを振ってください。
染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 37 > 成功
千秋の精神年齢が、小学生低学年まであがっていると分かるだろう。
染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : (……もし、俺がこんな実験に参加したせいで、千秋の身をもっと危険に晒してしまったとしたら、……俺は、なんてことを……) 染谷千冬 : (……) 染谷千冬 : (……考えてもしかたない。……千秋は短時間で精神的に成長してるみたいだ。不安を与えたくない) 染谷千冬 : 「……千秋。手」 一度離した手を、改めて差し出します。 染谷千秋 : 「……嫌だ」 染谷千冬 : 「どうして」 染谷千秋 : 「……」黙ります 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「……俺は千秋と手を繋ぐのが好きだ」 染谷千冬 : 「千秋」 染谷千秋 : 「おれも……。でも、嫌だ」 染谷千秋 : 「……千冬のこと、傷付けるかもしれないから、嫌だ」自分の指先を見て言います。 染谷千冬 : 「……わかった。じゃあ、こうする」 千秋の腰を持って、持ち上げようとします。
「嫌だ!」 あなたが千秋を持ち上げようとすると、千秋が身を捩ります。 STR+SIZ対抗どうぞ! 病室に長い間いたため、千秋は痩せ細っています。千秋のSIZを-3してください。 21 vs 29
染谷千冬 : ccb<=90 (1D100<=90) > 58 > 成功 染谷千秋 : 「……嫌だって言ったのに」身を捩っていましたが、持ち上げられてからは大人しくしています。 染谷千冬 : 「……最近、千秋はあまり動いていなかった。筋肉も衰えてるはずだ。現にさっき椅子から落ちていた。急に支えもなしに歩くな」 染谷千冬 : 「だから、こうしよう。……久しぶりの外だ」 千秋を抱えて、外へ向かいます。 染谷千秋 : 「……うん」
ドアの外に出る。先程みた穏やかな光景が、あなたたち二人を優しく迎える。
染谷千冬 : 「……そよ風が心地いい。空気が美味しい。綺麗な景色だ」 染谷千冬 : 「……ずっと室内じゃ、やっぱりつらいだろう。千秋と、自然の中を散歩したいと思っていたんだ」 染谷千秋 : 「……気持ち良い。おれ……重くない?」 染谷千冬 : ふ、と笑います。 「全然」 染谷千秋 : 「……」笑います 染谷千秋 : 「じゃあ、もっと外に出たい」 染谷千冬 : 「わかった」 道に沿って歩いていきます。
あなたが歩き始めると、砂利の道がとにかく綺麗で、新品だということがわかった。普通砂利と言ったら見逃してしまうくらい粗末な、見慣れた、代わり映えのしないものだが、こうも綺麗な草原に綺麗に敷かれていると、貴族の庭園を思わせるような上品さを醸し出している。 そんな砂利を一歩、また一歩と踏みしめて歩く。千秋は、道端に咲く花、チョウチョ、どこからか風で運ばれてくる桜の花びら、など色々なものを観察している。 ◆ 探索可能場所 道端に咲く花、チョウチョ、桜の花びら
染谷千秋 : 「あの花……千冬好きそう」道端に咲く花の中で、白い花を指します。 染谷千冬 : 「どの花だ」 千秋が指した花を見ます。
芝桜、ハルジオンなど様々な花が咲く中に、一つ群生している白い花を見つけた。その群生している花は、大体 15~20 センチくらいの高さで、同じ大きさの花茎が伸びている。先端には上向きに白い花が付いている。 知識を振ってください。
染谷千冬 : CCB<=55 【知識】 (1D100<=55) > 39 > 成功
その花は、「ハナニラ」という花だとわかる。3、4 月に咲く多年草で、白いハナニラの花言葉は「悲しい別れ、耐える愛」だと思い出す。
染谷千秋 : 「……何の花?」 染谷千冬 : 「これはハナニラだ」 染谷千秋 : 「変な名前」 染谷千冬 : 「確かにな」
あなた達が花の名前について話していると、そんなあなた達の横を蝶が通り過ぎた。 千秋はすでに花への興味を失ったようで、蝶の飛ぶ先を見つめている。 知識を振ってください。
染谷千冬 : CCB<=55 【知識】 (1D100<=55) > 62 > 失敗
なんの蝶かわかりませんでした。 目星をどうぞ! 成功した場合はアイデアも。
染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 82 > 失敗 染谷千秋 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 64 > 成功 染谷千秋 : CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 95 > 失敗 染谷千秋 : 「……あの花びら、気になる」 染谷千冬 : 「……? どの花びらだ。桜か」 桜の花びらに近づきます。
心地よい程度に吹く風が、どこからともなく桜の花びらを運んできている。 控えめな薄桃色の、ちらほらと舞っているそれの新鮮さから見るに、地面に落ちたものがまた舞っているのではなく、木から直接落ちているものが舞っているのだろう。 その花びらは、ある一定の方向から流れて来ているようだ。
染谷千冬 : 「どこからか舞っているみたいだな」 花びらが吹いてくる方向へ、吸い寄せられるように歩みを進めます。
桜の花びらを頼りに、砂利道の通りに、しばらく進んでいくと、広い草原の向こうの方に、最初はなにかわからなかったが、次第に大きな桜の樹が見えてくる。 桜の樹は、今この瞬間が満開であり、最高の時を過ごしている。それを見過ごしていた今までが少し悔やまれるほどに。
それは圧巻の景色。 薄桃色の、見飽きない、幸福感を誘発する、綺麗な花びらがぶわーっと舞っていて、なんとなく瑞々しく、ほのかに甘い香りがする。 樹の麓に足を踏み入れれば、そこはまるで天然のドーム。見渡せば桜の花や枝や花びらが、陽の光を透かしつつ輝いていた。
また、何故か麓には………素朴なテーブルと、二対の木椅子が置かれている。 テーブルの上にはまだ湯気が立っている紅茶と、スコーンやマカロンといった茶菓子が置かれている。
染谷千秋 : 「……つかれた。休みたい」 染谷千冬 : 「ああ。ゆっくり行こう」 椅子に千秋を座らせて、自分も腰かけます。 染谷千冬 : 「お腹が空いてるんじゃないか。好きなだけ食べろ」 千秋にそう言います。 染谷千冬 : (……きっと、俺たちのために置いてあるから) 染谷千秋 : 「うん。……千冬もだろ。食べよう」
目星をどうぞ!
染谷千冬 : 「わかった」 そう言われて、机の上に目を向けます。 染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 53 > 成功
トランプを見つけました。
染谷千冬 : 「……トランプがある」 染谷千冬 : (……昔、家で千秋と遊んでいたな。ババ抜き、スピード、ぶたのしっぽ……) 染谷千秋 : 「あとでそれ使って遊ぼうよ」 染谷千冬 : 「ああ。遊ぼう」 染谷千秋 : 「千冬はどれが好きなの?」目の前にあるおかしを指します。 染谷千冬 : 「……この中ならスコーンだろうか。千秋は何が好きだった」 染谷千秋 : 「おれもスコーン」 染谷千冬 : 「そうか」 染谷千秋 : 「そのピアス似合ってるね。……誰かからもらったの?」 染谷千冬 : 「……ああ」 染谷千秋 : 「……大切な人?」 染谷千冬 : 「そうだな」 染谷千秋 : 「……」 染谷千秋 : 「おれにも大切な人がいるんだ」 染谷千秋 : 「誰か当ててみて」 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「……誰かわからないな」 染谷千秋 : 「千冬」 染谷千冬 : 「そうか」 染谷千冬 : 「俺も千秋が一番大切だ」 染谷千秋 : 「はは、一緒だ」 嬉しそうにします 染谷千秋 : 「……走りたいな。身体、動かしたい」スコーンを食べながら言います。 染谷千冬 : 「……ちゃんと歩けるようになってからだ」 染谷千秋 : 「……もう歩ける」 染谷千冬 : 「俺が判断する。……じゃあ、手、繋いでくれるか?」 染谷千秋 : 「……!」 染谷千秋 : 「わかった。……気を付けて」手を差し出します。 染谷千冬 : 「何も気にしなくていい」 千秋が怯えないように、優しく手を取ります。 染谷千秋 : 「……」微笑んで少しだけ手に力をこめます。
千秋は1d12を振ってください。 その分SANを回復します。 その後アイデアを振ってください。
染谷千秋 : 1d12 (1D12) > 12 [ 染谷千秋 ] SAN : 12 → 24 染谷千秋 : CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 98 > 致命的失敗 染谷千秋 : 「……、あれ」 染谷千秋 : 「……俺、……?」 染谷千冬 : 「……どうした」 染谷千秋 : 「いや……、意識が……はっきりしてきてさ」
アイデアを振ってください。
染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 28 > 成功
あなたは、千秋の精神年齢がまた大きく成長したのだと思う。中学生ぐらいだろうか。
染谷千冬 : 「……」 染谷千秋 : 「なんか、こうして手繋ぐの、ちっちゃい頃以来だな」 染谷千秋 : 「俺手こんなんだけど~」 染谷千冬 : 「…………昔はよく繋いでいたな」 染谷千冬 : 「千秋は、俺と手を繋ぐのが好きだろう」 染谷千秋 : 「そうですよ~。……ずっと好きだよ」 染谷千秋 : 「暇だな~。さっき拾ったトランプで遊ぼうぜ」 染谷千冬 : 「……俺もだ」 染谷千冬 : 「……何がしたい?」 染谷千秋 : 「そうだな~、スピードとか──」 染谷千秋 : 「……あ、?」
一歩足を踏み出したその瞬間、千秋はお腹を抑えてうめき出す。
染谷千秋 : 「ッい、う゛ッ、」 染谷千冬 : 「……千秋っ!!」慌てて駆け寄り体を支えようとします。 染谷千秋 : 「あ、ッア!!ぁグ、っ」
駆け寄ってきたあなたから逃げるように、千秋は顔をそらす。
染谷千秋 : 「オエ、ゲェッ、エッ、」 染谷千秋 : 「ゲホッ、ッ、エッ、ッカハ、ヒュッ」
大きく痙攣した後、その場に何度も吐いていく。
数刻前にあなたが作ったポタージュと、先ほどまで食べていたスコーンが、喉から溢れていく。
彼を想ったあなたの優しさと過ごした時間が、胃液と混じった内容物と共に、まとめてテーブルに落ちて広がった。 千秋はその場に倒れ込み、声にならない声を上げて苦しむ。今度は内蔵や骨が痛むようで、あなたがどれだけ声をあげようと見向きもしない。
染谷千秋 : 「ッは、は、はッ、げ、ェッ……」
痛みが引くと、千秋はカエルのような立ち姿になり、二足歩行が出来なくなってしまった。 足は引攣り、首を動かすことができない。
千秋のAPPを1にしてください。 千秋は【SANc0/1d4】
染谷千秋 : 「はあ、はぁ…………、…はあ、………、…う……、ッ」 染谷千秋 : 「……、立てない。足が……、何、……、?下が、……見れない……」 染谷千秋 : 「千冬、……俺、今どうなってる」 染谷千秋 : 1d100<=24 【SAN値チェック】 (1D100<=24) > 50 > 失敗 染谷千秋 : 1d4 (1D4) > 4 [ 染谷千秋 ] SAN : 24 → 20 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「……大丈夫……大丈夫だ」 染谷千秋 : 「……」千冬の表情を見て察します。 染谷千秋 : 「……トランプやろうぜ。手は動かせる」 染谷千冬 : 「……わかった、やろう」
千秋はアイデアを振ってください。
染谷千秋 : CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 19 > 成功 染谷千秋 : (俺、なんでこんなところにいるんだ……?たしか正気を失って……) 染谷千秋 : (……。まあいいか……)
テーブルの上は千秋の吐瀉物にまみれています。 鬱屈とした気分を落ち着かせるように、穏やかな風があなた達を包みます。
染谷千冬 : (トランプをするには……テーブルが……) 染谷千冬 : (……この道はどこまで続くんだろう) あたりを見渡します。
目星をどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 33 > 成功
砂利道ははるか遠くまで続いている。 桜舞い散る景色が辺り一面に広がっている。 特に気になるものはない。
染谷千冬 : 「……けっこう歩いた。一度元いた場所に戻ろう。トランプは持って帰って、そこでやろう。……疲れてないか」 染谷千秋 : 「ああ……。……自分で行ける」部屋があった方へ4足歩行で歩きだします。 染谷千冬 : 千秋と並んで歩いて帰ります。
部屋に戻りました。
染谷千冬 : (……俺がしていることは、本当に正しいのだろうか。どうやったら千秋を救える。このまま大人しくしていていいのか……でもそれ以外に何ができる……) 染谷千冬 : (……千秋を助けたかった、これ以上苦しめたくなかったはずなのに、……) 染谷千冬 : (……『実験』が終われば、――早く、実験を……) 染谷千冬 : (……そうだ、部屋に鏡のような……自分の姿が映るものはなかっただろうか)
あります。
染谷千冬 : (……千秋は今の自分についてどれほどわかっているのだろう。……今の自分の姿を見たら、千秋はショックを受けるかもしれない。鏡は隠せるなら隠しておきたい……) 染谷千冬 : 部屋に入り切る前に千秋に声をかけます。 「千秋、ここで待っていろ」 染谷千秋 : 「……?わかった」扉の前で待ちます。 染谷千冬 : 鏡に対して、取り外しができるか、裏返せるか、覆う布がないか見ます。
鏡は壁に固定されています。覆う布はありません。
染谷千冬 : (……だめだ、動かせない。隠せるような物もない) 染谷千冬 : (……千秋に、正直に言おう。急に見て驚かないように……) 染谷千冬 : 千秋のところに戻ります。 「千秋、話がある」 染谷千秋 : 「どうした~」千冬の顔を見て千冬が何しようとしてたのかアイデア! 染谷千秋 : CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 7 > スペシャル 染谷千秋 : 「なに、心配してくれてんの~?……大丈夫だって」部屋に入ります。 染谷千冬 : 「まて、話を聞け……」 染谷千秋 : 部屋にはいって鏡を見ます。動じません。 染谷千秋 : 「言っただろ~、大丈夫だってさ」 染谷千秋 : 「な、トランプやるんだろ」 染谷千冬 : 「……千秋はそうやって、自分一人で考えて背負い込む。俺のために、取り繕おうとしなくていい」 染谷千冬 : 「弱音があれば言えばいい。俺にとって、千秋は千秋だ。何も変わらない。ずっとそばにいると、何があっても味方でいると俺は誓う。だから、辛いことがあったら言え」 染谷千秋 : 「……千冬が平気な顔してるのに、かっこ悪いとこ見せられないだろ~」 染谷千秋 : 「……そんな千冬こそ、気持ち悪くない?この姿。嫌だったら外出とくから、遠慮せずに言えよな~」 染谷千冬 : 「嫌だ。行くな。俺は千秋といたい」 染谷千秋 : 「……そっか」ふっと笑います。 染谷千秋 : 「なら大丈夫だな!じゃ、早速やろうぜ~」 染谷千冬 : 「ああ」
*スピードのルール! スピードは特定のポイントを先取したプレイヤーが勝利する。 ルールは単純で、
1.まずは1d100 を振ってもらう。それを 5 で割った数(端数切捨て)がアガるのに必要なポイントである。 これは、手札の良さを計るためのものである。
2.DEX 対抗をしてもらう。これによって得られるポイントは1勝につき 5 ポイントである。
3.次に《DEX×5》を振ってもらう。成功すれば 3 ポイント獲得できる。
4. どちらかのプレイヤーがアガるのに必要なポイントを満たすまで 2~3 を繰り返す。
染谷千秋 : 1d100 (1D100) > 5 染谷千冬 : 1d100 (1D100) > 32 染谷千冬 : ccb<=30 【DEX対抗】 (1D100<=30) > 71 > 失敗 染谷千秋 : 「神引きだったわ。もっかいやらねえ?」 染谷千冬 : 「千秋はすごいな」 染谷千冬 : 「やろう」
もう一度1d100を振ってください。
染谷千冬 : 1d100 (1D100) > 62 染谷千秋 : 1d100 (1D100) > 15 染谷千冬 : ccb<=30 【DEX対抗】 (1D100<=30) > 9 > 成功
千冬は続けてDEX*5どうぞ!
染谷千冬 : CCB<=9*5 【DEX × 5】 (1D100<=45) > 50 > 失敗
もう一度DEX対抗どうぞ!
染谷千冬 : ccb<=30 【DEX対抗】 (1D100<=30) > 91 > 失敗 染谷千秋 : 「おっしゃ~。次ババ抜きやる?」 染谷千冬 : 「やろう」
ババ抜きは 3 ターンで構成されている。 まず、1d100 を振って、出目が高い方がババを持つ。同値の場合は振り直しである。
そうしたら、まずババを持っているプレイヤーは攻める。攻めは、《幸運》か、ババを引かせるのに妥当だと思われる技能を振る。
成功したら、後述のババを持っていないプレイヤーの防御ターンに、影響する。 ババを持っていないプレイヤーは、攻めの結果を受けて防御する。 防御の基本的な値は防御側の《幸運》あるいは、ババから身を守るために妥当な技能である。
そこに、「攻めが成功していたら/2」「攻めが失敗していたら補正値ナシ」で判定する。 もし防御が失敗したら、失敗した側にババが移動する。 そして次のターンを迎える。
3ターン目が終了したときに、ババを持っていたプレイヤーは敗北となる。 1d100振ってください。 攻めは幸運、防御は目星でどうぞ!
染谷千冬 : 1d100 (1D100) > 100 染谷千秋 : 1d100 (1D100) > 75 染谷千冬 : 「最初は俺か」 染谷千秋 : 「お~」 染谷千冬 : CCB<=55 【幸運】 (1D100<=55) > 7 > スペシャル 染谷千秋 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 16 > 成功 染谷千冬 : 「……」 染谷千秋 : 「……」 染谷千冬 : CCB<=55 【幸運】 (1D100<=55) > 39 > 成功 染谷千秋 : CCB<=38 【目星 / 2】 (1D100<=38) > 61 > 失敗 染谷千秋 : 「あ~くそ」 染谷千冬 : 「引っかかったな」 染谷千秋 : 「ポーカーフェイスめ……」 染谷千秋 : 「次俺の番な」 染谷千秋 : CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 57 > 成功 染谷千冬 : CCB<=38 【目星 / 2】 (1D100<=38) > 61 > 失敗 染谷千冬 : 「ああ」 染谷千秋 : 「『引っかかったな』」 染谷千冬 : 「……」 染谷千秋 : 「はは!…どう?千冬の真似」 染谷千冬 : 「あまり似てないな」 染谷千秋 : 「そうか~?結構いい線行ってたと思うんだけどな~」 染谷千冬 : 「……『もっかいやらねえ?』」 染谷千冬 : 「……千秋の真似だ」 染谷千秋 : 吹き出します 「ははは!千冬のそんな顔初めてみた!」 染谷千秋 : 「……『やろう』」千冬の真似をします
1d100を振ってください!
染谷千冬 : 1d100 (1D100) > 21 染谷千秋 : 1d100 (1D100) > 28 染谷千秋 : 「俺からだな」 染谷千秋 : CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 51 > 成功 染谷千冬 : CCB<=38 【目星 / 2】 (1D100<=38) > 49 > 失敗 染谷千冬 : 「……引いた」 染谷千秋 : にやっとします 染谷千冬 : CCB<=55 【幸運】 (1D100<=55) > 12 > 成功 染谷千秋 : CCB<=38 【目星 / 2】 (1D100<=38) > 40 > 失敗 染谷千秋 : 「げ」 染谷千冬 : 「ふっ」 染谷千秋 : 「くそ~」 染谷千秋 : CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 39 > 成功 染谷千冬 : CCB<=38 【目星 / 2】 (1D100<=38) > 21 > 成功 染谷千秋 : 「負けた!くそ~」 染谷千冬 : 「勝った」 染谷千秋 : 「全勝行けると思ったんだけどな~」 染谷千冬 : 「惜しかったな」 染谷千秋 : 「な~」
千秋は2d20+5を振ってください。 その分SAN値を回復します。
染谷千秋 : 2d20+5 (2D20+5) > 18[3,15]+5 > 23 [ 染谷千秋 ] SAN : 20 → 43 染谷千秋 : 「……、は」 染谷千秋 : (……何で千冬がここにいる?) 染谷千秋 : (俺は確か、怪物に食われて……、) 染谷千秋 : (……ああ、クソ……) 染谷千秋 : 「…………、今、何年の何月何日?」
千冬はアイデアを振ってください。
染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 70 > 成功
今の発言で、千秋の精神状態が完全に戻ったのだとわかりました。
染谷千冬 : (――、戻ったのか……?) 染谷千冬 : 「……2023年、3月15日だ」 染谷千秋 : 「……。1年も経ってるのか……」 染谷千秋 : 「……どうしてこの部屋にいるのか、千冬はわかる?」 染谷千冬 : 「……」 染谷千秋 : 「……また、俺のせいでこうなってるの」 染谷千冬 : 「……千秋のせいじゃない。俺のせいだ」 染谷千冬 : 「ごめん、俺が千秋を巻き込んだ……。きっと千秋は変なことに巻き込まれて、それで意識がちゃんと戻らないんだって思った。待っていても回復しないかもしれない、それなら、って……」 染谷千冬 : 「でも俺は、結果的に千秋を苦しませるだけなのかもしれない、俺のせいだ、本当に、ごめん……」 染谷千秋 : (……俺が原因なんじゃねーか) 染谷千秋 : 「違う、千冬のせいじゃない。なあ、泣くなよ……」 染谷千秋 : (クソ、この手じゃ涙を拭けない……) 染谷千秋 : 「それなら、って……どういうこと?誰に何を言われた?」 染谷千冬 : 「……実験に参加してほしいと頼まれた」 染谷千秋 : 「実験?」 染谷千冬 : 「……大切なものを選ばせる実験らしい」 染谷千秋 : 「……大切なものを選ばせる……?研究の目的は?」 染谷千冬 : 「人の感情を研究しているらしい」 染谷千秋 : 「……」 染谷千秋 : (正気をなくして1年、俺の意識は戻らなかった。今こうして話しているのも、実験とやらの影響だ) 染谷千秋 : (……どんどん化け物になっていってる。次は、どうなるかもわからない) 染谷千秋 : (……もう、潮時かもな……) 染谷千秋 : 「……千冬に話をもちかけたってことはさ、選ぶのはきっと……千冬なんだろ?」 染谷千秋 : 「なら、千冬は千冬の正しいと思った選択をしろよ。俺は千冬が選んだことなら、きっと受け入れるからさ~」 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : (……俺の大切なもの……千秋について、俺は何か選択をしなきゃいけないのだろうか。千秋の目の前で……) 染谷千冬 : (……だめだ。俺が巻き込んだことだ。俺が責任を持たなければいけない。千秋に気を遣わせている場合じゃない) 染谷千冬 : 「……千秋。もう、記憶を全部取り戻したのか」 染谷千秋 : 「ああ。……多分」 染谷千冬 : 「そうか」 千秋の顔に手を添えます。額と思われるあたりにゆっくりと顔を近づけて、優しく口づけをします。 染谷千冬 : 「……ごめん。ありがとう」 染谷千秋 : 「!」 染谷千秋 : 同じように首だけを動かしてキスします。 染谷千秋 : 「……千冬。……千冬に言わなきゃいけないことがある」 染谷千冬 : 「……なんだ」 染谷千秋 : 「覚えてるか。前に『話さなきゃいけない時がきたら話す』って言った……母さんの話」 染谷千秋 : 「……聞いてくれる?」 染谷千冬 : 「……ああ」 千秋の体に手を添えながら、千秋のほうをしっかりと向きます。 染谷千秋 : 「さんきゅ」微笑みます。 染谷千秋 : 「……どこから話そっかな」 染谷千秋 : 「信じられないかもしれないけどさ、この世界は……、俺が時を巻き戻してやり直した世界なんだ。 何でも願いを叶える日記の力を使って、やり直した後の世界」 染谷千秋 : 「その日記は、代償の変わりに、願いを何でも叶える日記だった。 代償は、願いの大きさによって変わり、代償を捧げるための期限が存在した。 日記の使用者は、死んだ時点で人々の記憶から存在が消える」 染谷千秋 : 「俺たちに絶対関係しているはずなのに、今はいなくて覚えてすらいない人、……心当たりあるだろ?」千冬の方を見ます。 染谷千冬 : 「……母親か」 染谷千秋 : 「……そう。あと父さんも」 染谷千冬 : 「!」 染谷千秋 : 「俺はさ、生まれる時、死ぬ運命にあったらしい。本当はこの世にいないはずだった人間なんだ。 そんな俺を……、流産で死ぬはずだった俺を、父さんがたまたま見つけた日記の力で生かした。 ……俺を助ける願いの代償は、父さんの存在だった。 俺が生まれた日、父さんが入れ替わるように死んでるのは、日記の力によるものだ。 そうして父さんは、母さんと千冬の記憶から消え去った」 染谷千秋 : 「俺たちは何も知らないまま……、いや、忘れたまま、日記について知ることもなく、平和に暮らしていた。 ……また怪異に巻き込まれるまでは」 染谷千秋 : 「巻き込まれた先で母さんが死んだ。 ……千冬と俺は、母さんが死ぬ瞬間を目の前で見ていることしかできなくて、それを目撃してしまった俺は発狂した。俺たちはなんとか戻ってこれたけど、……俺は最初会話が通じる状態じゃなかったらしい。記憶はないけどな」 染谷千秋 : 「そして一人になった千冬は、俺の世話を続けた。……今みたいに」 染谷千秋 : 「俺は少しずつ回復していった。けど、どこかおかしいまま、結局元には戻らなかった。 そんな俺をさ、千冬は見捨てなかったんだ。 母さんが死んで、俺もおかしいままで、きっと苦しいはずなのに、それでも何も言わなかった。 ……千冬は変わらず俺に接して、俺は自分がおかしくなっていることに気付かないまま、俺たちは二人暮らしを始めた」 染谷千秋 : 「そうして暮らしていた時、ある日役所から手紙がきた。父さんの家の処分を促されたんだ。 千冬は俺に何も言わず、一人で家に行った。そこで偶然日記の存在を知った千冬は、おかしくなった俺を戻すために、そして母さんを生き返らせるために、日記の力を使った」 染谷千秋 : 「二人の人生を変えるほどの願い。その代償は重かった。 日記に要求された『99人の命と一人の血縁者の存在』を叶えるために、千冬は、……やりたくもない人殺しを続けた後、自分で命を絶った。 そして偶然、俺がその瞬間を見た。これが前の世界の話」 染谷千秋 : 「……ここまでで質問は?」千冬の方を見ます。 染谷千冬 : (……あの時、千秋の目の前で俺が自殺したって言ってたのはこのことだったのか。千秋が時を巻き戻す前の、前の話……) 染谷千冬 : 母と千秋のために自分が99人の命を奪ったことに対する違和感を持つかダイス振りたいです。
いいでしょう! (幸運+アイデア)/2 どうぞ!
染谷千冬 : ccb<=68 【(アイデア + 幸運) / 2】 (1D100<=68) > 28 > 成功 染谷千冬 : (……待て、俺が母と千秋のために、本当に99人も人を殺すだろうか。……) 染谷千冬 : 「……まだ、何か隠しているだろう。今の説明で、俺が99人も殺すとは思えない」 染谷千秋 : 「…………さあな」 染谷千秋 : 「その時の千冬が何を考えてたかは、俺にも分からない」 染谷千秋 : 「誰かに脅されてたのか、別の怪異に巻き込まれてたのか、もっと他に理由があったのか、……今となっては知る由もない」 染谷千秋 : 「……。……続ける」 染谷千冬 : 「……」 染谷千秋 : 「千冬が目の前で死んですぐ、俺は何か救う手段がないか探した。 俺が日記の存在を知ったのはその時だ」 染谷千秋 : 「俺は千冬を取り戻すためにその力を使った。『1年前に戻りたい。やり直したい』ってな。 願いの代償は、『30人の命と染谷千春の存在』。あ、染谷千春は母さんな。 ……って、……思い出してるか」 染谷千冬 : 「……いや、名前までは。そうか、千春という名前なのか……」 染谷千秋 : 「ああ。……、父さんの名前は知ってる?冬彦って言うんだ」 染谷千冬 : 「そうなのか。……父にいたっては全く情報もないから、あまり実感がないな」 染谷千秋 : 「そっか。……父さんが生きてたら、俺も冬に関連する名前だったかもな」 染谷千冬 : 「それは……どうだろうな」 染谷千秋 : 「……。続けるな」千冬の回答に笑って繋ぎます。 染谷千秋 : 「俺は代わりのきかない30人を殺す前に、まず母さんを確実に殺すべきだと思った。 残りの30人はあとからゆっくり殺せるから。そして存在ごと消すには母さんに日記を書かせるしかなかった。 ……もうわかるだろ?」 染谷千秋 : 「一年前……じゃないな。俺が失踪する日の1年と少し前だから……、もうすぐ2年か。 俺は母さんを騙して、日記に願いを書かせた。そして俺の狙い通り、母さんの存在が代償になった。 母さんの記憶が2年前から途切れてるのは、その時に母さんの存在が代償となって、俺たちの記憶から消えたからだ。 そしてそれを俺が知ってるのは、記憶が消える前にノートに内容を残したから」 染谷千秋 : 「母さんの願いは、『俺たちが仲良く暮らせるように』だった。 な。……願いを書かせた母さん、俺が騙したって気付いた後、最期になんて言ったと思う? 『生まれてきてくれてありがとう。たくさんの幸せをありがとう。二人共幸せにね』って言ったんだぜ」 染谷千秋 : 「はは」 染谷千冬 : 「……」 染谷千秋 : 「……これ以外にも、色々やった。 千冬の目を俺に向けさせるためなら、千冬の側にいるためなら何でもやった。悪いこともな」 染谷千秋 : 「平和に暮らしてた家庭を壊したことがある。 人を殴って外に出られないようにしてやったこともある。 ヤクザを使って、間接的に人を殺したことさえある」 染谷千秋 : 「……前にさ、『アキ』と話したいって言ってただろ? 千冬に近付かないよう、忠告してやろうと思ってたんだ。……その前にこうなっちゃったけどな」 染谷千秋 : 「……俺は、千冬の想いも、俺に向けた優しさも、千冬の願いも、全て踏みにじった。 自分の欲のために母さんを殺して、千冬から母さんを奪った」 染谷千秋 : 「千冬に父さんと母さんがいないのは、……千冬の周りから人が消えたのは俺のせいだよ」 染谷千秋 : 「これが、俺が隠してたこと。俺は今までずっと、千冬のこと騙してたんだ」そのまま黙ります。 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「そうか」 染谷千冬 : 「話してくれてありがとう」 染谷千秋 : 「……俺のこと責めないんだな」 染谷千冬 : 「責めない。でも、馬鹿だ」 染谷千冬 : 「……母のことについては、いい。……俺は今、母と過ごした情報はあっても、記憶は全くない。だから、母には申し訳ないが、それに対して強い怒りはない」 染谷千冬 : 「……元々、俺が死んだせいだ。千秋がどんな気持ちで母の存在を消す決断をしたか……それを、きっと俺はよくわかっていない。だから、俺には責められない。それに、俺が千秋の立場だったら、全部俺のせいなんだったら――同じ行動を検討するだろう。千秋ほど思い切りはなかったかもしれないが」 染谷千秋 : 「……」 染谷千冬 : 「ただ……他が問題だ。俺のために、何でもやった? 悪いことをした? はっきり言う、千秋は間違っている。俺はそんなことをしなくても千秋が好きだ。俺のためにそんなことをする必要は一切ない。俺はそんなこと望んでいない」 染谷千冬 : 「……だから、俺が千秋の間違いを正す。兄として、一人の家族として、千秋を愛する人間として言う。すぐにでも手を引け。悪い人間と関わるな。俺のまわりに干渉するな」 染谷千冬 : 「……縁を切るのが難しいなら、俺が千秋を連れて逃げる。そして、それから今までやったことを反省しろ。……反省するのを、見届けてやる」 染谷千冬 : 「わかったか」 染谷千秋 : 「……、………」千冬の言葉から自分への愛情を感じて黙り込みます。 染谷千秋 : 「いっそ憎んでくれりゃいいのに」 染谷千冬 : 「憎まれたいのか?」 染谷千秋 : 「どうかな」 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「憎しみは、自分がしたことについて簡単に分かった気になれる。俺は憎まれるほど悪いことをしたって。でも、そういうのじゃない。何がだめなのか、自分で考える必要がある。逃げるな」 染谷千秋 : 「は、……」 染谷千秋 : 「……」 染谷千秋 : 「わかりましたよ~。反省しま~す」千冬の言葉に眩しさを感じます。 染谷千秋 : 「……」表情がわからない状態でよかったと思っています。 染谷千冬 : 「……ひとまず、ここから戻らないとな」 染谷千秋 : 「……ああ」もう自分が戻ることはないだろうなと思っています。
そうしてあなた達が未来について話をしていると、千秋がぎくりと身体を揺らした。
染谷千秋 : (! ──また、……!) 染谷千秋 : 「ッあ、ッ、千冬、見ん、な、」 染谷千秋 : 「……ッぐ、……、耳、ッ……、塞げ!」
そう言い終えた瞬間、灰色に染まっていた千秋の顔面が泡立った。 ボコボコと音を立てた泡が千秋の喉を、髪を、全身の皮膚を覆い出す。 皮膚が変質し、骨が軋み、全身から音が鳴り、形が変わっていく。
染谷千秋 : 「い、──────あ、ッ!!」
首があらぬ方向に曲がり、人ではない何かに変容していく。 人知を超えた理不尽な力によって、彼は彼でなくなっていく。
もう喉とは呼べない器官を震わし、それは声にならない叫び声をあげる。
染谷千秋 : 「ッ、ぎィ、──────あ、っう゛ぁ、ッ~~~~!!!!」
神経が焼きちぎれる。 激痛にのたうち回るそれは、鋭い爪を自らの硬化した肌に何度も突き立てた。 身体を丸めながら、何度も床に頭を打ち付けて暴れ出す。 床に頭を打ち付ける。何度も、何度も、何度も。繰り返し。 打ち付けられた衝撃でテーブルにあるトランプが舞った。絶望の隙間からそれの姿が見えた。 ……そうして、長すぎる時間が過ぎて。 泡が引いた先に見えたそれには、あいまいな形の鼻ずらの先にピンク色の短い震える触手が固まって生えている。 ──────もはや、その化け物に千秋の面影はない。 親しい人物の異形化と、ムーンビーストの姿を目撃した千冬は、【SANc1d4/1d8+2】。 激しい痛みで苦しみ、怪物と化した千秋は【SANc1d6/1d10】
染谷千秋 : 1d100<=43 【SAN値チェック】 (1D100<=43) > 71 > 失敗 染谷千秋 : 1d10 (1D10) > 7 染谷千冬 : 1d100<=49 【SAN値チェック】 (1D100<=49) > 39 > 成功 染谷千冬 : 1d4 (1D4) > 1 [ 染谷千秋 ] SAN : 43 → 36 [ 染谷千冬 ] SAN : 49 → 48 染谷千秋 : 「はっ、あ……、……、う……。……なんも見えね……、……」 染谷千秋 : 「……俺には、千冬を幸せにできる自信があった。千冬のことを誰より知ってるのは俺だから。……けど結局……、苦しめてばっかだ」 染谷千秋 : 「……、…………ごめん」
そう言うと、それは痙攣したようにびくりと一度引き攣り、その後身体の動きを止めた。 そして、そのまま石のように倒れてしまう。
染谷千冬 : 「……!! 千秋……っ!!」 染谷千冬 : 「おい、千秋、話せるか、千秋、千秋、な、何が、なんで…っ!!」 染谷千冬 : 倒れた千秋に駆け寄ります。自分とは違なる種の姿だから、何が起こったのか確かめ方もわからなくて、それでも息があるかどうか口元や心臓と思わしき部分に耳や手を当てて確認します。
皮膚らしきものの、硬い感触だけがありました。
染谷千冬 : 「……苦しめてばっかりなのは、俺のほうだ、きっと……ごめん、千秋、本当に、ごめん――」
そうしてあなたがうなだれていると、突然背後から声がかかる。冷や水を浴びせられたかのような一閃に貴方は驚くことだろう。
高田孝太郎 : 「どうも。お疲れ様です」
背後には、張り付けた笑みが特徴的な男性が一人、立って居た。その男は白衣を着ている。 どこからともなく現れたのは、あの男、高田だった。
染谷千冬 : 「……お前は……っ!」 染谷千冬 : 「どうして千秋を巻き込んだ。くそ……っ、何がしたいんだ。今更現れて。千秋に何をしたんだ!」 染谷千冬 : 「千秋を返せ!」 高田孝太郎 : 「まぁ、座ってください。そこの椅子にでも」
あなたを椅子に座らせて、高田はそのまま話しかけてくる。 なんとなく精神的にも上から目線な感じがして、あまりいい人間だとは思えない。
染谷千冬 : 「……」 高田孝太郎 : 「巻き込んだとは心外な。戻してほしいと言ったのはあなただ。お望み通り、染谷千秋さんは正気と人間性が回復したでしょう?」 高田孝太郎 : 「見た目は……ま、そうですね。副作用です。永続的なね」 高田孝太郎 : 「今の御気分は如何ですか?」 染谷千冬 : 「何が『戻る』だ。千秋は酷い苦痛を受けた。俺は俺の身にかかるリスクを買っただけだ、千秋をこんな目に遭わせるなんて聞いていない……!!」 染谷千冬 : 「……千秋はなんで今倒れている。これから千秋はどうなるんだ!!」 高田孝太郎 : 「言ったでしょう。実験に協力してほしい、実験の内容は伝えられない、と」 高田孝太郎 : 「染谷千秋さんがどうなるか。それはあなたの『選択』次第です」 高田孝太郎 : 「……では、本題に移らせていただきましょう」 高田孝太郎 : 「染谷千秋さんは正気と人間性が回復しました。異形化と引き換えにね」 高田孝太郎 : 「そこで貴方には、選んでほしいのです」 高田孝太郎 : 「今の……正気で異形の 染谷千秋さんを望むか」 高田孝太郎 : 「元の……廃人で人型の 染谷千秋さんを望むか」 高田孝太郎 : 「先ほどの……半分異形で中途半端に正気の 染谷千秋さんを望むか」 高田孝太郎 : 「要は……ナカミを取るか、ガワを取るか、中途半端を取るかです」 高田孝太郎 : 「選んで下さい。私は貴方の意向に従います」
高田はそういうと、足を組んであなたを見つめる。
染谷千冬 : 「……聞きたいことがある。千秋が……廃人のようになってた理由に、お前は心当たりがあるんだろう。……それが精神病院による治療で治る見込みはあるのか」 高田孝太郎 : 「さあ。染谷千秋さんがああなった理由は、私達にもわかりません。大方他の実験にでも巻き込まれたのでしょう。運の悪い人間は、どこにでも転がっているものですから」 高田孝太郎 : 「治療で回復する見込みですが……、ありません。如何せん、私どもが施したのはかなり強引な治療でしてね。自然回復は見込めないでしょう。我々の化学レベルで無理なのですから、人間如きにできるわけがない」 高田孝太郎 : 「あくまで、ナカミを取るか、ガワを取るか、中途半端を選ぶか。それしかないのです。 ……まあ、ナカミを取ったところで、あれが現実世界で話せるとは思えませんがね」 染谷千冬 : 「……どういう意味だ。現実世界で話せない理由は」 高田孝太郎 : 「発言のとおりですよ。ここは私達の実験室です。本来ここには何もない。しかし、我々の技術力で何かあるように見せています。彼が異形となっても話せていたのは、この空間にいたからです」 染谷千冬 : 「……つまり、現実世界に戻ると、言葉が通じなくなる……のか」 高田孝太郎 : 「さあ。戻ってみないとわかりません。ですが、意識ははっきりしているはずですよ。我々の治療のおかげでね」 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「俺が選ぶのは中身だ。正気の千秋を望む」 高田孝太郎 : 「ほう。……それは何故ですか?」 染谷千冬 : 「見た目は俺にとって何の問題でもない。……いや、社会には出れないどころか、人の目に触れたら何をされるかわからないから、もしかしたら千秋にとっては嫌かもしれないが……」 染谷千冬 : 「……でも、さっき俺は千秋と話をした。千秋には自分のしたことを反省してもらわないといけない。そのために、話したことがわからなくなっては困る」 染谷千冬 : 「……これが理由だ」 高田孝太郎 : 「ほう」興味深い様子でため息をはきます。 高田孝太郎 : 「あの姿で現実世界に帰ったら、彼はあなたと話すことすらできなくなる。 自らの意志であなたに触れることも、自らの意志で命を絶つこともできなくなる。……意識ははっきりしたままでね」 高田孝太郎 : 「それはきっと苦しく、地獄のような時間になるでしょう。意志のある人間にとって、これほど厳しいことはないのではないのですか? ……それでも正気を選ぶというのですか?」 染谷千冬 : 「構わない。どんな状態でも俺が見る」 高田孝太郎 : 「……そうですか。あなたの意志は堅いようだ」 高田孝太郎 : 「わかりました。少々お待ちください」
高田は指を貴方に向けてかざし、どこからともなく羽音を響かせる。 あなたは頭がくらくらしてくる。 それだけではない。目もなんだか開けていられなくなってきて、全身の筋肉がすこし引きつってから、完全に弛緩する。
倒れ込むのと同時に、視界は暗転する。 倒れ際に、こんなことが聞こえる。
高田孝太郎 : 「彼は貴方のおかげで正気と人間性を回復した。 彼は貴方のせいで人間の肉体を失った」 高田孝太郎 : 「私が悪いって? それはお門違いです。これは、貴方が選択したのですから。これが貴方の<最善>なんですね」 高田孝太郎 : 「それじゃあ、有難うございます。いいデータが取れました」 高田孝太郎 : 「じゃあもう、戻って結構です」
───────暗転。 頭がガンガンとする。脈拍と共に波打って痛い。気が付けば、そこに寝転がっていたようだ。 貴方は気だるい体を庇いながら、起き上がってみると、そこは千秋の自室だった。 そこには、異形となった千秋がいた。 鋭いかぎ爪に、カエルのようなでっぷりとした出で立ち。灰色がかった白い伸縮のきく皮膚。 千秋の顔面の面影はなく、あいまいな形の鼻ずらの先にピンク色の短い震える触手が固まって生ている。 今は眠っているようで、その大きな大きな醜悪な口は閉じ、うなだれていた。
貴方はその部屋の中に、今は独りだ。正確には、独りと一匹。客観的に見たら、そうとしか思えない。
独りと一匹だけが、その場に取り残された。
────そこに残っているものは、何だ。 ◆ クトゥルフ神話 TRPG「君を願う」 END.A 「正気の君を願う」 これにて終幕。 【報酬】 正気で異形を望んだ …… 【SAN 値回復 2d6】
おまけ
ミ=ゴによる人間の行動心理の研究。
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