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問:死の定義を教えてください

Another Episode

Date:
2022.10.15
染谷千冬
シナリオ制作者:
から様
シナリオ頒布先:
booth

本編

では、本シナリオ「問:死の定義を教えてください」を始めさせていただきます。 本シナリオのプレイ前に、東鴇臣さんは以下の行動をしてください。 1.あなたの名前を思い浮かべてください。 2.あなたの母親の名前を思い浮かべてください。 3.あなたの父親の名前を思い浮かべてください。 4.あなたの兄弟の名前を思い浮かべてください。 5.あなたの親友の名前を思い浮かべてください。 6.あなたの幼なじみの名前を思い浮かべてください。 7.あなたが小学生で1番仲が良かった人の名前を思い浮かべてください。 8.あなたが中学生で1番仲が良かった人の名前を思い浮かべてください。 9.あなたが高校生で1番仲が良かった人の名前を思い浮かべてください。 10.あなたが大学生で1番仲が良かった人の名前を思い浮かべてください。 11.あなたの恋人の名前を思い浮かべてください。 12.あなたが好意を抱いている友人の名前を全て思い浮かべてください。 13.あなたが大切にしている人の名前を全て思い浮かべてください。 0.あなたの死の定義を思い浮かべてください。

東鴇臣 : 思い浮かべました!

ありがとうございます。 本シナリオのプレイ前に、染谷千冬さんは以下の質問に答えてください。1.あなたの名前を思い浮かべてください。

染谷千冬 : 染谷千冬

2.あなたの母親の名前を思い浮かべてください。

染谷千冬 : わからない

3.あなたの父親の名前を思い浮かべてください。

染谷千冬 : わからない

4.あなたの兄弟の名前を思い浮かべてください。

染谷千冬 : 千秋

5.あなたの親友の名前を思い浮かべてください。

染谷千冬 : いない

6.あなたの幼なじみの名前を思い浮かべてください。

染谷千冬 : いない

7.あなたが小学生で1番仲が良かった人の名前を思い浮かべてください。

染谷千冬 : いない

8.あなたが中学生で1番仲が良かった人の名前を思い浮かべてください。

染谷千冬 : いない

9.あなたが高校生で1番仲が良かった人の名前を思い浮かべてください。

染谷千冬 : …いない。

10.あなたが大学生で1番仲が良かった人の名前を思い浮かべてください。

染谷千冬 : いない、かもしれない。

11.あなたの恋人の名前を思い浮かべてください。

染谷千冬 : 千秋かもしれない。

12.あなたが好意を抱いている友人の名前を全て思い浮かべてください。

染谷千冬 : 友人はいない。

13.あなたが大切にしている人の名前を全て思い浮かべてください。

染谷千冬 : 千秋。

0.あなたの死の定義を思い浮かべてください。

染谷千冬 : 心肺停止、記憶からの消失。

ありがとうございます。 最終確認です。 当シナリオを本当にプレイしますか?

東鴇臣 : します!

承知しました。では警告に移ります。 当シナリオはSCPを題材としたシナリオです。 『お知らせです。染谷千冬さん、くらけつさんがお待ちでした』 当シナリオは神話生物の独自解釈を含みます。 『お知らせです。染谷千冬さん、くらけつさんがお待ちでした。』 当シナリオの人数は1人+[消去済]です。 『お知らせです。染谷千冬さん、東鴇臣さんがお待ちでした。』 当シナリオのロスト率は■■です。 『お知らせです。染谷千冬さん、くらけつさんがお待ちでした。』 当シナリオの迷子はいずれ忘れられます。 『お知らせです。染谷千冬さん、東鴇臣さんがお待ちでした。』 それでは、染谷千冬さんの自己紹介をお願い致します。 設定を全て読み上げ、認知しましょう。 *読み上げ中*

では、本シナリオ「問:死の定義を教えてください」を始めさせていただきます。 秋の温い風もいつの間にか頬をちくちくと刺すような、冷たい風へと移り変わろうとしている頃。 あなたはつい最近近所に新しいデパートが出来た事を知った。 幸いにも今日は休日だ、日頃の鬱憤晴らしに噂のデパートへ行ってもいいかもしれない。 そう思いながらあなたはデパートへ足を運ぶことになるだろう。 図書館、またはコンピュータを振ってください。

染谷千冬 : CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 25 > 成功

デパートについての情報です。

つい5日前に出来たデパートだ。 二階建ての非常に広い作りになっているようで、服や鞄、帽子やアクセサリーといったファッション関連のものから、時計、スーツ、文房具、靴屋、本屋、おもちゃ屋、CDショップ、フードコートとかなり幅広く様々な種類の店舗が入っているようだ。

染谷千冬 : (……面白いお土産があったら、千秋に買って帰ろう。それで、また今度千秋と来よう) そんなことを考えながらデパートに向かいます。

デパートに着きました。目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 79 > 失敗

デパートはあなたの自宅から徒歩15分、車で約5分程度行った先にあった。 外観は白を基調とした建物で外からパッと見ただけで分かる程に広く大きい。 あなたが足を一歩、踏み入れる。パチリと瞬きをする。次いで、一呼吸。瞬間の事だった。

────静寂。

まるで鯨が巨大な口を開け音を一度で丸呑みにしたような、そんな一瞬の出来事で、辺りは静寂に飲み込まれたのだ。

……これは何だ?

いや、深淵の先を覗き見た事があるあなたであれば理解は容易く出来るだろう。 人智を超えた驚異が再びあなたに忍び寄っている事実、あなたは再び冒涜的な恐怖の世界へと足を踏み入れてしまったのだ。 SANC 1/1d3

染谷千冬 : 1d100<=50 【SAN値チェック】 (1D100<=50) > 74 > 失敗 染谷千冬 : 1d3 (1D3) > 3 [ 染谷千冬 ] SAN : 50 → 47 染谷千冬 : 「……!」 染谷千冬 : (……また、わけのわからないことが起きているのか。このデパートに入った瞬間……?) 染谷千冬 : 急いで引き返そうとします。

ガラスの自動ドアに振り返る。黒色だ。 期待していた景色はそこにはなく、分厚いガラスの先に映るものは日常という景色ではなく、ただ暗く陰鬱な闇が広がっていた。 SANC 0/1

染谷千冬 : 1d100<=47 【SAN値チェック】 (1D100<=47) > 27 > 成功

扉を開こうとするが、ガチャガチャと耳障りな金属音が響くだけで、扉は全く開く様子を見せない。

染谷千冬 : (……やっぱり、簡単にはいかない。……出る方法を、探さないと) 染谷千冬 : まわりの様子を窺いたいです。

目星どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 56 > 成功

辺りを見渡してみれば、人があなたしかいない事だけを除けばそこは紛れもない極々一般的なデパートの館内だ。 外観と同様に白を基調とした内装は清潔感のあるもので、汚れやホコリ等も見受けられない。 綺麗という言葉がぴったり過ぎる程に綺麗だ。

足元にインカムが落ちていることに気づく。 拾ってみれば、黒色で手のひらに収まるイヤホン程のサイズの物だということがわかる。 傷やヒビは見られず、どちらかといえば真新しく、この場所の事を考えればやや不釣り合いに感じるだろう。 デパートに訪れた事があるあなたは聞いたことがあるだろう、アナウンスを告げる軽やかな機械音が館内に響き渡る。 [本日はご来店頂き誠にありがとうございます。心ゆくまでお楽しみくださいませ] 男の声だ。男性にしては少し高く、クセのある声音が響く。

染谷千冬 : (……この男は、何か関係してそうだな。この放送はどこからされているんだろう。放送室……受付、バックヤードか……? もしくは、このインカム……) 染谷千冬 : インカムを拾って装着してみます。 「……聞こえるか?」

「はい。聞こえます」 インカムからあなたに静かに語りかける男の声がする。インカムを握っている手を見やれば、機械越しに更に言葉が紡がれる。 「問題なく通信出来ているようですね」

染谷千冬 : 「誰だお前は。何が目的だ」

「私の事は博士、とでもお呼び下さい。 あなたに危害を加える事はありません。 現状のあなたの味方であると、これだけははっきりとお伝えいたしましょう」

染谷千冬 : (……信用できるかはわからない。前もそうやって、危険な実験に付き合わされた。……でも、この男は何か事情を知っていそうな、唯一の手掛かりだ……) 染谷千冬 : 「俺は帰りたい。何も失うことなく、元の日常に。どうしたらいい」

「危険を伴いますが、協力をお願いできませんか?」 「我々の目的は、この建物の正体を確かめる事。 ここでの正体は、この建物がどれだけの危険があり、どのような力・異様性を持ち、どのような作用を人間ないしは周囲に与えるかという事に定義します」 「もし協力頂けるのであれば、あなたがここから出られるようこちらも尽力を尽くします。今は協力者がいた方が、あなたとしても都合がいいのではないでしょうか?」

染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : (この口ぶり、建物について何らかの情報を知っている。それどころか、この建物の作用とやらを引き起こした側の可能性もある。それでいて、出られるよう尽力する? ……自作自演なんじゃないか?) 染谷千冬 : (……だからといって、抵抗はできない。立場も持っている情報量も絶対に上の相手だ、たとえ味方じゃなかったとして、俺に拒否権はないんだ……) 染谷千冬 : (……くそ。前の時と一緒だ。もうこんなことに巻き込まれたくなかった。どうしてそれが叶わないんだ、どうして俺はこんなに無力なんだ) 染谷千冬 : (……) 染谷千冬 : (……千秋と一緒じゃなくて良かった。だから、巻き込まれてない。危険じゃない。……俺は絶対に帰る。元の生活に戻ってみせる) 染谷千冬 : 「……わかった。でも、情報が足りない」 染谷千冬 : 「危険を伴うとは何だ。博士は俺に何がしてほしいんだ」

「具体的には、建物の内部を調査して頂きます。この建物は2F建ての敷地面積36,800m、延床面積41,800m、商業施設面積24,000mであると推測されます。その為、探索者さんには1Fから2Fまでの全ての店舗を調査願います」 「そして調査した物を今あなたが手に持っているであろうインカムを通してこちらに教えてください。報告の際、虚偽の報告はされないよう、お願い致します」 「ここは■■県■■市のデパートです。正しくは、デパートに見せかけた物、といえばよろしいでしょうか」 「具体的な事はまだ分かっていません。しかし、あなたにとって、人間にとって良くないものであるという事は断言できます」 「5日前に突如完成されたこの建物の調査を行っていましたが、調査は難航。その為、どんな危険性があるか不明であったため、一般人が入らぬように改装工事予定地であると、看板や周囲の住民に知らせこの建物周辺一帯の封鎖を行っていたのですが…」 アイデアを振ってください。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 19 > 成功

ふと思い返す。そういえばデパートの周辺に人がいなかった気がする。

染谷千冬 : 5日前に突如完成されたとのことですが、大型デパートが建設中といったような話はそれまでに聞いていなかったのでしょうか?

聞いていません。

染谷千冬 : (……そういえば、建設中の話を聞いたことがなかった。俺がそういうニュースに疎かったのかと思ったが、今思えば不用心だったかもしれない……) 染谷千冬 : (……千秋に怒られるな) 染谷千冬 : 「……なんでここにインカムが落ちていた。まるで意図的に置いてあったかのようだ。何か、他にも知っていることがあるんじゃないのか」

「以前、調査員を派遣した際にインカムを建物内部に落としたまま行方不明になりました。しかし、今回その忘れ物が幸いしたようですね」

染谷千冬 : (……行方不明? 俺も、その道を辿る可能性があるということか。建物について知る専業の調査員ですらそんな目に遭っているのに、俺じゃ分が悪すぎる) 染谷千冬 : (……でも、絶対に諦めない) 染谷千冬 : 「……1Fから調べる。何か情報は少しでもないのか。店舗や、どういう危険の可能性があるか。……どういう経緯で行方不明になったのかもわからないのか?」

「はい。原因は不明です。建物内部に侵入した1分39秒後に消息を絶ちました」

染谷千冬 : 「……は」 染谷千冬 : (……1分39秒、行きたい場所が決まっている一般客ならともかく、調査隊ならそれほど素早い移動はしないだろう。この入口からそれほど離れていないはずだ。それなのに行方不明になった? ここも安全ではないのか……?) 染谷千冬 : (『危険』について一切わからないから、推測のしようがないな。とにかく、今から気を引き締めたほうがいい……) 染谷千冬 : 「……わかった」1Fから探索します。フロアマップのようなものがないか探します。

[お知らせです。染谷千冬さん、染谷千春さんがお待ちでした] そうして再びあのアナウンスが流れる。やはり聞いたことのある声だ。 しかしどうにも分からない。自身の記憶の海の先、その声の正体を手繰り寄せようとしたその時だ。

プツリという何かが途切れるような何かを切ったような、落としてしまったような音がした。 周囲を探しても何も落ちてなどいない。そこにはがらんとしたうら淋しいデパートの景色が、変わらずそこにあるだけだ。

染谷千冬 : 「……誰だ?」 染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 85 > 失敗

「今のはアナウンスですか?アナウンスの声に特徴はありますか?」

染谷千冬 : 「男だ。少し高くてクセがある。妙に聞き覚えがあるような、……」 染谷千冬 : 「……千秋だ。どうして、何で俺はわからなかった……!?」 染谷千冬 : 「千秋の声がする。俺の弟だ。千秋はここにはいないはずなんだ。何で、おい、何か知らないのか」

「不明です」

染谷千冬 : 「……くそっ、」

「体調の変化や異変はありますか?」

染谷千冬 : 何かありますか?

ありません。

染谷千冬 : 「ない」

「染谷千春さんとの関係は良好ですか?」

染谷千冬 : 「知らない人間だ」

「分かりました。全て記録しておきます」 改めて1Fフロアを見渡す。 稼働しているか分からないエレベーター、恐らく客の休憩用に使われるであろうソファ、シャッターが閉まっている店舗がいくつか目立つが、店内に入れそうな場所もいくつかはあるかもしれない。

エレベーターの近くにフロアガイドがある事に気が付く。 見てみれば、そのフロアガイドはどうやらこの館内全体が把握できる地図のようで、電子掲示板に表示されているものが一台、そして横には電子掲示板のフロアガイドと同じ記載がされている縦長のガイド冊子が立てかけられているスタンドがある。 冊子と電子掲示板、どちらを見比べてみても内容は同じ、1F~5Fのフロアガイドのようだ。 <1F> 雑貨…女性向けの雑貨屋のようだ。 ファッション…有名チェーン店の名前がいくつか記載されている。 レストラン…数は6店舗、そのうちの一店舗、「P」という店舗が他の店と比べると一番面積が広いようだ。コーヒー専門店…海外から輸入した豆を売っている店のようだ。 <2F> ファッション…2Fはどうやらメンズや子供服を取り扱った店が多いように感じられる。 眼鏡専門店…あまり広くはなさそうだ。 おもちゃ…3店舗分の広さを持つスペースの有名なおもちゃ屋だ。 フードコート…ドーナツ、アイス、クレープ、パスタ、うどん屋、ファーストフード 等様々な店がある。 <3F> ファッション…主にレディース服を取り扱っている店舗が多い。20店舗程ずらりと並んでいる。 パズル専門店…パズルだけを取り扱っている専門店のようだ。パズルは勿論、額縁やパズル用のノリなど取り扱っている。珍しいと感じるだろう。 <4F> 本屋…4Fのスペースの半分程が使われている。 文房具…本屋の隣に併設されているようだ。こちらは本屋程ではないが、そこそこの広さがあるようだ。 <5F> 放送室

染谷千冬 : ガイド冊子を手に取りながら聞き返します。 「今の質問、違和感がある。染谷千春が誰か知っているのか」

「いいえ。不明です」 「我々はこの建物の正体を確かめる事を目的としています。記録を全て行う必要があるため尋ねました」 アイデアを振ってください。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 98 > 致命的失敗 染谷千冬 : 「記録が目的であれば、まず聞くことは染谷千春が誰か、どんな人物かだろう。どうして関係性なんだ」

「関係性を聞けば自ずとそれらの回答もいただけると思いました」

染谷千冬 : 「……以前、調査員に同じ質問をしたことがあったか。どう答えた」

「私はあなたの味方ですが、これ以上私についての質疑応答は行いません。ここからはご自分の事に集中して頂きます」

染谷千冬 : (……それもそうだ、どうせこの人物は肝心なことを知っていたとしても話さない。他に時間を割くべきだ) 染谷千冬 : (……放送室がある。ここに行けばこのアナウンスの人物が、つまり千秋がいるのかもしれない。しかし……) 染谷千冬 : (千秋は今日、ここにはいないはずなんだ。このアナウンスの人物は、千秋になりすましている誰か……偽者の可能性がある。……色々なことを経験してきたし、そもそも今のこの現象自体が信じられないような話だ。声だけ真似ができても、全く不思議じゃない。そしてその場合、この場所について何も知らないまま首謀であるだろう人物のもとへ行くのは、自分から罠にはまるようなものだ) 染谷千冬 : (……行動方針がないのならともかく、味方と名乗る人物から1Fの2Fの調査を頼まれている。これに協力すれば建物についての情報は得られるはずだ。『建物の正体を確かめる事』が目的だから……) 染谷千冬 : (……) 染谷千冬 : (……本当は千秋のところに今すぐにでも行きたい。だって、どこからか連れ去られてきたのかもしれない。少しでも千秋の可能性があるならって――でも、自分を大事にしなきゃいけない。千秋のために、リスクを減らして行動しなきゃいけない。千秋が悲しむから)

[1F探索箇所] 雑貨店/ファッション店/レストラン/コー ヒー専門店/エレベーター/エスカレーター

染谷千冬 : 雑貨店から見ます。

女性向けの雑貨屋が二つ並んでいるが、二店舗の内一店舗はシャッターが下りており中を調べる事は難しそうだ。シャッターを調べるならば、かなり頑丈な鉄製のシャッターのようで、シャッターと呼ぶにはやや違和感を感じる程にかたすぎると感じるだろう。力任せに開ける事は出来ない。 開いている店舗の方へと足を踏み入れる。 かわいらしい雑貨がずらりと並べられており、アクセサリーからクッション、マグカップやポーチなど様々な商品が揃えられている。

染谷千冬 : (……千秋へのお土産見たかったな)目星!

どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 88 > 失敗

アイデアお願いします!

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 32 > 成功

マグカップが置かれている棚を見ると、他の商品とは違って乱雑に置かれていることに気付いた。

染谷千冬 : 「……雑貨店だが、マグカップの配置に違和感がある。ここだけ少し乱雑だ」インカムで繋がっている相手への報告になるように言葉にしながら、そのマグカップを見ます。どうしてそこだけ雑なのか、意図がありそうか、など考えます。

マグカップを見ると、その中に何か丸めた紙のようなものが入っている事に気が付く。それを引き抜いてみれば、それがメモを丸めたものであるという事が分かる。 <メモ①> プレゼント買うためにデパートに立ち寄ってみたら、閉じ込められた。 誰かに閉じ込められたのか、それともいつものか。

染谷千冬 : 「マグカップの中にメモがあった、……」内容を読み上げました。 染谷千冬 : (『いつもの』という言葉、引っかかるな。だがこのメモだけではわからない)

目星どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 85 > 失敗 染谷千冬 : メモの裏側に何かありますか?

ありました。 <メモ①裏> 何かが抜けていってる気がする。しかしそれが何かは分からねー。 こういう時は大体ロクな事がない。念のため紙に記録しておく。

染谷千冬 : 裏側の内容も読み上げます。 「……覚えがある。俺も前、実験に付き合わされて、勝手に記憶を奪われた」 染谷千冬 : (……そういえば、アナウンスの声にも最初気づけなかった。……) 染谷千冬 : 「……頼みがある。これ以上の質疑応答は望んでいないようだが、これは、俺が俺であるために必要なことなんだ。……もし、俺が千秋のことを忘れていたら、千秋がどんな人間だったか、俺に伝えてくれ」 染谷千冬 : 「染谷千秋。俺の弟。千秋がずっと小さい時から俺は千秋のことが好きだった。ずっと愛していた。千秋がいない人生なんて、考えられないんだ。俺と同じ紫の瞳で、顔にほくろがたくさんある。髪は今は灰色に黒のメッシュだ。よく気が利く優しい弟なんだ。……それで、たぶん一人で色々なものを背負ってる。弱音を吐いたのをほとんど見たことがない。だから、俺はずっと千秋のそばにいたいし、千秋を守りたい」

「分かりました。次の店舗への移動をお願 いします」

染谷千冬 : 「わかった」ファッション店に行きます。

8店舗の内、調べられそうなのは一店舗だけのようだ。 有名な某チェーン店の内装に酷似している。

染谷千冬 : 「ファッション店に来た。ユニクロみたいな内装だ」 染谷千冬 : 目星!

どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 50 > 成功

メンズコーナーに子供用のハンカチが落ちている事に気が付く。兎柄のかわいらしいもので、少し使い古されているような印象を受ける。そして、ハンカチの右下に「いまの あやめ」と赤い刺繍で名前が綴られている。

染谷千冬 : 「メンズコーナーに子ども用ハンカチが落ちている。いまのあやめ、という人物のもののようだ。知っているか」ハンカチを開いて確認しながら聞きます。

「いまのあやめ、こちらで確認してみます」 「…該当する人物が256名、しかしこの■■市に住んでいる者、もしくは過去住んでいた者はいません」

染谷千冬 : 「デパートというこの場所なら、市外から来た可能性も十分にあるが……」 染谷千冬 : 「この場所で他に調べてほしい箇所はあるか」

「いいえ。次の店舗への移動をお願いします」

染谷千冬 : レストランへ移動します。

[お知らせです。染谷千冬さん、染谷冬彦さんがお待ちでした] フロアマップで一番広かった「P」という店舗のみ調べる事が出来る。 どうやらバイキング形式のレストランのようで、左半分に和洋折衷様々な食事が並べられており、中央の位置にはケーキやフルーツといったデザート、右半分はかなりの数のイスとテーブルが並べられている。

染谷千冬 : 「……聞かないのか。関係性について」

「教えてください」 「どういった関係性ですか?関係は現在も良好ですか?」

染谷千冬 : 「いや、わからない。でも察したことがある。俺には母親と父親の記憶が全くない。存在を気にしたこともなかった」 染谷千冬 : (……母親については、自分が今までの人生で見たものの要所だけ、情報として知っているが……) 染谷千冬 : 「だから、わからない」 染谷千冬 : 店内を見渡します。目星。

どうぞ! 「分かりました、記録しておきます。調査を続けてください。」

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 22 > 成功

食事に近づいてみればそれら全てが食品サンプルだという事が分かる。 埃が積もっており、傷や汚れなどは見られないがどこか古く感じる。

染谷千冬 : 「『P』という店、バイキングレストランのようだがすべてが食品サンプルだ」

「わかりました」

染谷千冬 : 「……この食品サンプル、どこか古く感じる。そういえばさっき拾ったハンカチも古い印象があった。……」 染谷千冬 : イスやテーブルには何かありますか?物が置かれてたり落ちてたりなど。

椅子…木製の椅子だ。触るのであればざらりとした木の感触が指先で感じられる。 目星をどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 53 > 成功

パッと見、机や椅子は全て一切の歪みなく綺麗に並べられているように見えたが、一つの席だけ、誰かが動かしたような跡がある。近づいて見るのであれば椅子や机を動かした後に乱雑に戻した形跡が見られるだろう。 「キッチンが動くかどうか確かめてくれますか?」

染谷千冬 : 「……店内の椅子や机が動かされた形跡があったが。『キッチンが動く』とはどういうことだ」キッチンに向かいながら聞きます。

「わかりました。建物内の設備が動くかまで確認してください。余さず記録します」 清掃整頓された綺麗なキッチンだ。コンロやオーブン流し台といった調理室に相応しい設備が揃えられている。しかし水道やガスは通っていないようで、動く気配はない。 目星をどうぞ!

染谷千冬 : (……『動く』か) 染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 38 > 成功

流し台の下の隙間に落ちていたメモを見つける。 メモが一部破れていて読めない。 <メモ②> アナウンスの正体も分からないらしい。使えねえ。

あの定期的に流れるアナウンス、最初は自動音声みたいだと思った。 けど、どうも嫌な予感がする。どこかで聞いたことがある。

あの声は

染谷千冬 : 裏返して記述がないか確認します。

ありません。

染谷千冬 : 「流し台の下にメモが落ちていた」内容を読みます。

「わかりました」

染谷千冬 : (……このメモを残している――プレゼントを買うためにこの場所に来た人物は、俺と同じ立場の人間だろうか。そう考えると、あのアナウンスの声はやはり千秋ではなくて、迷い込んだ人間の親しい人物に成りすましている誰か、と考えられそうだ) 染谷千冬 : 「このメモを書いたと思われる人間は特定できていないのか」

「いえ、そのような記録はこちらにはありません」 「……先程、以前調査員に同じ質問をしたかと聞かれましたね。それからこちらで調べてみましたが、そのような記録はありませんでした」 「記録は全て行っていて、編集・削除を行った場合は履歴が残ります」 「引き続き調査をお願いします」

染谷千冬 : (……質問する前に行方不明になったのだろうか。判断がつかないな) 染谷千冬 : コーヒー専門店へ向かいます。

入口からでも店内の構造が一見して分かる程度の広さだ。特に変わった所はなく、珈琲豆が量り売りで購入できる店なのだという事が分かる。レジ側に入ってコーヒー豆を確認するのであれば、珈琲豆は食品サンプルだという事が分かる。

染谷千冬 : 「コーヒー店の豆も食品サンプルだ」 染谷千冬 : 目星!

どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 29 > 成功

床に何か文字が書いてある。「おいていかないで、ここにいるよ」と拙い文字で書かれている。

目星 / 2を振ってください。

染谷千冬 : CCB<=38 【目星 / 2】 (1D100<=38) > 60 > 失敗 染谷千冬 : ハンカチの刺繍やメモの筆跡、千秋の筆跡と似ていますか?

メモと千秋の筆跡が似ています。ハンカチの刺繍は似ていないようです。

染谷千冬 : 「……今気づいた。このメモ、千秋の字だ」 染谷千冬 : 「ち、千秋は無事なのか。どういうことだ」 染谷千冬 : 「……このメモ、この建物に来て俺と同じ状況に遭ったと思われる人物は俺の弟かもしれない。記録がないと言ったな。それはどういう意味だ。誰かわからないということか。染谷千秋は今どうしてる、調べられないか」

「先程も言った通り、記録は全て行っています。編集・削除を行った場合は履歴が残ります。」 「染谷千秋を調べます。探索を続けてください」

染谷千冬 : 「……頼む」

「あなたの話踏まえると、以前ここへ侵入していた人間がいる可能性があります。周囲に人の気配はありますか?」

染谷千冬 : 「周囲?」見渡して、音もじっと聞きます。

目星と聞耳をお願いします。

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 47 > 成功 染谷千冬 : CCB<=30 【聞き耳】 (1D100<=30) > 23 > 成功

目星…文字の奥側、ちょうどあなたが立っている場所の真反対の位置に足跡がある。よく確認してみれば、靴の大きさから大人の足跡だという事が分かるだろう。 聞き耳…しない。ガランとしており静かだ。 アイデア / 2 振ってください。

染谷千冬 : CCB<=40 【アイデア / 2】 (1D100<=40) > 84 > 失敗 染谷千冬 : (……大人の足跡? 千秋か……?) 染谷千冬 : 足跡がどこに続いているかは分かりますか?

掠れていてわかりません。

染谷千冬 : 埃などからどれぐらい最近の足跡か分かりますか?

古いような気がします。

染谷千冬 : 「……近くに足跡があった。最近のものではなさそうだ」

「わかりました。探索を続けてください」

染谷千冬 : 「わかった」 (移動を考えるなら、エレベーターのような閉鎖された空間よりはエスカレーターのほうがいい。ただ、どんな様子かだけは見ておきたい) エレベーターのほうに移動します。

1Fから5Fまであるがいくらボタンを押しても反応はない。照明は付いているのに、エレベーターに電気は通っていないのだろうか?

染谷千冬 : どの階のランプが点灯しているかといった情報もないですか?

はい。ありません。

染谷千冬 : 目星!

どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 49 > 成功

目ぼしいものは特にありませんでした。 [お知らせです。染谷千冬さん、深山彰人さんがお待ちでした]

染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「深山彰人は大学のクラスメイトだ。時々話す」

「関係性は良好ですか?」

染谷千冬 : 「普通だ」

「分かりました、記録しておきます」

染谷千冬 : エスカレーターに向かいます。

稼働していない。近づいても動く気配はないが、ヒビや崩れている個所などは特になく、普通に登る分には問題なさそうだ。 「それでは、二階へあがってください」

染谷千冬 : 「……フロアマップによると、5Fが放送室らしい」 染谷千冬 : 「……千秋が5Fにいるかもしれないと思う。博士は、危険だと考えるか」

「はい。こちらの外部から確認できるのは2Fまでです。上階に行けば行くほどその分危険が高まる可能性の方が強いかと思われます。気を付けてください」

染谷千冬 : (……フロアは5Fまであるのに、2Fまでの調査しか頼まれていなかったのはそういうことか) 染谷千冬 : 「確認、とは何を指している。視覚的情報か。通信はできるのか」

「視覚的情報です。建物内部はこちらから視認できません。通信は今行っているようにできます。インカム以外の通信機器は制御できません」 「染谷千秋さんについて調べました。 染谷千秋。性別は男、年齢は26歳。 ○○生まれ、住所は○○○○-○○-○、職業は探偵。 家族構成は兄が一人。行方不明となっています。 こちらでお間違いないでしょうか?」

染谷千冬 : 住所は同じですか?

はい。

染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「26歳、探偵……? 行方不明……?」 染谷千冬 : 「……住所が全く同じだから、そうだと思う、でも、千秋は19歳で……俺は20歳で……」 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「……今、何年だ?」

「2024年です」

染谷千冬 : 「……俺との認識に差はない。じゃあ千秋に一体、何が……」 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「編集は、されてないよな。でも、間違ってる」 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : (……千秋。……) 染谷千冬 : 早く見つけなければ、という気持ちを胸に2Fへ上がります。

二階にあがれば一階同様にいくつかの店舗のシャッターが閉まっている事が分かる。ここから見る限りではシャッターが閉まっている以外に、特に変わった様子はない。エスカレーターを登ったすぐ横には眼鏡屋がある。 「あなたの近くに眼鏡屋があるはずです。 そちらから2Fの調査を開始してください。」

染谷千冬 : 「わかった」眼鏡屋に向かいます。

[2F探索箇所] ファッション店/眼鏡店/おもちゃ屋/フードコート そこまで広さは感じられず、入口から一瞥しただけですぐに店内の様子がぱっと見てとれるだろう。 女性向け、男性向け、子供用、サングラス、コラボ商品…といったように商品でコーナー分けされている。 目星どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 84 > 失敗 染谷千冬 : 陳列された眼鏡に動かした跡、配置が乱雑になっている場所はありますか?

ありませんが、気になる箇所がありました。 男性向けコーナーの場所に、眼鏡を文鎮変わりのようにして一枚のメモが挟まっているのが分かる。 <メモ③> 使えないのが女から男に変わった。 ここから出られれば誰だっていいけど、今回のは変だな。 [お知らせです。染谷千冬さん、小学校の同級生の皆さんがお待ちでした]

染谷千冬 : (『使えないの』……? 一体何のことだ。今の俺にとって似たような存在はいないな。……いや) 染谷千冬 : (……『博士』を指す可能性もあるか? そういえば、どうして博士と名乗っているのだろう) 染谷千冬 : メモを裏返して他に記述がないか確認します。

ありません。

染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「この場所で他に見てほしいところはあるか」

「ありません。何か見つかりましたか?」

染谷千冬 : (……博士と関係するメモかもしれない。正直に言っていいのだろうか。……俺にとって『ここから出られれば誰だっていい』という立場に近いのは、出られるように協力するというこの博士だ。……その人物に対して疑いを持つようなメモの内容を伝えるのは……) 染谷千冬 : (……全く根拠のない仮説だが、信頼できたはずの人物が途中で入れ替わった……と考えることもできる。『今回の』、という言い方が気になるが。……いったん、伏せておこう。次にメモが見つかった時にもう一度判断しよう) 染谷千冬 : 「いや。……博士は今まで、調査員以外にこの建物で接触した人物はいないのか」

「分かりました」 「ありません。ご自分のことに集中してください。引き続き調査をお願いします」

染谷千冬 : (……他に人がいたのなら、調査の手がかりになるかもしれないのに) 染谷千冬 : 「……わかった」腑に落ちないまま、ファッション店に向かいます。

ファッション店に着きます。

ずらりと並ぶ数多くのファッション店の中、一店舗だけシャッターのしまっていない店舗がある。 足を踏み入れれば、どうやらこの店舗は子供服専門店のようで、ポップな字体と色で作られた店の看板と入口に小さな子供のマネキンが二体置かれている。 目星どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 22 > 成功

片方のマネキンの服のポケットに何か小さな膨らみがある事に気が付く。 手を伸ばし、ポケットの中を探ってみると、中から一枚の丁寧に二つ折りにされた手紙とアメが入っていた。 <手紙> きみもひとりなの? わたしもひとりぼっち。まいごになっちゃった。 でもだいじょうぶ、うえへあがればいいって、おとこのひとがいってたから

<アメ> かわいらしい水玉模様の袋の飴玉だ。袋のデザインと色味がどこかレトロさを感じるだろう。 いちご味と表に記載がある。

染谷千冬 : それぞれ目星はできますか?

どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 13 > スペシャル 染谷千冬 : もう一回です?

スペシャルなので一回で大丈夫です! <手紙> 他に気になる箇所は見つけられなかった。

<アメ> 袋の裏側に賞味期限が記載されていた。今から40年以上も前を指している。

染谷千冬 : (……状況が読めない。この女の子は、ハンカチを落としていたり、コーヒーの店の床に書いていたりした子と一緒だろうか。男の人、は誰だ。……そして、やっぱりどこか古さを感じる。色々な時代、場所から迷い込んでいる? ……考えてもしかたないか) 染谷千冬 : 「手紙とアメがあった。……」手紙とアメについて、詳しく伝えます。

「わかりました。記録しておきます」 [お知らせです。染谷千冬さん、井上和寿さんがお待ちでした] あなたは首を傾げるだろう。 考えをぐるりと逡巡させても思い当たる名前はない。

染谷千冬 : 「……誰だ?」 染谷千冬 : 博士に井上和寿について尋ねるかどうかアイデア 染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 31 > 成功 染谷千冬 : 「博士。今のアナウンスの人物に俺は心当たりがない。井上和寿について調べてもらえるか」

しばらく返答を待ってみるも無反応だ。 インカムの奥からは、人間の吐く微かな吐息の音はおろか、物音一つ聞こえない。

染谷千冬 : 「……博士?」 染谷千冬 : (……返事がない。博士は3Fより上でも通信はできると言っていた。つまり、これは博士の予測していないこと……建物側からの通信妨害である可能性が高い) 染谷千冬 : (……しかし、連絡がつかない状態もまずいだろう。念のため、1Fに降りて通信が可能かだけ確かめよう) 染谷千冬 : 1Fのエスカレーターまで戻りたいです。

戻りました。

染谷千冬 : 「博士、聞こえるか」

先程と変わらず無反応だ。

染谷千冬 : (……博士との連絡が途絶えたな。なら2Fの探索より、放送室へ向かうのを優先してもいい、が……) 染谷千冬 : (……2Fまではひとまず危険が少ないようだった。――他の店舗に、メモが残されているかもしれない。2Fは念入りに調査して、手がかりを集めておこう) 染谷千冬 : 2Fのおもちゃ屋に向かいます。

おもちゃ屋に来ました。

中はかなり広々としており、もしかすれば懐かしさや親しみを感じるかもしれない。 入口から展開されている、新商品であろうボードゲームや大きなぬいぐるみ、日曜日の早朝に放送されているアニメに出て来る魔法のステッキ等たくさんのおもちゃが並べられている。 ここを一つ一つ確認していくには少々時間がかかりそうだ。 目星を3回振ってください!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 69 > 成功 染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 60 > 成功 染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 60 > 成功

玩具の拳銃が並ぶコーナーに足を踏み入れた時、ふと視界の端に白い物が写る。 何かと思い、足を止めそちらを見やれば一枚のメモが棚に置かれていた。 <メモ④> 「アナウンスの声は……で間違いない。 確証はない。けど何故かそう強く思う。 アナウンスの度に本気で呼ばれている気がする。 漠然とそう感じるだけで、確信はないけど。

今までもこういった事に巻き込まれることはあったけど、今回みたいに敵意も悪意も感じないのは初めてだ。 しいて言えば…」

そこから一部は掠れていて、全てを読み取る事は難しかったが、かろうじて最後の一文だけ読み取れた。 そこには「もし迷子なら探してやらないと」と書かれていた。 玩具の広告を発見した。

”宇宙戦隊コスモンジャー!~悪い異星人をやっつけろ!~” 毎週日曜日に絶賛放送中!宇宙戦隊コスモンジャーがゲームになって登場! プレイヤーは好きなコスモンジャーを操作して、悪い奴らを倒そう! 人間の魂を乗っ取り悪さを企む狡賢い組織イースベーダーと、人間を襲い脳みそをコレクションしてしまう恐ろしい大魔王ミン=ゴがいるぞ! くまのぬいぐるみがぎゅうぎゅうに詰め込まれている銀色のカートの中に、ぽっかりと一か所空白がある事に気が付く。 まるで誰かがくまのぬいぐるみを抜き取ったような、そんな空白だ。

染谷千冬 : 「千秋……」 染谷千冬 : (……このくまのぬいぐるみは、女の子が持っていったのだろうか。……やっぱり、どこかにいるかもしれないな) 染谷千冬 : フードコートへ向かいます。

[お知らせです。染谷千冬さん、染谷千早さんがお待ちでした] アイデアどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 36 > 成功

どことなくアナウンスの読み上げる速度が速くなっている気がする。 どこか焦っているような、何か焦燥感を感じているような感情をアナウンスの言葉の端に感じる。

染谷千冬 : (……焦っている? 何を焦っているんだろう。……俺に早く来てほしいのか?)

あなたがフードコートへ足を向けると、ざざっという布擦れの音がインカムからあなたの耳へ伝わる。 「すみません、井上和寿博士と交代しました」 落ち着いた男の声でそう告げられるだろう。

染谷千冬 : (……同じ状況だ) 染谷千冬 : 「お前は誰だ。なぜ交代した」

「先ほどの男性から引き継いだ者です。 恐らく自分の事を博士と呼ばせていたでしょうから、私の事も博士で構いません」 「交代したのはこちらの事情です。お気になさらず。交代の最中に何かおかしな点はありましたか?」

染谷千冬 : (……! 待て、博士が交代したのは、博士の身に何かあったからだとしたら。ちょうどその時、アナウンスから博士の名前が呼ばれた――名前を呼ばれたら、その人の身が危うくなるのかもしれない!) 染谷千冬 : (わからない、十分な証拠がない。でも――アナウンスの声は、千秋は焦ってるようだった。このアナウンスによって、良くないことが起こるなら。千秋は、それが嫌だから焦ってるんじゃないか……?) 染谷千冬 : 「……『井上和寿さんがお待ちでした』というアナウンスがあった、その後に博士と連絡が途絶えた。今、『染谷千早』――俺の伯母の名前が呼ばれた」 染谷千冬 : 「これ以上アナウンスがされたらまずいかもしれない、放送室に行く」エスカレーターに向かって走りだします。 染谷千冬 : (千秋が困っているかもしれない。なら、今すぐにでも――!)

「お待ちを。そのアナウンスは、本当に染谷千秋さんなのでしょうか?」 「基本的にその建物には一人しか入ることができません。染谷千秋さんの安否についてはこちらで調べます。あなたは建物の調査に集中してください」

染谷千冬 : 「……!」 染谷千冬 : 「俺も、そう思っていた。でも、もしも本当の千秋で、千秋が嫌な思いをしている可能性があるなら。取り返しのつかないことになる可能性があるなら、俺は――」 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「……ここが2Fの最後のエリアだ。ここを調べたら俺は放送室に行く。元々、頼まれていたのは2Fの調査までだ」 染谷千冬 : 「……千秋についてはさっきの博士に調べてもらった。染谷千秋。男、26歳。 ○○生まれ、住所○○○○-○○-○、探偵、行方不明の兄が一人――でも、正しくは19歳、〇△建設専門一年、そして兄は俺だ。行方不明じゃない。……これ以上の何かを調べられるなら、早く調べてくれ」

「あなたは本当に興味深い」 「ですが、放送室の扉は開かれませんよ」

染谷千冬 : 「……どういうことだ。何を知っている」

「言葉の通りです。あなたは引き続き調査を進めてください」

フードコートに着いた。 こういった複合施設に訪れた事があるのであれば、そこそこ馴染み深い光景だろう。 ドーナツ屋、うどん屋、アイス屋、クレープ屋、ファーストフードといった食べ物を取り扱う店舗が横並びに展開されている。 そして店舗の反対側には一人用の席から二人用、四人用といった様々な大きさの机が並べられており、もし仮にここが普通のデパートであれば、昼食時は特に人の賑わいがありそうだという事が想像できる。

染谷千冬 : 「納得できない。どうやったら放送室の扉は開く」 染谷千冬 : 改めてフードコートに目星します。

「調査を進めてください。そして私の質問に答えてください」 どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 1 > 決定的成功/スペシャル 染谷千冬 : 「質問?」

「はい。染谷千冬さん、あなたに何度か問いかけを行います」 「それに答えていただければ放送室の扉は開きます。……まずは調査を」

染谷千冬 : (この言い方……先ほどまでの博士も、信用できるわけじゃなかったが、この博士は前の博士以上に、何か知っているような――) 染谷千冬 : (……立場が、変わった? ……俺が推測していた内容と状況が一致している。……今まで以上に、注意が必要だ。それに、あまり逆らうのは得策ではないかもしれない……くそ、何が正解かわからない) 焦っていた気持ちをいったん落ち着けようとします。あたりを調べます。

アイデア - 10 を振ってください。

染谷千冬 : CCB<=70 【アイデア - 10】 (1D100<=70) > 87 > 失敗 染谷千冬 : 今の博士の声と喋り方に聞き覚えはありますか?

ありません。

染谷千冬 : 博士の声に特徴はありますか?

先ほどまで聞こえていた博士の声は、ニュースキャスターのように淡々と言葉を綴り指示を飛ばす冷静な人間だという印象を持っていたが、今の男性の声は抑揚もなくどこか機械的だ。 まるでアンドロイドと会話しているような…そんな無機質な印象だ。 目星情報です。

床に何か落ちているのを発見する。近づき、拾い上げればそれがピアスだという事が分かる。 それはあなたがつけているものと全く同じピアスだ。 そしてその側には身分証があった。あなたの身分証が、そこにはあった。

染谷千冬 : (この博士、機械的だ――やっぱり、信用できない。……これは) 染谷千冬 : (……なんで俺のピアスや身分証がここに?) 自分が今ピアスを身につけているか、持っている鞄の中に身分証があるか確認します。

持っています。

染谷千冬 : その身分証の更新日を確認したいです。自分の持っているものと差はありますか?

全く同じものです。 アイデアを振ってください。

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 70 > 成功

拾ったピアスは、少し年季が入っている様子です。

染谷千冬 : (どうして同じものが。……でもこのピアス、年季が入っている。……) 染谷千冬 : (……この博士が信用できるか、少し、試してみよう) 染谷千冬 : 「……博士、そっちからこの建物についてはどれほど把握できるんだ。建物内の様子は見れるのか。建物外は?」

「建物は2階建てですね。建物内の様子は見えません。指示はインターネットにのっている館内構造と照らし合わせて出しています」

染谷千冬 : 「そうか」 染谷千冬 : (…話していることは前の博士と一緒。同じ質問をした俺への追求はない。……このことから、前博士と同じ立場であるが、前博士とした会話情報は引き継がれていない。前博士と同じ立場で、会話情報も引き継いでいるが、機械的な対応しか行わない。前博士の立場の情報を得られる、高度ななりすまし。……考えられるのはこのみっつぐらいだろうか) 染谷千冬 : (……結局、考えてもきりがない。早く千秋のもとに帰りたい、千秋に無事でいてほしいのに……) 染谷千冬 : 「……おい。次はどこに行ってほしいんだ」

「フードコートには何かありましたか?」

染谷千冬 : 「……俺のピアスと身分証があった。俺は同じものを身につけている。落ちていたもののほうが年季が入っている」

「そうですか、分かりました」 [お知らせです。染谷千冬さん、中学校の同級生の皆さんがお待ちでした] ──これで何度目だろうか。 アナウンスの言葉を聞くたび、それはあなたの脳内に黒い点のようなシミ痕を残していく。 ぽつりぽつりとそのシミは少しずつ脳内を浸食し、冷え切ったいやな感覚がじわりと足先からなぞるように少しずつ、ゆっくりとあなたの体を侵していく。 ────一体、このアナウンスはなんだ?名を呼ばれるたび、何が起こるんだ? 足先からなぞる冷えた感覚は、あなたの指先を震わせるのに十分すぎる程の恐怖だった。 SANC0/1

染谷千冬 : 1d100<=47 【SAN値チェック】 (1D100<=47) > 17 > 成功 染谷千冬 : (――早く、確かめたいのに……)

「アナウンスについて、何か変わりはありますか?」

染谷千冬 : 焦った様子は今もありますか?

ありません。

染谷千冬 : 「……特にない」

「アナウンスについてどう感じますか?あなたの直感でも構いません」

染谷千冬 : 「得体が知れなくて不気味だ。千秋の声なのに。本当に千秋かはわからない、だから確かめたい」

「……そうですか」 「染谷千冬さん、先程話した問いかけの一つ目です。ご回答を。

想像してください。あなたは今、あなたを含めて5人いる部屋にいます。 各人に自分だけが中を見れる箱が1つ与えられているとしましょう。 箱の中には”カブトムシ”が入っています。

誰もが箱の中身をカブトムシと呼んでいるが、それを他人のカブトムシと比べあわせたことはありません。 各人は自分が持つ箱の中だけを見て、それがカブトムシであると考えているのです。 他人の箱の中身がまったく別物であるということもあり得るでしょうし、実は箱には何も入っていないという可能性もあります。

さて、あなたはどうやってこのカブトムシを証明しますか?」

染谷千冬 : (……何の質問だ、これは。でも、答えるしかない) 染谷千冬 : 「……証明とは何だ? 一般論が存在していないのなら、証明はできない。自分が自分の箱のものをカブトムシだと思っていたらそれでいい。人が言うカブトムシの定義に自分の考えは押しつけられない」

「押しつけられないのはどうしてですか?」

染谷千冬 : 「個々の考えは、どれか一つが正しいというものではないからだ」

「そうですか。もし他人に証明しなければならないとしたら、あなたはどうしますか?」

染谷千冬 : 「……? ……カブトムシが何だと思うかを、話し合う。それで、皆で意見を擦り合わせて、一つにまとめる」

「分かりました。……残りはまた後程にしましょう」 「では、2Fの探索は終了ですね。続けて3Fの調査をお願いします」

染谷千冬 : (……どうして今聞かないんだ)少しもやもやしながら、言っても通じないことは分かっているので渋々3Fに行きます。なるべく早く探索を終わらせようとします。

[お知らせです。染谷千冬さん、高校の同級生の皆さんがお待ちでした] 「どのような関係でしたか?」

染谷千冬 : 「ただのクラスメイトだ。学校にいて喋ることはほとんど無かった」 染谷千冬 : 「……いや、一人、時々話しかけてきた。皆と仲良いやつだった。何か、変わってたな」

一階二階と比べると、やや暗い印象を受ける。照明の光が下に比べて少し弱いからだろうか。そしてそれと同時にホコリっぽさを感じるだろう。くしゃみや咳込む程ではないが、三階はあまり清掃が行き届いていないのだろうか。 三階はファッション店が多く占めている。 二階はメンズや子供服を中心としていたが、三階はどうやらレディースが主となっている。しかし、どうやらどこもシャッターが下りており中に入る事は出来ない。 目星どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 8 > スペシャル

数にして大体20店舗程だろうか。こんなにも多くの店舗がどこも一様にシャッターを下ろし客の来店を歓迎しない様は少し異様だろう。 また、シャッターの奥側は真っ暗という訳ではなく、弱弱しくもぽつんとした明かりがうっすらと灯っているのだから、余計に気味が悪い。 そんな異様がずらりと並ぶ中、一つだけふと目に留まるものがあった。 そこはパーティドレスを主に取り扱っている店のようで、その店のシャッターに小さな手形が一つある。 アイデアどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 52 > 成功

手形の横に真横になぞるように引かれた線がついている事に気が付く。 この線は、人差し指でこの小さな手形の存在を確かめるようになぞられたものではないかと思う。 また、線の太さから大人のものだろう。

染谷千冬 : 「……女の子がここに来たようだな。このなぞっている線は大人だ。女の子が言っていた、『おとこのひと』だろうか……」

「わかりました。調査を続けてください」 [お知らせです。染谷千冬さん、染谷千秋さんがお待ちでした]

染谷千冬 : 「……」

「アナウンスが何であるか、判明しました」 「放送が流れると、建物内に侵入している人間のことを、その知り合いである人物が忘れ、知覚できなくなってしまうようです。 例えば、「お知らせです。Aさん、Bさんがお待ちでした。」という放送が流れれば、建物内にいるAさんのことを、その知り合いであるBさんが忘れ、認知できなくなる…という効果です」

染谷千冬 : 「……!!」 染谷千冬 : 「……知覚、だけか。他の危険はないのか」

「不明です」

染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「……俺のことを忘れようが、別にいい。千秋の身にさえ危険がなければ……早く、調べる」

「わかりました」 子供向けのパズルから大人向け、完成までに一体何週間かかるのだろう、と考えてしまうようなかなりの数のピース数のパズル等様々だ。 また、店の奥側には完成したパズルを飾る用の額縁や、額縁に張り付ける為のパズル用ののりも販売されている。 壁には完成したパズルのサンプル品もいくつか並べられており、特に目を引くのはレジ近くに黒色の額縁に入れられ、展示されている5000ピースの巨大なパズルだろう。 [探索個所] 額縁コーナー、巨大なパズル

染谷千冬 : 額縁コーナーに目星!

大小さまざまな額縁が販売されている。 シンプルな枠から西洋アンティークを思わせるような洒落た装飾品が施されたものまで様々な種類がある。 どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 98 > 致命的失敗

なにかの拍子に、一部の装飾品が倒れました。 分厚い本があなたの頭に振ってきます。 1ダメージ負ってください。

染谷千冬 : 「う」 [ 染谷千冬 ] HP : 13 → 12 染谷千冬 : (……ぶつかったのか。冷静にならないと) 染谷千冬 : 額縁に動かした形跡はありますか?

ありません。

染谷千冬 : 額縁にメモなどは挟まっていないですか?

ありません。

染谷千冬 : 壁に何か変わったところはないですか?

ありません。

染谷千冬 : 額縁コーナーにメモは落ちてないですか?

商品棚の下にメモが一枚、ペンライトが一つ落ちている事に気が付く。 <メモ⑤> アナウンスで読み上げられたやつらは全員俺の事を忘れたのか。 詳しい原因は分からないと言っていたけど、施設自体に問題があるらしい。

存在の消滅は死と同等であると定義するか、って尋ねられた。 黙れ。 ・ペンライト かちりと音を鳴らしてボタンを押して見れば、強い光が店内を照らす。 暗い場所で使えば十分な光源になるだろう。

染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : メモを裏返して、他に記述がないか確認します。 電池残量に余裕がありそうなら、ペンライトを点けながら探索します。

メモの裏にも文字が書かれていました。

<メモ⑤裏> 俺の名前は染谷千秋、染谷千冬の弟だ。 俺のことを覚えてなくてもいい。

だから。 だから、戻ってきてよ。

染谷千冬 : 「戻る……? どういうことだ……」 染谷千冬 : 「……」メモの内容を報告します。

「わかりました。探索を続けてください」

染谷千冬 : 「……」巨大パズルのところへ行きます。

180cm×150cm程の非常に大きな5000ピースのパズルだ。 ヨーロッパの街並みを模した都市が鏡合わせのように上下に描かれており、近づいて見てみればピース一つ一つにきらきらとした細かいラメのような物が混ざっている事が分かる。 右下には商品名のラベルが貼られており、そこには「パラレルワールド」と書かれていた。 目星どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 95 > 失敗 染谷千冬 : メモは挟まっていたり落ちていたりしますか?

ありません。

染谷千冬 : 壁や床に変わったところはありますか?

ありません。

染谷千冬 : その絵についての細かな説明文はありますか?

ありません。

染谷千冬 : 説明文はありますか?

ありません。 アイデアどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 50 > 成功

よくよくパズルの絵柄を見てみれば、上下の都市で所々違う箇所が見受けられる。 上に描かれている都市では大きなパン屋の店主が歳老いた女性として描かれているが、下の都市には若い少年が小さなパン屋を営む姿が描かれている。 他にも上の都市に描かれている建物や人が下の都市にはなかったり、逆に下の都市に描かれている赤い屋根の家が上の都市にはなかったりと、注視して見なければ気付かないような細かな違いがこのパズルに描かれている事が分かる。 知識どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=55 【知識】 (1D100<=55) > 67 > 失敗

[お知らせです。染谷千冬さん、親戚の皆さんがお待ちでした] 「どのような関係でしたか?」

染谷千冬 : 「普通だ。でもあまり会う機会はなかった」

「わかりました」 「二つ目の問いかけです」 「想像してください。あなたはお金に困っており、明日の食べ物すら買えるかという程の貧困に陥っています。 そんな中、あなたはこんなアルバイトを紹介されました。ボタンを押すだけで、100万円が貰えるアルバイトです」 「ボタンを押した瞬間に感じないレベルで微弱電流が流れ、何もない空間へとワープします。 その空間は白いタイル張りの地面がどこまでも続いている空間で、辺りは薄暗く本当に何もありません。なお、意識はハッキリしており、お腹が空かないので食事を取る必要もなく、睡眠を取る必要もなく、死ぬ事もできない。 ただひたすら何もない空間で5億年というとんでもなく長い時間を、1人で何もせずに過ごす必要があるのです。 ただし、5億年経過すると、5億年分の記憶がリセットされ、体も時間も元通りの状態でボタンを押した瞬間に戻れます。その為、押した人にとっては一瞬記憶が飛んだ感覚に陥り、気が付くと一瞬で100万円稼げているという物です。体感時間は一瞬ではあるが、実際には5億年過ごしているという代物です。あなたはこのボタンを押しますか?」

染谷千冬 : 「……押さない」

「何故そのように?」

染谷千冬 : 「5億年という長い時を、何もない空間で生きるのは苦痛だ。だからしない」

「そうですか。分かりました、引き続き調 査をお願いします」

染谷千冬 : 「次はどこだ」

「4階の探索をお願いします」

染谷千冬 : 4Fへ移動します。

どうやら上へあがる程照明の光は弱くなっていくようだ。 3Fよりも頼りないと感じる薄い照明は、4Fのエリアをぽつぽつと照らすだけだ。 薄い照明で照らされた箇所にじっと目を凝らし見やれば、どうやらここは一階のフロアマップ通り本屋と文房具屋でスペースが占められている事がかろうじて分かる。 これ以上は手元に光がないとこの階を調べるのは難しいだろう。 手元の灯りで照らして見れば、ボールペンやシャープペンシル、消しゴムやノート等一般的な文房具屋に置かれいる物は一通り揃っている。 しかし、どこもホコリが積もっており手を触れるのであれば、指先にざらりとした感触と共に灰色の汚れが付着するだろう。 目星どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 74 > 成功

一か所、マジックペンが陳列されている棚の下に赤色のペンがばらまかれる様に落ちている事が分かる。近づいて見てみれば、赤色のペンが散乱している場所に小さな靴の跡がある事に気が付く。 アイデアどうぞ!

染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 13 > スペシャル

マジックペンは商品棚の一番上に陳列されており、子供だとギリギリ届くか届かないかの距離だろう。もしかすると、この足跡はマジックペンを取ろうとして背伸びをしたものではないかと思う。

また、近くの商品棚にかわいらしいアニメキャラクターが描かれた塗り絵が開かれている事に気が付くだろう。目線を下げ、それを見る。どうやら赤いペンで幼い文字が書いてあるようだ。 ・塗り絵 ここはどこ?くらくて こわいよ。 パパ、ママ、どこにいっちゃったの? もうごはんのまえにおかしもたべないから はやくおうちにかえってくるから パパとママのいうこともちゃんときくから おねがい、だれか、あやめをみつけて、

染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 塗り絵の他のページに何か書かれていないか確認します。

ありません。

染谷千冬 : 「塗り絵がある」内容を説明します。

「わかりました。記録します」

染谷千冬 : 「他に調べるところは」

「次は本屋をお願いします。その前に」 「染谷千冬さん、3つ目の問いかけです。想像してください。

あなたはとある大きな病院に勤める医者です。 そして、現在5人の患者さんを受け持っています。 今日中に臓器移植をしないと、確実にその5人の患者さんは死んでしまいます。臓器のストックはもうなく、唯一臓器を取得する方法がちょうど今来客した健康な患者さんを一人殺害して、彼の臓器を移植することです。 また、あなたは手術ミスを絶対にしないという才能も備わっている為手術ミスによる患者の死はありません。そしてあなたは独断で判断しなくてはなりません。

さて、あなたは5人の臓器移植を必要としている患者と、1人の健康な患者のどちらを殺しますか?」

染谷千冬 : 「健康な患者1人を生かす」

「何故ですか?」 [お知らせです。染谷千冬さん、大学の同級生の皆さんがお待ちでした]

染谷千冬 : 「俺の意志で他人の命について勝手に決められない」

「分かりました、引き続き調査をお願いし ます」 目星どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 17 > 成功

文房具屋から本が並ぶ場所へと向かう途中、視線は偶発的にも下へと向けられた。 子供が描いたような赤い矢印が点々と床に描かれている。 それはまるでどこかの場所へと導くようにして、奥へ奥へと続いている。

染谷千冬 : 「……矢印が奥へと続いている。おそらく子どもが書いたものだ。どこに続いているか見当はつくか」

「わかりません」

染谷千冬 : 矢印の先へ歩いてみます。

矢印に従っていけば本の棚と棚の間に隠れるようにして置かれた、無機質な鉄製の扉に辿り着く。 5Fだ。ここが放送室なのだろう。 「私の質問に答えなければ、扉は開かれませんよ」

染谷千冬 : 「じゃあ質問してくれ」

「まずは探索を。戻ってください」

染谷千冬 : 「…………」 染谷千冬 : 本屋に向かいます。

本屋に向かうと、独特な紙とインクの匂いが探索者の鼻腔をくすぐる。 ツンとした強い匂いではないが、どこか鼻奥と記憶に残るこの本屋特有の匂いだ。 雑誌や小説、漫画、参考書等の様々な本が取り揃えられている。 図書館、もしくは目星を3回振ってください!

染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 95 > 失敗 染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 11 > スペシャル 染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 96 > 致命的失敗

ぐるりと本屋を見ていれば、文具屋や今まで見てきた本屋の中でも比較的綺麗な場所を発見する。そこへ足を運べばどうやら哲学書や言語学などの小難しい本が並べられているコーナーのようで、本の背表紙を眺めているだけでも少し頭痛がしてしまうかもしれない。 そんな中、つい最近誰かが手にしたのか一部本を抜き取り戻したような跡を見つける。 《本①》 「カブトムシの箱」 ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインが痛みを探求する文脈で紹介した有名な思考実験である。 一人一つずつ箱を持っていて、その中に私たちが「カブト虫」と呼んでいるような何かが入っていると仮定する。誰も他人の箱を覗きこむことができず、自分のカブト虫を見ることによってのみ、カブト虫とは何であるかを知ることができる。 この時、皆が「カブト虫」とは言っているものの、他人の箱を覗きこむことは不可能なので、それぞれの箱の中に違ったものを持っているという事が当然あり得てくる。 それどころか、箱の中のものが絶えず変化し続けるということさえ想像可能である。 カブト虫だと言っている箱の中にある何かは、自分が思っているだけのカブトムシであって、他人が言っているカブト虫とはどんなものであるのかは全くわからない。 そして自分自身のカブト虫についてもこの「(私だけのカブト虫=)私的カブト虫」はどのように言おうとしても、言語に乗せる事ができない。 《本②》 「五億年ボタン」 今から約20年程前にインターネットで有名になった思考実験。 とある週刊誌に掲載された漫画の話である。 内容は、何もない空間で5億年過ごすだけで100万円が貰えるというアルバイトを持ち掛けられる、というもの。 ボタンを押すと空間に飛ばされて、そこは餓死などの心配もなく、寝る事も出来ない。 自分の身一つで5億年生きられる設計となっている。5億年経過すると、全ての記憶が消去され、 元の場所へ戻る。 そして100万円を入手できる。 押した本人はボタン押して、ただ100万円出てきた様な錯覚に陥るが、実際は気が狂う程の5億年を過ごしている。 作中でも大した事無いと思い、再びボタンを押してしまい、また気の長い5億年を体験するハメになる。 《本③》 「臓器くじ」 ジョン・ハリスが提言した”人を殺してそれより多くの人を助けるのはよいことだろうか?“という問題について考えるための思考実験。 ハリスは功利主義の観点からこの思考実験を検討したと言われている。 「臓器くじ」は以下のような社会制度を指す。 公平なくじで健康な人をランダムに一人選び、殺す。 その人の臓器を全て取り出し、臓器移植が必要な人々に配る。 臓器くじによって、くじに当たった一人は死ぬが、その代わりに臓器移植を必要としていた複数人が助かる。このような行為が倫理的に許されるだろうか、という問いかけである。 ただし問題を簡単にするため、次のような仮定を置く。

・くじにひいきなどの不正行為が起こる余地はない。 ・移植技術は完璧である。手術は絶対に失敗せず、適合性などの問題も解決されている。 ・人を殺す以外に臓器を得る手段がない。 死体移植や人工臓器は何らかの理由で(たとえば成功率が低いなど)使えない。

染谷千冬 : 「……」

「染谷千冬さん、4つ目の問いかけです。 あなたの死の定義を教えてください」

染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「心肺停止と、記憶からの消失」

「それは何故ですか?何故そう考えるのですか?」

染谷千冬 : 「……心肺停止は言うまでもないが、記憶からの消失は……人から想われなくなった時に、その人の存在は何も無くなるのだと思う」 染谷千冬 : 「歴史の教科書に、今まで生きてきた全ての人は載らない。俺は俺の曾祖父母のことを知らない。後に続く記憶が途絶えた時……それはきっと、第二の死なんだと思う」

「分かりました」 「では、5Fへ、孤独な放送室へどうぞ」

染谷千冬 : 放送室へ行きます。

5Fに戻り、ドアノブを捻る。 扉を開ければキィ、という甲高い音と共に上階へ続く階段が眼前に現れる。 オレンジ色の照明に照らされたその空間は否が応でも、一歩足を踏み入れれば後戻りはできないという事をあなたに感じさせる。 “時に、物語の真相というものは知らなければ幸福であったと後悔する要因になるだろう。 無知は罪であると言うが、生まれたばかりの赤子と10年、30年、50年と知識を蓄え続けた大人、そのどちらが罪であり幸福だと言えるのだろうか。 無知は罪ではなく、知らない事こそが幸福であるのかもしれないと、探索者であれば痛いほどに理解できるはずだ。 しかし、ここではそんな選択は許されない。 理不尽な叡智と真実の暴力に見合った時こそ、この世界は真価を発揮する。この箱に入った時点で、深淵を覗かないという選択肢はとうに潰えているのだから。 しかし、あなたが探索者足り得るならば、選択をするという行為もまた必須である。 365日24時間1440分86400秒、あなたは選択をし、今まで生き続けているのだから。

では、探索者さん。 あなたと、東鴇臣さんへ。

5つ目の問いかけです。この先へ進みますか?

染谷千冬 : 「……?」 染谷千冬 : 「進む」 東鴇臣 : 「よしIKZO~~~」

……。

階段を上るたびにカツンカツンと靴の音が無機質なコンクリートの中でこだまする。 天井からぶら下げられたオレンジ色の照明はあなたの頭上を照らし続け、あなたの顔には影が落ちている。それはまるであなたの表情を覆い隠す帳のようで、今、どんな表情で階段を踏み上っているかはあなただけにしか分からない。 そうして、再び目の前に鉄の扉が現れる。 ただノブの捻るだけだというのに、いやに重く感じる。キィ、と、金属が擦れる音がした。 暗転、次に目の前に現れたのは無機質な灰色のコンクリートの壁に囲まれた部屋だった。 奥に白い扉が一つある。

染谷千冬 : 白い扉を開けます。

鍵がかかっている様子で開く気配はない。 灰色に囲まれる中、ここだけは白く塗られておりどことなく異質だと思わせる。 白い扉には「放送室」というプレートがかけられており、また、一枚の張り紙が貼られている。 扉のドアノブには一つ黒い鍵穴がある。 <貼り紙> あなたは見つけられます あなたは忘れられます あなたは出る事が出来ません あなたは迷子です 見つけられない迷子は、いずれ忘れられます ここは孤独な放送室 聞き耳と目星どうぞ!

染谷千冬 : CCB<=30 【聞き耳】 (1D100<=30) > 91 > 失敗 染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 34 > 成功

床に二枚メモが落ちている。

染谷千冬 : 読みます。

<メモ⑥> 見つけた。この扉の奥にいるみたいだ。 何年、孤独にこの放送室にいたのか。考えただけでも胸糞悪い。 クソが。何でいっつも俺達が。クソ クソ クソ! 次のメモは、一部が掠れていて読めないようだ。

<メモ⑦> ここにもいなかった。 もう無理だ。ごめん。

千冬を放って帰るだなんて、俺には出来ない。 例えそれが、    でも。

ごめん。 8年前、探してやることも、側に行くこともできなかった。 結局今も、千冬がどうしてるかわからない。最悪だ、最低だ。

ごめん。 千冬を助けることができないなら、せめて、この千冬だけでも

染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 「千秋、また何か一人で……いや、俺が何かしたのか……?」 染谷千冬 : 「……千秋がいる。行かないと」 染谷千冬 : 「どうやったら開くんだ、鍵はどこだ」

白い扉から声がします。

染谷千秋 : 「…千冬…?」 染谷千秋 : 「早く出ていけ、手遅れになるぞ」

[本日はご来店頂き誠にありがとうございます]

染谷千冬 : 「千秋を置いていけるわけない!」 染谷千冬 : 「千秋、この扉を開けられるか。開けてくれ」 染谷千秋 : 「できない。一回ここに入ったらもう出る事はできない」 染谷千秋 : 「俺は千冬の世界の『俺』じゃない。だから大丈夫」 染谷千秋 : 「さっさとここから出ていけ。今すぐに」

[お知らせです。染谷千冬さん、先生方がお待ちでした]

染谷千冬 : 「……ど、どういうことだ。……千秋は、この場所について何か知っているのか」 染谷千秋 : 「いいから早く消えろって。ここに閉じ込められたいのか?」 染谷千秋 : 「俺は別の世界の人間だ。……もういいだろ」 染谷千冬 : 「……それは聞けない」 染谷千冬 : 「どんな千秋でも、俺は千秋の兄として放っておけない。何を知っているんだ。話せ」 染谷千秋 : 「だから、」

[お知らせです。染谷千冬さん、近所の方々がお待ちでした]

染谷千秋 : 「……! これが聞こえねーのか!」 染谷千秋 : 「この場所は名前を呼ばれたら忘れられるようになってる、あいつらの目的はわからない、けど俺達を試してる、多分実験だ、俺は別世界の人間、千冬の千秋じゃない、俺の千冬は……もういない、だから帰れ」 染谷千秋 : 「ここから二人一緒に出ることは無理だ。 千冬がいなくなったら千冬の世界の『俺』はどうなる。 千冬が消えて、俺がどれだけ苦しんだと思う。 ……俺は、死にきれないまま生きてきた」 染谷千秋 : 「だから、はやく」 染谷千秋 : 「俺は次が来るまで待てる。……どうせ待つ人もいないしな」 染谷千秋 : 「忘れたとしても『俺』は必ず思い出すから。 だから、『俺』のことを考えてるなら、帰ってくれ。……お願い」 染谷千冬 : 「……嫌だ。代われ! 俺が次を待つ」 染谷千秋 : 「っ……。ふざけんな! そうして戻らなかった先で、そっちの『俺』はどうなるんだよ!?」

[お知らせです。染谷千冬さん、<知り合いの皆さん>がお待ちでした]

染谷千秋 : 「クソ!やめろ!」

何かを蹴る音が聞こえます。

染谷千冬 : 「このアナウンスを全て聞けば交代できるのか」 染谷千秋 : 「……違う」 染谷千秋 : 「やめろよ、頼むから」 染谷千冬 : 「だめだ。交代する。俺は必ず戻る。千秋をこんな場所で一人にしておけない」 染谷千秋 : 「履き違えんな。その『千秋』は千冬の世界の『俺』だろ」 染谷千秋 : 「……ここで今俺を救ったとして、『俺』が記憶を取り戻したら、そっちの『俺』はどうなると思う」 染谷千秋 : 「ここで過ごした時間より、もっと気が遠くなるような時間を過ごすんだ」 染谷千秋 : 「千冬が生きてるか死んでるかもわからない。そんな地獄で過ごすんだ。……俺はもう、あんなのは二度とごめんだ」 染谷千秋 : 「……」 染谷千冬 : 「どんな世界の千秋も、『俺』の大事な弟であることに変わりはない。千秋一人に抱え込ませない。俺がいる。俺はいつか必ず戻る、その時まで千秋には申し訳ないが待ってもらう。だから千秋は帰れ、交代だ!」 染谷千秋 : 「……っ、なんで俺の言う事聞かねーんだよ!」

[お知らせです。染谷千冬さん、日本国民がお待ちでした]

染谷千秋 : 「……!!」 染谷千秋 : 「……この先であいつらに聞かれるんだ。選べって」 染谷千秋 : 「……。……、……」 染谷千秋 : 「……ここで千冬が俺を助けても、戻った先で俺は自殺する」 染谷千冬 : 「……な、なんで」 染谷千秋 : 「千冬がいないんだ。生きてても意味がないだろ?」 染谷千秋 : 「ははっ! 当たり前だよな?」 染谷千冬 : 「……全然当たり前じゃない! なんで死ぬんだ、俺がいなくたって千秋は生きていける、生きろ」 染谷千秋 : 「……『なんで』?はは、生きる意味がないんだって。俺にとって、千冬がいない世界に価値なんてないんだよ!」 染谷千秋 : 「……それでもいいのか?助けた俺は死んで、千冬と平和に過ごしてた俺は、千冬を忘れたまま地獄で生き続けるんだ!」 染谷千秋 : 「はは! それでもいいってんなら、選べよ! 俺を助けたいってな!?」 染谷千秋 : 「……これ以上話すことはない。あとは好きにしろ。 ……でも覚えておけよ。千冬に助けられたら、俺は、必ず、自殺する」 染谷千冬 : 「……嫌だ!!」 染谷千冬 : 「俺は千秋を助けることを選ぶ。……きっと、どんな『俺』だってそうする。『俺』の選択を無下にするのか? ……千秋は生きろ。俺以外の生きる楽しみを見つけろ。本を読んで、テレビを見て、色んなところを旅して、小さな楽しさを積み重ねろ。俺のために生きろ。俺は千秋に幸せに生きてほしい」 染谷千冬 : 「……それで、いっぱい生きた後……地獄で会おう。その時怒られてやる」 染谷千秋 : 「……何度言えば分かるんだよ……!」 染谷千秋 : 「何を言われても!……、……ここから出たら俺は死ぬ」 染谷千秋 : 「千冬のいない世界なんて要らない。絶対に嫌だ」 染谷千秋 : 「千冬がいない世界に俺の幸せはない」 染谷千冬 : 「幸せを見つけろ」 染谷千秋 : 「ねーんだよ!」 扉を蹴ります 染谷千冬 : 「生きろ」 染谷千秋 : 「嫌だ!……いやだ……」 染谷千冬 : 「……こんな方法しかできなくて、ごめん」 染谷千秋 : 「いやだ……」

[お知らせです。染谷千冬さん、皆さんがお待ちでした]

染谷千秋 : 「いやだ。千冬。いやだ……」

かたん、と背後から音がした。 振り返ってみればそこにはいつに間にか丸い机が置かれていた。机の上には何か物が置かれており、近づいて確認しなければそれが何であるかは分からない。 机に近づこうとした時、インカムの奥から静かな吐息が一つ、聞こえた。 「机に近づいたら、まずは一つずつ机の上の物を確認していってください」

染谷千冬 : 机に近づいて、物を確認します。

机の上には黒い鍵が一つ、書類が一枚、赤いボタンが一つ、小さめのキーボードが一つ置いてある。

染谷千冬 : 書類を読みます。

染谷千秋のカルテのようだ。専門用語がつらつらと並べられており、理解しずらい内容がびっしりと書かれている。しかし、一番下の欄に書かれている文章だけははっきりと理解できる。そこには 「ω世界線の染谷千秋とβ世界の染谷千秋の相違点は兄弟が行方不明になっているかいないかのみである為、δ世界の染谷千秋と比べると実験しやすいと判断。 時間の流れも差異として考慮しておくこと。実験隊02/03はβ世界線から連れて来る」 と書かれていた。

染谷千冬 : 黒い鍵を確認します。

手の平サイズの鍵だ。キーチェーンでタグが取り付けられており、そこには放送室と書かれている。

染谷千冬 : 赤いボタンを確認します。

手のひらに収まるサイズの四角い黒色の箱に赤いスイッチボタンが付いている。

染谷千冬 : キーボードを確認します。

サイズが通常のキーボードより二回りほど小さい事を覗けば特段おかしな点はない。 「机の上の物を確認しましたね? では、あなたに6つ目の問いかけをします」 「あなたには生きる意思がありますか?」

染谷千冬 : 「ある」

「あなたには大切な人がいますか?」

染谷千冬 : 「いる」

「あなたには帰る場所がありますか?」

染谷千冬 : 「ある」

「あなたは選択が出来ますか?」

染谷千冬 : 「ああ」

「わかりました。……では、7つ目の問いかけです」 「黒い鍵は、あなたの目の前にある放送室の扉を開ける為の鍵です。 放送室の扉を開けば、あなたは次の孤独な放送人となります。そしていつかやってくるであろう迷子に見つけられ、扉が開くまではあなたは永遠にあの放送室にいなければなりません。 ただし、中にいる迷子は解放され元の世界へ帰る事が出来るでしょう。 また、放送室にいた時の記憶は削除するため、実際はこのデパートに訪れて数十分後に出た、という記憶に改竄されます。その為、放送室で何億年の時間を味わおうが、このデパートから出ればたったの数十分間の思い出になります」 「キーボードは、一階の出入り口を開ける為のキーです。エンターキーを押せばすぐさま出入り口の扉は開かれ、外に出る事が出来ます。この場合、迷子は見つかる事はなく、再び次の迷子がやってくるのを待つしかありません。それは明日かもしれないし、1年後、100年後、はたまた五億年後かもしれません。それでもあなたは外に出る事が出来ます。…が、アナウンスを聞いてしまったあなたは、世界から認知されていません。書類やデータ上には残っていますが、あなたを覚えている人間は世界中どこを探しても誰一人いません」 「赤いボタンは、α世界線…あなたがこのデパートにやってこなかった並行世界です。 α世界では、あなたはデパートには行かずに休日を大切な人間とゆっくりと過ごす選択を取り、ゆっくりと平穏な時間を過ごしています。そこでこのボタンを押せば、α世界に今の人類の技術では対抗する事のできないウィルスを流し込み、α世界線の全人類は病死します。ただし、このボタンを押して帰る場合、アナウンスの効果をなかったものとし、あなたはこのデパートから日常へ帰る事が出来ます。キーボードの方法とは異なり、親友、友人、上司、先輩、後輩など世界はきちんとあなたの事を知覚しています。ご希望とあれば、デパートにまつわる記憶も消しましょう」 「この三つの選択肢のうち、一つしかあなたには選ぶことが出来ません。 黒い鍵、キーボード、赤いボタンあなたはどれを選びますか?」

染谷千冬 : (……黒い鍵を手に取ったら、この千秋の記憶は無くなるんだ。俺との会話した記憶も無くなる……) 染谷千冬 : (……いや、つまり自殺という選択はなくなるんだ。千秋はきっと生き続ける。俺を探すために) 染谷千冬 : (……俺は、千秋を信じる。千秋がいつか、俺を忘れることを。俺無しで生きる道を見つけることを) 染谷千冬 : 「黒い鍵だ」

「それは何故ですか?」

染谷千冬 : 「千秋をここから出すためだ」

「わかりました。それがあなたの選択なのですね」 あなたは迷子を見つける為に、黒い鍵を手に取る。 手にしたそれは金属の少しばかりの重みとひやりとした冷たさがあなたの手の平に伝わる。

鍵が重い、と感じるのはこれから自分が過ごすことになる永遠の時間の事を考えてか、もしくはここを出からの染谷千秋の先の未来を考えてか、それとも別の不安や絶望、悲しみからか。

それはあなたにしか分からない。 あなたにしか考える事が出来ない。 あなたにしか感じる事が出来ないのだ。

こつ、こつといやに大きくあなたの靴の音が響く。

そうして、放送室の前まであなたはやってきた。

染谷千秋 : 「千冬、頼む。帰ってくれ、もう無理だ。俺は千冬がいないと駄目なんだ。 ここが開いたらもう戻れない。俺はもう千冬を探せない。疲れたんだよ。

……だから、『千冬』だけは帰ってくれ。お願い」 染谷千冬 : 「……だめだ。こんなところにずっと一人でいたら、寂しい」 染谷千冬 : 「俺のことはもう忘れろ。一人で生きろ。それが俺の望みで、幸せだ」 染谷千冬 : 鍵を開けます。

黒い鍵を鍵穴に差し込めば、カチャリ、と、小気味の良い音がした。 [お知らせです。■■さん、   がお待ちでした]

染谷千秋 : 「……いつも、そうだ」 染谷千秋 : 「俺には千冬を救えない」 染谷千秋 : 「……なんで……」

そんな悲しい声が、今にも泣きだしそうな声が、最後に聞こえた。

あなたは今からここで五億年の時を過ごすこととなる。

腹はすかず 喉も乾かず 眠くもならず 排泄行為も必要とせず 病気にもならず 怪我も一瞬で癒え 意識も常にはっきりとして 死ぬこともない

世界から忘れられた迷子は、たった一人ぽっちで、孤独に、この狭い放送室で次の迷子を待つのだろう。 〔本日はご来店頂き誠にありがとうございます。心ゆくまでお楽しみくださいませ〕 そしてアナウンスが鳴り響く。 ────そのアナウンスは、あなたの声だった。

────────────────────────。 「問:死の定義を教えてください」 エンドα、これにて終了です。

ありがとうございました。 次よりシナリオ報酬となります。 *後遺症「孤独な放送室」 あなたは5億年間、この放送室で孤独に過ごさなければならない。 その間この放送室からどんな理由であっても出る事は出来ない。 しかし、今回のPLがKP側に回り、KPCとしてあなたを使用し、エンドαに到達した場合は再び探索者として復帰が出来る。 あなたはこの孤独な放送室で次の迷子を待ち続けるのだ。

※生還報酬なし ※探索者として復帰した場合でも、世界からは忘れられている。 あなたのことを覚えているものは世界中どこを探しても、彼以外はいないだろう。

────────────────────────。 … …… ─────────────暗転。 ◇問8 さて、東鴇臣さん。染谷千冬さんの世界線はどちらにしますか? 染谷千冬さんという探索者とは違い、幸いにもあなたはプレイヤーです。 あなたには染谷千冬さんの世界線を設定し直すという権利があります。

1、α世界線の探索者として設定し直し、デパートには行かず平和な日常を過ごしたものとするか。 (今セッションの事件を別世界線の出来事であったと処理する事になる)

2、今回のシナリオの舞台となった、θ世界線のままにするか。

東鴇臣さんには二択、選択肢があります。 染谷千冬さんが決断を取ったのであれば、東鴇臣さんもここで選択せねばなりません。

選んでください。

東鴇臣 : 1

…わかりました。では、あなたのその答えは、“探索者としてロストとなるのか、はたまた肉体的にも精神的にも数字は0を迎えていない、という理由でロストではないと結論付けるのか。 8つ目の問いかけです。

問、探索者の死の定義を教えてください。

東鴇臣 : 肉体も精神も健全なのでロストじゃないです。

分かりました、記録させて頂きます。 では、これにて『問:死の定義を教えてください』の思考実験の全工程を終了致します。 お疲れ様でした。

被験者XX 染谷千冬/エンドα

────────『問:死の定義を教えてください』。了。

背景

以下、今回のシナリオの真相になります。改変部分のみ詳しく記載しています。

◆ 真相 今回巻き込まれた怪異は、イス人によるSCP-544-JPを利用した思考実験。 巻き込まれた探索者はθ世界線の染谷千冬。(本編の千冬とは一切関係がない)

デパートの中で名前を呼ばれた人間は人々から忘れられていく。 ※「お知らせです。Aさん、Bさんがお待ちでした」とアナウンスが流れると、BさんがAさんを忘れる。

そこで探索者はどのような選択をするのか?というのを観察するのが今回のイス人の目的になる。 パラレルワールドが存在し、沢山の染谷兄弟が登場している。

◆ 流れ あやめが閉じ込められる →γ千冬があやめを助けて閉じ込められる →β千秋がγ千冬を助けて閉じ込められる →本シナリオのθ千冬の選択

◆ 登場人物 ◇ α世界線 ・千冬 20歳。私達が継続探索者と呼んでいる千冬。 ・千秋 19歳。私達が継続探索者と呼んでいる千秋。

◇ β世界線 ・あやめ 閉じ込められていた少女。γ世界線の千冬に出してもらった。 ・千冬 行方不明とされているが、19歳で故人となった。 ※奇想翻弄で帰れなかった世界線の千冬を想定している。 ・千秋 26歳。今回閉じ込められていた千秋。 18歳の時に千冬が行方不明になり、その行方を探すため探偵となった。

千冬が身につけていたピアスと同じものを買って身に着けている。 長い間千冬の行方を探していたが、調査の度に千冬が死んだと思われる情報しか見つからず、半分程世界に絶望している。 それでも千冬が生きている可能性がある限り、自殺することなどできないため、気分転換に千冬が戻ってきた時のプレゼントを買おうとデパートに入ったら、これに巻き込まれた。

デパートの中でγ世界線の千冬の身分証を発見し、自分の世界線の千冬が閉じ込められているかもと、そのまま放送室へ走り出した。フードコートに落ちていたピアスはこの時に落ちたβ千秋のもの、身分証はγ世界線の千冬のものだった。

──千冬が生きていた!迎えに行かなければ! そうして身分証の年が違うことにも気付かずに、放送室に向かった先でβ世界線の千秋が目にしたのは、閉じ込められているγ世界線の千冬だった。別世界の、千秋のことを完全に忘れてしまっている千冬である。

……ああ。自分の知る千冬はここにもいなかった。 その時β千秋は想像してしまう。千冬を見つけることが叶わず、屍のように生きて、千冬に会えないまま死んでしまう未来を。 自分の世界の千冬を助けてやれるかはわからない。そもそも生きているかも分からない。 ────そしてこの千冬を、目の前の千冬を助けてやれるのは自分だけ。

千冬が見つからず絶望する中で、β千秋がその選択をするのは当然のことだった。 彼が放送室を出た後、自殺するかどうかは誰にも分からない。

◇ γ世界線 ・千冬 20歳。怪異に巻き込まれ、千秋のことを完全に忘れている世界線の千冬。 変わらぬ日常を過ごす中、たまたまでかけた先のデパートで巻き込まれた。 自分には親も兄弟もいない。自分には待つ人がいないし、幼い子どもよりは自分の方が耐えられるだろうとこの決断をした。 ・千秋 19歳。怪異に巻き込まれており、千冬は当時の影響で怪異ごと千秋の存在を忘れてしまっている。 怪異の中で生きてはいるが、彼を覚えているものはどこにもいない。

◇ θ世界線 ・千冬 20歳。本シナリオを回った千冬。『弟』を救うため、孤独の中待ち続ける決断をした。 いつか出られる日がくるのだろうか。そして出られた先で弟と会えるのだろうか。 ・千秋 19歳。本シナリオで千冬の帰りを待っている。 一度も登場していない。そして千冬の存在を忘れてしまった。 放送室と現実世界は時間の流れが違う。千冬が出られた時、果たして彼は生きているのだろうか。