本編
目が覚めたら廊下だった。暗い、金属製の壁に囲まれた廊下だ。それは例えば研究所や軍事施設のものに思えた。蛍光灯は自分の真上と、左右1ブロックほどだけちらついており、それ以外に光源は見当たらない。だから、この廊下が前にも後ろにも長かろうということはわかっても、ドアがありそうだとか、曲がり角がありそうだとかは暗闇に遮られて到底判別つかなかった。 しかし、一つだけ見えるものがある。探索者の2メートルほど前、辛うじて蛍光灯の明かりが届く範囲に人の両足。ちょうど仰向けに横たわっている向きだが、見えるのは膝までであり、それより上は暗くて見えない。 その場から移動するのであれば、廊下の前、もしくは後ろに進むことができるでしょう。
染谷千秋 : (またこの手の悪夢か) 染谷千秋 : 後ろの方をよく見ます。可能なら目星。
後ろを窺ってもなにもない。ただ長い廊下が続いているだけだ。2メートル先からは光源がなくなるため何も見えない。ときおり、女の笑い声のようなものが聞こえる。反響から察するに数百メートルの距離があるように思う。 目を凝らそうとしても暗すぎてわからないだろう。
染谷千秋 : 前の方をよく見ます。可能なら目星。
前の方向は、空間に両足が浮かんでいるのがやはり異質だ。しかしその両足も、もう少し近づかないと詳しくは見えない距離にある。
染谷千秋 : 上の方をよく見ます。可能なら目星。
天井には蛍光灯があるのみだ。
染谷千秋 : 下の方をよく見ます。可能なら目星。
目星をどうぞ。
染谷千秋 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 24 > 成功
前方に浮かぶ足の下に、何か物が落ちているように見える。しかしそれが何かは近づかないとわからない。
染谷千秋 : 「……」前に進みます。足の方に近付きます。 悪夢だと思っているので、何かあった時の心構えをします。
前に進んでその両足を確かめる。見覚えのある靴だった。染谷千冬がよく履いていたものだ。だが動く気配はない。靴の横には財布とその中身がぶちまけられていた。カードや保険証から染谷千冬のものだとわかる。
染谷千秋 : 「……!」 染谷千秋 : 夢だと思いつつ、千冬だと認識した途端身体が動きます。側に近寄って上半身がどうなっているか確認します。
膝から上が暗闇に覆われていると言っても、段々と目は慣れてくる。あなたは上半身を確認しようとした。 真っ暗な空間にうすらぼんやりと輪郭が浮かび上がりはじめ、違和感に気づいたのはそのすぐあとだった。染谷千冬の体の輪郭がどこまでも続いている。廊下の奥の奥、もはや何も見えない黒一色のほうまで、ずっと続いているように見える。それはつまり、この横たわっている両足に繋がっているはずの胴、あるいは足、あるいは首が、異様なほど長く伸びているということに他ならなかった。試しに足を引っ張ろうとしてもびくともしない。それは人間の重さではなかった。 ☆依然として膝から下しかはっきりと見えない。SANc(1/1d3)
染谷千秋 : 1d100<=67 【SAN値チェック】 (1D100<=67) > 34 > 成功 [ 染谷千秋 ] SAN : 67 → 66 [ 染谷千秋 ] SAN : 66 → 65 染谷千秋 : 「……」千冬の顔が見れるか、胴体に沿って歩きます。
この廊下は暗すぎてどこまで続いているのかはわからない。ただ、この方向へ進めば染谷千冬の顔は見れるはずだ。そう思ったあなたは前方へ歩き始めたのだった。 ・・・ 前に進むことにしたあなたは、足元に横たわる染谷千冬を感じながら、暗闇の中で足を動かす。廊下の壁はひんやりとしているものの特に異常はなく、それはここがどこなのか判断する手掛かりがないのと同義だった。 おそらく数十歩は進んだろうか。おそるおそる視線を下げても、未だに染谷千冬の体は「ある」。振り返れば離れた光源に染谷千冬の足が照らされている。
染谷千秋 : 胴体に触れます。
暗闇にうっすらと見える輪郭から「まだ」横たわっていることがわかる。しゃがんで触ってみるとちょうど腰のあたりだとわかった。先ほど見た足先から軽く50メートル。ここまでが「足」だったのだと、否が応でも理解する。 ☆不可解な状態の体にSANc(0/1)
染谷千秋 : 1d100<=65 【SAN値チェック】 (1D100<=65) > 15 > 成功
目星どうぞ!
染谷千秋 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 67 > 成功
染谷千冬の体に触れていると、腰の下に何かを見つける。手触りから考えるに大きな裁ちバサミのようだ。持ち手の部分に彫られた文字だけが青白く光っていた。 ”人の魂は陽の光よりも強く輝く” 蛍光塗料で光っているわけではないようだが、どちらにせよその光は弱弱しく、あたりを照らすには心許ない。 ≪入手≫裁ちバサミ
染谷千秋 : 足先からここまでくるのに何分ぐらいでしたか?
歩いたのは数十歩分。1分もかからないぐらいでしょう。
染谷千秋 : そのまま頭に向かって歩きます。足先から腰まで来た歩数分進んでみます。 染谷千秋 : 周囲の景色に変化はありますか?足元や壁など
あなたは頭に向かって歩き出そうと目標を定め、足を動かします。 こつり、と靴先に何かが当たる。
染谷千秋 : 変なのかもしれないので心構えをしっかり見ます。
落ちているものは小さな箱のように見えます。
染谷千秋 : 拾って観察します。
手探りで拾い上げると小さなマッチ箱だった。
染谷千秋 : 中身を見てみます。裏面や箱の中に何か書いてありますか?
中にマッチは4本。この暗い空間で、手元を確かめたいとき使えるだろう。 特に記述は見当たらなかった。 [開示情報]マッチの火は一箇所分の探索しかもたない。
染谷千秋 : マッチを懐に入れます。壁との距離はどれぐらいですか?
そこは狭い通路、例えるなら学校の狭い廊下程度の広さで、手を伸ばせば壁に触れることができます。
染谷千秋 : 壁に手をついたまま進みます。
灯りがあった場所と同じならここも金属製の灰色の壁なのだろう。そうやって壁に手をついたまま歩いていると、小さな絵画のようなものがあることに気づいた。
染谷千秋 : 絵画を見ます。
手に取ってみたが、暗くて何が書いてあるかは見えない。
染谷千秋 : (マッチは節約した方がいいかもな…。次気になるものがあるまで持ってくか) 絵画を手に取ります。そのまま進みます。
・・・ あなたは暗闇の中でなおも歩を進める。廊下はなんの変化もないし、あったとしてもこの暗闇ではわからないだろう。遠くの背後からは相変わらず女の笑い声がかすかに響いている。 幸運どうぞ。
染谷千秋 : CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 71 > 成功
様々な方向に手を伸ばして壁を確認しながら歩いていたあなたは、指先が硬いものが触れたことに気づく。形状からして電気のスイッチらしい。
染谷千秋 : 起動します。
カチリとスイッチを押すと数十メートル先の蛍光灯が一つだけ光った。最初に見た様子と変わらない無機質な廊下と共に横たわる染谷千冬が照らされ、ちょうどそこが顔なのだとわかる。首だけ起こしてこちらを見ている。髪の長さや目鼻のバランスから染谷千冬のようだと思う。だが遠すぎてはっきりとはわからない。白色の灯りが目と鼻と口に影を落としている。こちらを見ている。長い長い体の終点、曖昧な顔、それが染谷千冬である確証はどこにもない。胎の底から恐怖がせりあがってくると同時に蛍光灯がぶつりと切れる。 ☆再び暗闇が戻る。SANc(1/1d2)
染谷千秋 : 1d100<=65 【SAN値チェック】 (1D100<=65) > 52 > 成功 [ 染谷千秋 ] SAN : 65 → 64 染谷千秋 : 「千冬…?」千冬に声をかけてみます。
目星どうぞ!
染谷千秋 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 52 > 成功
染谷千冬からの返事はない。 これだけ歩いてもまだ染谷千冬は横たわっている。ようやくへそあたりまでは来たようだった。 染谷千冬の体に目を凝らすと、体に不自然な凹凸があるように思えた。ただ引き延ばされたのではなく、少しずつズレたまま繋がっているような、蛇腹と階段の中間のような凹凸だった。
染谷千秋 : 凹凸に触ってみます。
やはり不自然な凹凸だが、別の生き物の部位を無理につなげているような感触ではない。だいたい人肌である体温も感じる。
染谷千秋 : 顔の方に歩きます。足先から腰までの歩数と腰からへそまでの歩数を数えていました。歩数はへそから腰までにかけての歩数は足先から腰までの歩数と較べて多いですか?少ないですか?
わずかに少ないですが、あまり大差はないでしょう。
染谷千秋 : そのまま進みます。
・・・ どれほど歩いただろうか。振り返ると唯一明るかったスタート地点はもうだいぶ遠いところにある。未だに暗闇でなんの手掛かりもない。染谷千冬の顔まであと少しだとは思うが、顔を見て解決の糸口を掴める確証はないままだ。 かすかだが壁から光が漏れている。どうやらスライド式のドアがあるようだ。鍵はかかっていない。
染谷千秋 : 様子をうかがいます。聞き耳。
どうぞ。
染谷千秋 : CCB<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) > 14 > スペシャル
特に物音はしない。
染谷千秋 : 覚悟を決めて隙間から様子を見ます。
ドアの向こうは切れかけの蛍光灯で照らされた小部屋だった。そこは打ち捨てられた研究室のような、中世の書斎のような、非現実的な不可思議な内装していた。覚束ない光量がぼんやりと古びた机、汚れた壁、高い棚を浮かび上がらせている。
染谷千秋 : 中に人または自分以外の生き物はいますか?それ以外にも気になるものがないか目星。
いません。目星どうぞ。
染谷千秋 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 96 > 致命的失敗
悪夢や染谷千冬の失踪事件など、不可解なことが続いている疲労からか眩暈がする。SAN値-1。
[ 染谷千秋 ] SAN : 64 → 63 染谷千秋 : 部屋の明かりを使って絵画を見ます。
女の絵だった。描かれた女は真夜中の屋外に全裸で棒立ちのままこちらに微笑みかけている。顔の細部までは描きこまれていないが、白く浮かび上がるような肌から絶世の美女を表しているのだろうとわかる。 目星どうぞ!
染谷千秋 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 23 > 成功
絵の裏にタイトルと作者のサインが書かれていた。作者の名前は奇妙に歪んでいて読めない。タイトルは「梟」らしい。
染谷千秋 : 作者の名前はどのように歪んでいますか?
知らないものであるため、脳が理解を拒んでいるかのような、認識できないような違和感を覚える。
染谷千秋 : 絵画って枠はずせたりしますか?絵の裏にもなにかあるかみたいです。
念入りに外して確認しましたが、特に変わったところはありませんでした。
染谷千秋 : 内装を確認します。まずは汚れた壁から
壁の大部分が黒い粘着質な蜘蛛の糸のようなものに覆われている。棒か何かで取り払うことは不可能なようだ。 目星、もしくはアイデアをどうぞ。
染谷千秋 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 15 > スペシャル
この糸は何かを隠すように壁を覆っているように見える。
染谷千秋 : 何を隠しているか見ることはできますか?蜘蛛糸が出ている場所など
蜘蛛糸の様子から何を隠しているか探ることはできなさそうだ。
染谷千秋 : 高い棚を見ます。
埃を被った背の高い木製の棚だ。アンティーク調の高級品に見えるが、ところどころ表面に亀裂が走っている。 図書館どうぞ!
染谷千秋 : CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 90 > 失敗 染谷千秋 : 棚の中になにかありますか?
軋む扉を開けると、中には無数の紙が入っていた。羊皮紙か、そうでなくとも何十年も前のような黄ばんだ紙ばかりだった。大半は読めもしなかったが一枚だけ探索者にも読めるものを見つける。 “魔女を信じてはいけない。魔女を頼ってはいけない。魔女は攫った。木偶にかの魂を詰めて、おまえを見て嗤っている。”
染谷千秋 : 紙の裏側も見ます。
特に何も書かれていません。
染谷千秋 : 古びた机を見ます。
引き出し付きの書き物机のようだ。埃などは被っていないが、頻繁に使われている形跡もない。机上には一本の黒いナイフが刺さっており、柄は蛇が巻き付いた意匠になっている。また、刃の部分に「魔女の刃」と彫られている。 ≪入手≫黒いナイフ
染谷千秋 : 「……魔女に関連する物が多い……」 染谷千秋 : 天井を見ます。
切れかけの蛍光灯がちかちかと光っています。 目星どうぞ。
染谷千秋 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 90 > 失敗 染谷千秋 : 机の引き出しを開けます。
引き出しには乱雑に何十枚もの写真が入っていた。どれも染谷千冬の写真だったが、目の位置が三重になっていたり、口が下方にズレていたりして歪な相貌になっている。中にはどのような角度から撮ったのかわからないものもあり、ただの写真ではないような気味の悪さを感じる。 ☆不気味な写真にSANc(0/1)
染谷千秋 : 1d100<=63 【SAN値チェック】 (1D100<=63) > 55 > 成功 染谷千秋 : (俺の千冬を撮りやがって)
追加で目星をどうぞ。
染谷千秋 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 99 > 致命的失敗 染谷千秋 : 写真の裏を見ます。
何十枚もある写真の裏をぱらぱらと確認しましたが、特に変わったところはありません。
染谷千秋 : 歪になっている写真に共通点・法則性はありますか?
染谷千冬を撮った写真、としかわからないでしょう。
染谷千秋 : 部屋から出て、千冬の顔の方に歩いていきます。
・・・ 小部屋の探索を終えて再び真っ暗な廊下に戻る。 ――あなたは顔の方向に歩いている最中、ふと背後から嫌な気配を感じる。今まで来た方向に顔を向けると、遠くに女の顔が見える。 それは廊下を塞ぐほどの大きさだった。それは廊下いっぱいに広がっていた。目覚めたときに居た唯一点いていた蛍光灯。その下に巨大な女がいるのだ。女は、顔しか見えない。真っ黒い髪を床に垂らしながらこちらを見て笑っている。廊下に寝そべるような格好で、顔だけをこちらに向けている。蛍光灯の無機質な明かりに照らされたまま、女の赤い口が三日月型に歪む。 美しい女だった。探索者は息を呑む。女の眼球はほぼ漆黒の瞳で占められていて、白い光源が映りこんでいた。女の大きな腕が前に出される。腕が床に着くと同時に廊下が揺れる。巨大な女から悍ましい笑い声が響く。這いずってくる。この廊下を、たった数百メートルの距離を、女は進んでくる。また腕が前に出される。廊下が揺れる。 ☆「夜の魔女」リリスを見た探索者はSANc(0/1d10)
染谷千秋 : 1d100<=63 【SAN値チェック】 (1D100<=63) > 52 > 成功
このままではすぐに追いつかれる。染谷千冬の顔がある方向に走るしかないだろう。廊下が揺れるたびに周りの蛍光灯が火花を散らし、今までの沈黙が嘘のように一瞬だけ明かりが点く。また消える。また点く。背中に女の気配を感じながら、未だ首だけを起こしている染谷千冬のほうに走る。 【DEX*5】を振ってください。
染谷千秋 : ccb<=65 (1D100<=65) > 95 > 失敗
女の手がすぐ後ろで振り降ろされる。巨大な爪が背中を裂く。女の笑い声がこだまする。傷を確かめる時間は当然なく、血を滴らせながら走り続ける。 HP-1d3
染谷千秋 : 1d3 (1D3) > 2 [ 染谷千秋 ] HP : 12 → 10 染谷千秋 : 「……!」
ジジジと不快な音を立てながら蛍光灯が目の前の空間を照らす。そこには染谷千冬の顔があった。目も鼻も口も、僅かずつズレながら複数ついている。あの部屋で見た写真に似た不気味な顔だった。 後ろから女の気配が迫る。あなたは足の力が抜けてその場に膝をつく。すぐ前に歪な染谷千冬の顔が来る。よく見るとそれは、内側から微かな光を発しているようだった。
染谷千秋 : CCB<=85 【アイデア】 (1D100<=85) > 75 > 成功 染谷千秋 : CCB<=80 【幸運】 (1D100<=80) > 49 > 成功 染谷千秋 : CCB<=16*5 【POW × 5】 (1D100<=80) > 23 > 成功 染谷千秋 : (……これは悪夢だ。前々回に見た夢も前回にみた夢は、俺が死んだら終わっていた。これが夢なら死んだら目が覚めるかもしれない。なら自殺するのも一つの手か) (夢の中でも千冬はなるべく傷つけたくない。現実にどう影響出るかわからないから。なら、俺が死んだ方がいい) 千冬の写真を思い出します。 染谷千秋 : (……けど、本当に死んでいいのか?現実に影響が出るのは俺だって同じだ。ここで死んだら現実世界でも死ぬかもしれない) 染谷千秋 : (……焦るな。考え直せ)一つため息を吐いて落ち着きます。 染谷千秋 : (ここは悪夢だ。登場人物は俺と魔女と紙を書いた人物の3人。紙を書いた人物が俺の味方であるかわからない。だが……紙の内容からして魔女と対立していることは確かだ) 染谷千秋 : (今追いかけてきているあの女……さっき見つけた絵画に描かれていた人物と似ている。絵画のタイトルは「梟」で、梟は魔女の使い魔とされることが多い動物だ。なら、おそらくあの女は魔女だろう) 染谷千秋 : (俺に危害を加えようとしている魔女、魔女と対立している人物。……紙を書いた人物の目的はわからないが、この状況からして、さっきの紙の内容は信用してもよさそうだ) 染谷千秋 : (……紙に書かれていた内容には、『魔女を頼るな』『魔女は木偶に魂を詰めている』と書かれていた) 染谷千秋 : (『魔女を頼るな』は……まんまだな。黒いナイフには魔女の刃と彫られてあったから、黒いナイフは使わない方がいいんだろう) 染谷千秋 : (『魔女は木偶に魂を詰めている』。……木偶の候補として考えられるのは3つ。「千冬の身体」「絵画の女」「千冬の写真」だ。人の身体は勿論、魂が宿るものとして絵画や写真もよく取り上げられるからだ。これが俺の夢で、俺の認識がベースになっているのなら、木偶はそのいずれかだ) 染谷千秋 : (相違点は……千冬の身体から漏れる、あの光。そして裁ちばさみから感じた微かな光。「人の魂は陽の光よりも強く輝く」という文字を信用するなら、千冬の身体から漏れる光は、きっと魔女の魂の光だ) 染谷千秋 : (なら、裁ちばさみで千冬の身体に傷をつければ、魔女の魂に傷がつけれる……のか?) 染谷千秋 : (はは、俺が千冬を傷つけられないと思ってその身体にしたのか? ……こうかばつぐんだ、なんてな~) 染谷千秋 : 裁ちばさみを手に取り、千冬につきたてます。
染谷千冬の―――否、染谷千冬を模した何かの顔に刃を入れる。皮膚を裂く感触はあれど血が噴き出すこともなく、まさしくこれは木偶なのだろうとぼんやり思う。ようやく皮を開けば中に煌々と輝く光球が浮かんでいた。 その瞬間、全ての空気を震わせて笑い声が響く。生温かい息が背中を舐める。思わず振り返ると視界を覆いつくすように女の顔が迫っている。真っ赤な唇が開かれ、無数の牙が覗く。もはや考える猶予はない。あなたは染谷千冬の中にあった光の玉を手に取って女の前にかざした。 廊下すべてを照らすようなその光に巨大な女は絶叫を上げる。その真っ白い肌が、赤い口が、小さな粒子となって溶け出す。鼓膜にこだまする叫び声の中、あなたは意識を手放した。 ・・・ あなたは自分の家で目を覚ます。慌てて周りを見回すが、正真正銘自分の家だ。
染谷千秋 : 「……」夢の中とは言え千冬を傷つけて気分が優れません。SAN値を3減らします。 [ 染谷千秋 ] SAN : 63 → 60 染谷千秋 : 「はぁ……」連日夢見が悪く、気分が優れないため少しだけぼんやりします。 染谷千秋 : (……千冬の顔が見たい)ようやく身体を起こして千冬の部屋に向かいます。
あなたは千冬の部屋の前まで訪れました。
染谷千秋 : 「千冬、いる~?」ノックします
「いる」と返答があります。
染谷千秋 : 「入って良い?」
「ああ」
染谷千秋 : 部屋に入ります。千冬は何をしていますか?
染谷千冬は本を読んでいたようです。 千冬の顔を見にきたあなたは――その顔を見て驚きます。その顔には、あなたが切り開いた通りの大きな傷がついていたのです。
染谷千秋 : 「……」 染谷千秋 : SAN値5減らします。
おばか! SANc(1d2/1d4)
染谷千秋 : 1d100<=60 【SAN値チェック】 (1D100<=60) > 38 > 成功 染谷千秋 : 1d2 (1D2) > 2 [ 染谷千秋 ] SAN : 60 → 58 染谷千秋 : 「千冬……その傷いつついた」 染谷千冬 : 「傷……? なんのことだ」 染谷千秋 : 「……これだよ。気付いてないのか」頬に手をあてます。SAN値もう一度減らします。
認めません。
染谷千秋 : エーン! 染谷千冬 : 「……何か傷ができているのか。道理で痒いと思った」 染谷千秋 : 「ごめん、俺のせいだ……。ごめん……」SAN値削りたいです。
認めません。
染谷千秋 : エェーン! 染谷千冬 : 「……何かあったのか」 染谷千秋 : 「……、……」言ったら心配させるので答えに詰まります。無言で千冬を抱きしめます。 染谷千秋 : やっぱりSAN値削っていいですか?
認めません。
染谷千秋 : イィ~ン……
あまりにもズタボロのようなのでさっきのSANcを自動失敗とします。さっき減らした2点分回復してから、1d4振ってください。
[ 染谷千秋 ] SAN : 58 → 60 染谷千秋 : 1d4 (1D4) > 1 染谷千秋 : 2で!!!!!!!!! 染谷千秋 : 2でいいです!!!!!!!!!!!!
は、はい……。
[ 染谷千秋 ] SAN : 60 → 58 染谷千冬 : 「……千秋。何か、隠してるだろ」 染谷千冬 : 「俺は、千秋の苦しみを一緒に背負えないほど弱くはない。……一人で抱え込むな」 染谷千秋 : 「……。……夢で、千冬の顔を切った。それが多分、現実になったんだ。……ごめん」荒唐無稽なこと言ってるなと理解しつつ抱きしめたまま頭を撫でます。 染谷千冬 : 「……」また、何かに巻き込まれていたのかと察します。 染谷千冬 : 「それは、切らなきゃいけないから切ったんだろ。よくわからないが、千秋がそうしなかったら……俺が今ここにいない可能性だってあったんじゃないか」 染谷千冬 : 「千秋は俺のことを助けてくれたのかもしれない。だから気にしなくていい。むしろ、ありがとう。ごめん」 染谷千冬 : そう言って千秋を抱きしめかえします。
その瞬間、床にゴトリと何かが落ちた音がします。
染谷千冬 : 「…?」 染谷千秋 : 「……」強く抱きしめ返します 染谷千冬 : 「千秋。……」少し身じろぎをして、床に落ちたものを拾います。 染谷千秋 : 「……?」少し身体を離して千冬を見ます。
染谷千冬がそれを拾いました。あの廊下で見つけた裁ちバサミが、怪訝な表情を浮かべた染谷千冬の手に握られています。 鋏は未だ微かに光っていましたが、染谷千冬に握られているうちに徐々にその光を失いました。それと同時に染谷千冬の顔から傷が消えていきます。まるで上から絵具でも塗りつぶすかのように、大きな傷は綺麗になくなり、元通りの見慣れた染谷千冬の顔に戻りました。
染谷千冬 : 「……これは」 染谷千秋 : 「……。傷が、消えた……」 染谷千冬 : 「そうか」 染谷千秋 : 「……は、」 染谷千秋 : 「……あー……。クソ……」 染谷千秋 : 「……」 染谷千秋 : 「……よかった」怪異に内心イラつきつつ安心します。千冬の顔を撫でます。
怪異に振り回されながらも、なんとかあなたは元通りの日常を手に入れることができました。 しかし、これからまた同じようなことが起こったら? 柄にもなくあなたは願うでしょう。このまま平穏な日々が続きますように、千冬がただ幸せで暮らせますように、と。 その願いが叶うかどうかは、誰にもわかりません。
染谷千秋 : 叶うだろうが!!!!!!!!!! 染谷千秋 : 叶えるぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!
* * *
エンドA:君の笑み
生還報酬(PCのみ) 生還 1d6 リリスを見た【クトゥルフ神話】+3%
染谷千秋 : 1d6 (1D6) > 6 [ 染谷千秋 ] SAN : 58 → 64 染谷千秋 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 27 > 成功 染谷千秋 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 37 > 成功
背景
覚醒世界にちょっかいをかけて遊ぶのが好きな夜の魔女、リリス。 同じく覚醒世界にちょっかいをかけるのが好きなニャルラトホテプはリリスが目障りだった。 自分と縁のあった兄弟が気に入られてるのを見て、 その人間経由で悪戯して憂さ晴らしをしようと、都合よくけしかけたのだった。
染谷千秋のことは利用してるだけにすぎず、敵でも味方でもない。趣味の悪い観察の対象。 (シナリオに一部改変有)