本編
あなたはここ一週間程同じ夢を見ている。 延々と水の中に沈む夢だ。 それ以上に特に何があるわけではないが、水深がどんどん深くなっていることと、昨日一昨日は何かの音が聞こえていたような気がしていた。 しかしそれは聞こえたと思うと目が覚めてしまうし聞き取ることは出来ていない。 そして今日も、あなたは水の中にいた。 またこの夢かとあなたは思うだろう。 背を向けている方が水底なのか、後方に向かってゆっくりと沈んでいく。 身体が潰されるような水圧、ゴボリと肺から空気が抜けていく感覚、体温よりはるかに冷たい水の温度。 そして不思議なことに、何故か指一つ動かすことが出来ない。 すぐにでも水面に上がらないといけないと思うのに、腕が上がらない。 あなたは沈んでいく。 水の底へ。 そして音が聞こえる。 その音は今までにないぐらいはっきりと、近くで聞こえた。
「一緒に行こう」 「私の、運命の人」
それは声だった。 自分に向けられた言葉を認識すると同時に、成す術なく落ちていく身体から、最後の空気が零れた。 その途端、あなたはハッと目を覚ます。 周囲を見回しても自分の部屋の壁や天井があり、いつもの光景が広がっている。 決して水の中ではなく、ちゃんと肺で息をすることが出来て、腕も上がる。 それらはいつもと変わらない。 だがあの溺れる感覚はリアルであり、起きた今でもあなたの心臓は生命の危険を感じていたかのように早く動いている。 また夢で聞いた声は明らかに自分に向けられたものだという確信があったが、その声の主に思い当たる人物はいない。 思い出そうとしても聞き覚えのない声であり、執着にも似た感情がそこにはありあなたはゾッとしたような、ある種の危機感を覚える。 生々しく奇妙な体験にSAN値チェック(1/1d2)
染谷千冬 : 1d100<=42 【SAN値チェック】 (1D100<=42) > 83 > 失敗 染谷千冬 : 1d2 (1D2) > 2 [ 染谷千冬 ] SAN : 42 → 40 染谷千冬 : (やけにリアルだったな。……疲れた) 染谷千冬 : (ここ数日、同じような夢を見ている……何か、嫌な予感がする。何もないと良いが) 染谷千冬 : ぱっちりと目が覚めたため起き上がり、顔を洗いに行きます。
起き上がり洗面所に向かう。 少しだけ顔色がすぐれないあなたの顔が、洗面所の鏡に映る。 ようやく呼吸が落ち着いてきてあなたは時刻を確認するだろう。 今は午前五時前、日付は――今日は、梅雨のある日である。 さて、今日は千秋と会う予定がある日だ。 あなたの休みに合わせて、少しだけ遠出することになっている。 千秋はバイトが入っていたため、現在は家に居ない。バイトが終わる午前中に、駅の近くで待ち合わせをしていた。
染谷千冬 : (……だいぶ早い時間に起きてしまった。気分の入れ替えにランニングでもしたいが、梅雨の時期だからな。今日の天気は……) 外の様子を見ようと窓の外を覗きます。
梅雨にしては珍しく、からりとした空が広がっている。天気予報を見ても今日は一日中快適に過ごせるとあるだろう。
染谷千冬 : (晴れてる。じゃあ、走りに行こう) 軽装に着替えて、近くの並木道や堤防に走りに行きます。 染谷千冬 : (久々に体を動かすと気持ちが良い。……そういえば、千秋と一緒に運動はあまりしたことないな。今度誘ってみよう) 流れる川、川を泳ぐ野鳥、道に芽吹く植物に目を向けながら、一時間ほど走ったり歩いたりして、家に帰ります。シャワーを浴びて汗を流し、お出かけ用の服に着替えます。 染谷千冬 : (……まだまだ時間があるな) 食パンを一枚焼いて腹の中に入れます。テレビを点けてニュースを流し見しながら、前に買ったきりで読めていなかった本を開いて読み進めます。 染谷千冬 : 十時頃、読み進めていた本を閉じて、鞄を背負い、家を後にします。 千秋との待ち合わせの駅に向かいます。
そうしてあなたは千秋との待ち合わせ場所に向かった。しかし、待てど暮らせど千秋は来ず、連絡も一切ない。 午前中の待ち合わせの予定だったが時刻は既に昼近い。 メールやLineを送っても返信はおろか既読もつかないし、勿論電話にも出ない。
染谷千冬 : (……千秋からの連絡がない。心配だ。連絡もなしに千秋は遅れない。怪異のこともあるし、そうじゃなくても何かの事件の可能性だって……。……バイト先、行ってみるか) 染谷千冬 : バイト先に向かおうとします。
あなたが千秋のバイト先に向かおうとすると、見知らぬ女性があなたに声をかけてくる。
女性 : 「あの、千冬さん……ですよね?」 女性 : 「これを渡して欲しいって、通りすがりの人に頼まれて……」封筒を一つ、千冬に手渡します。 染谷千冬 : 「……?」受け取ります。 染谷千冬 : 「どんな人ですか」 女性 : 「怖い風貌の人達です……。複数人いました。私は頼まれただけなので、……あの、それでは」
そうして女性は足早に去っていきました。
染谷千冬 : (怖い風貌の人達? ……まさか、そんなわけ、ここまで追ってくるはず……) 引っ越すことに決めた原因が関わっているのではないかと思い、慌ててその封筒を開けます。
あなたが受け取った封筒は無地の白いものだ。 宛名はなく、糊付けされている。 開封するとそこには一枚のメッセージカードと灰色の髪の毛の束が入っていた。
染谷千冬 : (……千秋の髪だ! な、なんで、誰が) 染谷千冬 : メッセージカードを読みます。
LineIDとして不規則な文字の羅列が書かれている。 どう見ても捨てアカウントのIDだと思うだろう。
染谷千冬 : すぐにそのIDを登録してLINEを送ります。 「千秋をどうした」
あなたがLINEを送ると、そのメッセージはすぐに既読になった。そして間もなく通話がかかってくる。
染谷千冬 : すぐに出ます。
通話に応じるとビデオ通話だったようで、向こうの映像が画面に映し出された。 目深に被ったニット帽と鼻まで隠された布によって目元だけが見える状態のほぼ覆面の人物がそこにはいた。 背格好で男だろうことは察しが付くだろう。また、男が画面に陣取っていて背景はほとんど見えない。 この時点では後ろに壁や天井が僅かに見える程度だ。
誘拐犯 : 「ようやく連絡がついてよかったよ」
覆面の男は開口一番そう話す。
誘拐犯 : 「我々は依頼されてこうして君に連絡を取っている」 染谷千冬 : 「千秋は!?」
覆面の男はあなたの鬼気迫る様子に満足気に笑うと、「これを見て欲しい」と言って画面の端に動く。
急速に開けた映像の真ん中、床に座らされている千秋の姿がそこにはあった。 すぐ隣に立つ別の覆面の男が千秋の顔の前にナイフを向けている。
そこはあなたには見覚えのない部屋だった。 千秋と通話に出ていた男、それ以外に同様の姿をした覆面の男たちが五人ほどいる。
千秋の方を見ると、カメラの方ではなく、自分に向けられているナイフと男達に視線をやっているのがわかるだろう。 また、千秋の腕は後ろに回されている。恐らく縛られているだろうことがわかる。
誘拐犯 : 「君の弟の身柄をこうして預からせてもらった。無事に返してほしければ我々の指示に従え」 染谷千冬 : 「……」 その姿を見て衝撃を受け、血の気が引いていきます。 染谷千冬 : 「……指示は、何だ」 誘拐犯 : 「君にはとある場所にいってとあるものを置いてきてほしい。場所と物は追って指示を出す。このアカウントからね。 ……なに、簡単な頼み事だ。しかし事情があって君にしか頼めない、それだけだ。 君が大人しく依頼を受けてくれるなら弟は助かる。実に簡単な仕組みだろう?」 染谷千冬 : (俺にしかできない頼み事? それなら頼まれたら聞いてやる。何で千秋がこんな目に遭う必要があるんだ。……いや、千秋を人質に取らないと俺がしないようなこと、なのか? なら、鵜呑みにするのは危険だ。でも、千秋を助けるためなら俺は……) 染谷千冬 : (……いや、だめだ。俺は千秋と約束したんだ……。千秋の気持ちを、考える。冷静にならないと。……相手の要求を知る必要がある。それに従うかは、内容による。でもまずは、聞かなきゃいけない) 染谷千冬 : 「……わかった。聞く」 誘拐犯 : 「素直でよろしい!そうだな……。素直に聞いてくれたお礼に、ほんの少しなら会話させてあげようじゃないか」
誘拐犯はそう言い、千秋の方へとカメラを向ける。
染谷千冬 : 「……千秋!」
あなたに呼びかけられ、千秋はカメラを一瞥した後に目を細める。視線だけで答えた千秋は、口を開くこともなく微動だにしない。
染谷千冬 : 千秋がどうして微動だにしないのか、理由は窺えますか? 千冬に対して口に出せない言いたいことがあるのか、周りに男たちのことか、自分の受けた加害によるものかなど
アイデア-20振ってください。
染谷千冬 : CCB<=80-20 【アイデア-20】 (1D100<=60) > 28 > 成功
「仲のいい様子を見せると自分の人質としての有用性が認められるだろう」という考えから、あなたとできるだけ口を聞かないようにしてるのではないかと思うだろう。 画面が遠いため詳しいことはわからないが、悪くて数発殴られた程度であるだろうことがわかる。
染谷千冬 : (無事か知りたい、でも千秋なら心配させないように言うだろう。それに聞いたところでどうにもならない。……きっと千秋は、俺に危険を冒してほしくない。俺たちは約束した。だから安心の言葉は、かけられない。千秋はそんな言葉は求めてない。でも俺が今考えていることは、この男たちが聞いている今は伝えられない。男たちが聞いているから、千秋から情報も引き出せない) 染谷千冬 : 「……千秋の様子が見れて十分だ。もういい」 誘拐犯 : 「もういいのか?……わかった」
あなたの答えに拍子抜けしたように、一人の男が画面に近づく。 その瞬間、千秋が覆面の男たちの方を見ながら口を開いた。
染谷千秋 : 「……。だりぃ~。お前らのせいでピアス落としただろ」 「気に入ってた物だったのにさ~、……どうしてくれんの?いつものコンビニでダチ待たしてんだけど~?」 誘拐犯 : 「いつもの?……場所は?」
男達が訝しげな目をして千秋に尋ねると、千秋が「○○通りの、」と口にする。 その名前を聞いた男は、千秋の顔の近くにあったナイフをはっきりと千秋に向ける。
その瞬間、千秋はナイフを持ったその手に噛みついた。 そして縛られているのにも関わらず器用に立ち上がり、覆面の男たちに蹴りを入れるなど千秋が暴れている映像が画面に映し出される。 「ギャー!!噛まれた!!」 「噛むし蹴るぞコイツ!」 「兄貴助けてくださいー!!」 「はは、雑魚が!」 「待って!?ナイフ落とした危ないから気をつけろお前ら!」 といった叫び声に兄貴と呼ばれていた通話に出ていた覆面の男が「人数いるんだからなんとかしろ!大人しくさせとけ!!」と指示を出している。
染谷千秋 : 「来んな!こい──の──は──だ!」
千秋の叫び声をかき消すように、そして背後でドタバタと茶番が行われているのを隠すように覆面の男がカメラの前に陣取る。
誘拐犯 : 「さっき言った通り友人を返してほしければ大人しくこちらの指示に従え」 誘拐犯 : 「警察に連絡でもしてみろ、人質の命は無いと思え!」 誘拐犯 : 「そ、それから!人質が大人しくしていることを祈るんだな!!」
慌てたように覆面の男がそれらをあなたに伝えると通話が切れる。
染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : (……千秋、強い。いや、でも複数人が相手だ。捕まってしまったらもっと千秋の身が危ない。急がないと。千秋はヒントをくれた。〇〇通りのコンビニ、その付近にいるのか? なら監視カメラに何か映っている可能性もある) 染谷千冬 : (まずは一人でコンビニに向かってみる。その後、状況によってコンビニの店員に警察の手配を頼もう) スマホ片手に指示を待ちつつ、〇〇通りのコンビニに向かいます。
あなたがコンビニに向かう途中、誘拐犯からチャットが飛んでくる。 『これから指示する場所に玉を置いてこい。玉はお前の自宅前に紙袋に入れておいた。全部で三ヶ所、玉を一つずつだ』 『自然公園の沼、駅前の噴水、神社の池。全ての場所に玉を沈めてくること』 『三ヶ所全てに玉を置いてきたことを確認したらまた連絡する』 そうしてあなたはコンビニにたどり着く。 千秋が口にしかけた場所である。 あなたたちはこの場所を待ち合わせに指定することが多い。 表通りはいつも通りの様子であり、多くも少なくもない人が行きかっている。
染谷千冬 : 中に入り、店内の様子を確認します。
店内の様子も、いつもと変わらない。 学生たちやサラリーマンが昼食を購入するために並んでいる。 アイデアを振ってください。
染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 48 > 成功
千秋と誘拐犯は乱闘騒ぎを起こしたようだ。千秋が落としたというピアスだが、コンビニに入る前に軽く見た限り、見当たらなかったように思える。
染谷千冬 : (あれほどの騒ぎなら、外に声が漏れている可能性もないだろうか。自力で探せそうなら……いや、とりあえずは) 客が並んでいるのを気にせず、レジにいる接客中の店員に話しかけます。千秋の写真をスマホで見せながら。 染谷千冬 : 「この写真の人物は来たか?」 店員 : 「えっと……見てないです。……店長!」
接客中の店員はびっくりした様子で答える。 あなたの様子を見て、店員はバックヤードに向かって大きな声を出した。すると、中から老年の人が出てくる。
店長 : 「どうかされました?」 染谷千冬 : 「事件に巻き込まれている。この人物が来ていないか、監視カメラを確認してほしい。時間は9時~10時の間」 店長 : 「私はその間ずっとレジにいましたが、その方は見ておりませんね」 染谷千冬 : 「わかった。……弟が誘拐されたんだ。手がかりを探している。不審な客はいなかったか。男で、……」 覆面の男たちの服装を覚えている限り伝えます。 店長 : 「ゆ、誘拐!?……手がかりになるかはわからないですけど、そういうのは大体裏路地で行われるんではないでしょうか」 店長 : 「警察には連絡されましたか?まだなら、私どもの方から警察に連絡しておきましょうか?」 染谷千冬 : 「……なるほど、探してみる。そうだな、警察への連絡を頼む。俺の電話番号はこれだ。それと、もし店外の映る監視カメラがあるならそれも確認してほしい。何かわかれば連絡をくれ」 それだけ言ってコンビニから出ます。 染谷千冬 : (……俺の自宅前に物があるのか。住所が割れている。どうして俺なんだろう。慎重になったほうがいい。……しかし、裏路地か) この通りに異変がないか、ピアスが落ちていないか、裏路地に怪しい場所がないか、自宅へ向かう前にあまり時間をかけないようにして探します。
目星をどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 74 > 成功
コンビニの近くにある裏路地に入る。 目を凝らして見ると、室外機の近くでピアスを見つけた。
ピアスを拾うと室外機の下に何か紙のようなものが落ちていることに気が付く。 拾ってみるならばそれはあなたの写真だった。 その写真に見覚えはない。
染谷千冬 : (……千秋のピアスだ! それと、俺の写真? ……俺が狙いなのか?) 写真がどこで撮られたものか、いつ頃のものか、写真の表裏を詳しく確認します。
裏を見ると『あなたの名前/生年月日/住所/職場/日々の行動パターン』といった個人情報が書き込まれている。 場所は職場の近くのものだ。また、いつ頃のものかはっきりとした日付はわからないが、場所と服装からしてここ一ヶ月の間に撮られたものであることがわかる。 これらは全て見覚えのない丁寧な字で書かれていた。 アイデアをどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 21 > 成功
その丁寧な時は、あの誘拐犯たちの印象とはだいぶ異なるものだと思うだろう。
染谷千冬 : (……俺の行動まで。ストーカーみたいだな。何が目的なんだ?) 染谷千冬 : (……そういえば、あの男たちは『依頼されている』と言っていた。首謀者は別にいて、その人物が俺についてこうやって調べている……? 気味が悪い。俺が目当てなら、相手の意図に乗せられるのは怖い。玉を運ぶという意味がわからない行動でも) 染谷千冬 : (……しかし、ここまで調べられているのか。俺の行動をどこまで把握されているかわからない。俺から警察に行くような不用意な行動はできないな……) 染谷千冬 : 先ほどのコンビニに戻り、店員を捕まえて状況を伝えます。 「裏路地に千秋のピアスとこの写真が落ちていた。警察にこのあたりを捜索してもらうよう連絡してほしい。ただ、俺から警察への連絡を禁止されている。ばれないように進めてほしい」 店員 : 「わかりました」頷きます。 染谷千冬 : (……家に向かおう) コンビニを去り、自宅に向かいます。
そうしてあなたがコンビニを出たところで、モヒカン頭の二人組があなたに声をかけてくる。 顔も似ておりパッと見で兄弟かなと思える二人だ。
モヒカン : 「おうおう兄ちゃん、さっきは俺たちの縄張りでなにしてたんだぁ?」 「誰の許しでここで休憩してんだ?あぁん?」
モヒカン頭の二人組はあなたにガンを飛ばしながら難癖付けてくる。 ……が、しばらくあなたの顔を見てひそひそと話始める。 聞き耳をどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=30 【聞き耳】 (1D100<=30) > 74 > 失敗 染谷千冬 : 「縄張り? 誰だ、お前は」
険しい、──見方によっては睨んでいるようにも見える──、あなたの顔を見て、二人組はヒッと情けない声をあげた。
モヒカン : 「ガン飛ばしてすみませんでした……。 俺らほんとはクソ弱くて小心者で……この格好してるのも絡まれないようにと思ってやってるだけで、ほんとは全然悪でも何でもないんです……。 ここは近道でよく使ってるんですけど、人がいると怖くて通りたくないんですよ……それでつい……」 モヒカン : 「だから言っただろ!やめようって!」 モヒカン : 「うるせーよ!朝の大喧嘩見たら怖いだろ!お前も賛成してたくせに!」 染谷千冬 : 「……大喧嘩? 詳しく聞かせろ」 モヒカン : 「はっ、はい……。朝この道を使おうとしたらなんかこえー男達が?相談してて……。それから少しすると表通りの方から仲間らしい男が戻ってきて合流したンす。 男たちは『予定通りならば……』とか『標的が来たら……』という会話をしていました」 モヒカン : 「その後、もう一人、男がやってきて……、しばらく話を聞いてたかと思ったら、急に乱闘が始まったんですよ。後から来た男の方が優勢だったンすけど、男たちがスタンガンを使ったみたいで。動きが鈍ったところを背後からこう、ガツンと。そして男たちは慌てながらそいつ連れてどこかに行きました……」 染谷千冬 : 「この写真の人物か?」スマホで千秋の写真を見せます。 モヒカン : 「あ!はい!間違いないっす……」 染谷千冬 : 「連れて行った方向は?」 モヒカン : 「お、おぼえてないです……。ご、ごめんなさい……」 染谷千冬 : 「……」 (……その時に誘拐されたんだ。なんでこんな呑気に話している? 人が連れ去られているんだ、警察に相談するべきだろう。もっと連絡が早ければ、状況は変わっていたかもしれないのに) 染谷千冬 : 「……話はそれだけか」 モヒカン : 「は、はいっ!すみませんでした!」
更に人相が悪くなったあなたの顔をみて、男達は裏路地へと逃げていこうとする。
染谷千冬 : 逃げ出そうとした男を掴みます。 モヒカン : 「なんでしょう!?」振り返ります。 染谷千冬 : 「その話をこのコンビニの店員に伝えろ」 モヒカン : 「は、は、はいぃ……」 染谷千冬 : 手を離して、自宅へ向かいます。
男達はほっとしながらコンビニへ駆け込むでしょう。 あなたが自宅前を確認すると見知らぬ紙袋が確かに置いてあるのがわかる。 手提げタイプの紙袋で、袋自体もそれほど大きくはない。 中を覗くと手のひら大くらいの大きさの布包みが三つ入っている。 布包みを取り出して開いて見ると「透明な玉」が出てくる。
染谷千冬 : 紙袋に何か仕掛けられていないか、それらが一体何か、しっかり確認します。
目星をどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 90 > 失敗
透明な玉は、テニスボールより少し小さい程度の大きさの水晶玉のような玉だった。
染谷千冬 : (相手は武器を持っている。もし接触することがあった場合、丸腰は危険だろう。……) 家の中に入ります。小型ナイフの刃をハンカチに包んで、ズボンのポケットに入れ持ち歩きたいです。
あなたはバレないよう、ナイフをしまいました。 警察に気付かれたら身柄を拘束されてしまうでしょう。
染谷千冬 : 自然公園の沼に向かいます。
この街で自然公園と言ったらここである、というぐらい有名な公園だ。 それなりに規模があり自然も多く、様々な人が訪れる。
あなたや千秋もここに来たことがあるだろう。 指示されている沼は公園の少し奥にある。 あなたが沼まで歩いてくると見慣れた風景が視界に広がる。 少し開けた水場がそこに存在するだろう。 沼と称されてはいるが泥沼ではなく、澄んだ水にイネ科の植物やガマが生えている場所だ。 水辺まで近づこうとしたときに、急に叫び声と 「ひったくりだー!」と言う声が響く。 そちらを見ると鞄を抱えた男が必死の形相であなたの方に向かって走ってきていた。 「そこをどけぇ!!」と男が叫ぶ。 このままだとぶつかってしまうだろう。
染谷千冬 : 「!!」反射的に足をかけます。
STR*5をどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=14*5 【STR × 5】 (1D100<=70) > 35 > 成功
あなたの足に引っかかり、ひったくり犯は盛大に転ぶ。そうしてひったくり犯を確保すると、おばあさんが声をかけてくる。 どうやらひったくりにあった張本人のようで、大事そうに鞄を抱え直していた。 「本当にどうもありがとうございました、お陰様で無事荷物が帰ってきました」
染谷千冬 : 「大丈夫だ」 その一言だけ言って、その場を離れ水辺に行こうとします。
おばあさんはあなたの横を早歩きでついてきながら、ひたすら口を動かす。
おばあさん : 「もーやんなっちゃう。ひったくりにあわない方法も考えないといけませんねぇ。 実は今日、午前中『オレオレ詐欺の対策講座』というものに行っていたんですよ。 詐欺相手には、やっぱり本人たちしか知らない内容を質問するのがいいみたい。 昔のこととかそういう……最後に会った日の出来事とかでも大丈夫かしらね? 何を喋ったとか……、でも私の方が忘れちゃいそうだって思ったわ。 ここぞという時にちゃんと質問出来ればいいのだけれど。 ふふ、若い方ですと詐欺の対策も必要ないかしらね?」 おばあさん : 「あらごめんなさい、年寄りの話は長いわね。本当にありがとうね」
そうして一通り話し終えた彼女は、鞄から缶ジュースを取り出すと、あなたに押し付ける。そうして何度も頭を下げながらおばあさんは去っていく。
染谷千冬 : (……元気なおばあちゃんだ) 沼に玉を沈めます。
透明な玉を水の中に入れるとそれはゆっくりと沈んでいった。 貴方はそれを目で追っていたが、元々透明だった玉は水と同調してしまったかのように溶け込み、気づけば見えなくなってしまった。
染谷千冬 : (……駅前の噴水だ) 身軽でいたいので、缶ジュースを飲みながら移動し、公園のゴミ箱に空き缶を捨てて行きます。
あなたが投げ捨てた缶ジュースが大きく音を慣らしてゴミ箱にはいった。 そうして指示された駅に向かう。 この場所は乗り換えの出来るそこそこ大きな駅だ。 そのため利用者が多く、駅前の広場としてスペースが確保されている。その広場の真ん中に噴水がある。 目星をどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 46 > 成功
広場の掲示板に貼ってあるポスターが目につく。 掲示板に近づいてよく見ると『占いセミナー』の勧誘ポスターが貼ってあった。
聞き耳もどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=30 【聞き耳】 (1D100<=30) > 71 > 失敗
アイデア/2どうぞ!
染谷千冬 : CCB<=80/2 【アイデア/2】 (1D100<=40) > 88 > 失敗 染谷千冬 : 噴水に玉を沈めます。
公園で沈めた時と同じく、透明な玉を水の中に入れるとそれはゆっくりと沈んで溶け込み、気づけば見えなくなってしまった。
染谷千冬 : (最後は……神社の池) 神社に向かいます。
神社は、大きくも小さくもない場所だった。人はほとんどおらず、静寂な空気が流れている。
鳥居をくぐると迷うことなく池を見つけられる。池の前には一組の男女カップルがいるだけだ。
染谷千冬 : 男女カップルを気にすることなく池の前まで移動します。 玉を沈めます。
公園と駅前で沈めた時と同じく、透明な玉を水の中に入れるとそれはゆっくりと沈んで溶け込み、気づけば見えなくなってしまった。 あなたが三ヶ所全てに玉を入れると、例のアカウントから電話がくる。 今度は普通の電話だ。
染谷千冬 : 電話に応えます。
通話に応じるとビデオ通話で対応してくれた男と同じ声で「ご苦労」と聞こえてくる。
誘拐犯 : 「大人しく指示に従ってくれて助かるよ。さて、これで最後だ。 この通話が終了次第住所を送る。その場所に来い。そこで身代金と人質の交換を行う」 誘拐犯 : 「身代金の金額だが……そうだな、君が弟と交換するにふさわしい額を自分で考えて用意してくれ。安すぎて我々と弟をがっかりさせるようなことはしないでくれよ?」 染谷千冬 : 「……この玉を沈める行動には何の意味がある」 誘拐犯 : 「それについては答えられない」 染谷千冬 : 「そうか。わかった」 誘拐犯 : 「君が約束を守ってくれている限りは、人質は無事だ。では、約束の場所で会おう」
そうして通話が切れ、すぐにチャットで住所と指定時間が送られてくる。 場所を調べるならば車で一時間ほどのところにある森の中のようだ。 指定された時間は十九時頃になっている。 アイデアをどうぞ!
染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 51 > 成功
これまでの指示の内容や、今更、身代金を要求する上に金額指定がないことなど不自然なことが多い。金銭が目的の犯行ではないのでは?と思う。 あなたは金を用意してもしなくてもいい。 値段も勿論自由だ。 通話した感じ、誘拐犯は頭が悪そうなので別のものでも大丈夫だろう。
染谷千冬 : (……雑な指示だ。俺には金の余裕がない。相手が納得するほどの金額は用意できない。……千秋がもしもの時のために用意しているお金はある。でも、使うのはここじゃない。それに、警察に相談している。その出所について尋ねられたら困る。……しかし何も用意しなければ、相手を逆上させるかもしれない。それは避けたい。……) 染谷千冬 : 口座から三万ほど下ろして、駅のジュエリーショップで女性ものの指輪を二つ買います。 コンビニに寄って、相手からの指示内容を伝えます。刺激したくないから自分一人で向かうこと、できればその後に犯人たちを捕らえてほしいことを伝えます。 それを終えた後、自分の車を出して森に向かいます。
あなたがコンビニで指示内容を伝えている時、一瞬妙な気配がして、地面が揺れたように感じた。 周囲の人たちも何人かが「今揺れた?」と疑問を口にしているのが聞こえる。 しかし地震のような継続的な揺れはなく、気のせいだったのだろうかとあなたも周囲の人も思うだろう。
次の瞬間、あなたの周辺にいた人たちの何人かがその場に倒れ込んでしまう。 驚き駆け寄る人、倒れはしないが体調不良を訴える人、なにもない人と周囲は騒然となった。 幸運を振ってください。
染谷千冬 : CCB<=55 【幸運】 (1D100<=55) > 50 > 成功
MPを1d5減らしてください。
染谷千冬 : 1d5 (1D5) > 2 [ 染谷千冬 ] MP : 11 → 9
あなたは一瞬の立ち眩みがあり、まるで身体のエネルギーを一部持ってかれたかのような錯覚を覚える。 続けてアイデアどうぞ。
染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 26 > 成功
今起きた現象は、「もしかして自分が玉を水に沈めたことに関係があるのでは?」と考えてしまうだろう。良からぬ予感と奇怪な現象にSANC。 1d2/1d4どうぞ。
染谷千冬 : 1d100<=40 【SAN値チェック】 (1D100<=40) > 82 > 失敗 染谷千冬 : 1d4 (1D4) > 2 [ 染谷千冬 ] SAN : 40 → 38
あなたはそうして指示された森へとやってきた。 あなたがやってくると森の入り口あたりに覆面の男が一人立っていた。 男はあなたを見るなり「よく来たな。ついてこい」とあなたを森の奥へと案内する。
染谷千冬 : 黙ってついていきます。
森の中を進んで行くと小さな湖が出てくる。 そしてその湖畔に別荘風の小屋のような建物があった。 それほど大きくないその小屋は外から見て二階建てだとわかる。 また、小屋のすぐ隣に車が一台止められていた。 恐らくは誘拐犯たちが乗ってきたものだろう。 あなたはその小屋の一階に案内されることになる。 通されたのは小屋に対してかなり広い部屋だった。
恐らく一階はこの部屋のみかあるいはもう一部屋しかないだろうというぐらい、建物の大半を占める割合の部屋だ。 大人が複数人集まってもなおゆとりあるその空間には、あなたと誘拐犯のチンピラ集団が七人、それと千秋がいた。
チンピラ集団のうちの一人が一歩前に出てあなたに話しかける。 それは今まで通話してきた男だ。 どうやらこの集団のリーダー格のようである。 「約束を守ってくれて結構。……ところで一つ、君に言いたいことがある。 君の弟はあまりに躾がなっていないんじゃないか!?」
必死な声で男はそう言った。 よく見るとリーダーの男を含め、後ろに控え千秋を取り囲む男達は皆、ボロッ……、と効果音が尽きそうなほど疲れた様子を見せているし、千秋の拘束もビデオ通話した時は腕だけだったのに、猿轡を嵌められ足まで縛られている。 千秋は随分と暴れたようで、誘拐犯の疲労と恨みがあなたにも伝わってくるだろう。
「こちらの被害は君が想像するより大きい、とっとと引き取ってもらいたい。ちゃんと身代金は用意してきたんだろうな?」
染谷千冬 : 「金は用意できなかった。代わりに」ポケットから指輪のケースを2つ取り出します。 染谷千冬 : 「母の結婚指輪と婚約指輪だ。それらの相場は知っているだろう。後で質にでも入れればいい。……俺たちはここに引っ越してきたばかりだ。様々な事情があって逃げてきた。急に言われても金は用意できない。その母の形見ふたつが、俺たちが持っているもので一番価値のあるものだ」
リーダー格のチンピラはあなたの手にあるケースを凝視し、その話を聞いたチンピラ達はざわめきだす。 「えっマジ……?形見を……?」 「嘘だろ……?」 「すっげぇ……」 などと思い思いの台詞を口にしている。 その奥では千秋が目を丸くしている。
「いいだろう」 「こちらが指輪を受け取る、そしたら後ろの仲間たちが人質を解放して部屋から出ていく」 「全員が出るまで動くな。最後の一人が部屋を出て、君たち二人だけになったならばそれで終わりだ」 「そうしたら人質の縄を切るなり帰るなり、好きにするといい」
リーダーの男は拳銃を構えたままそう提案するだろう。
染谷千冬 : 「わかった」
リーダーの男があなたから身代金を受け取ると、千秋を取り囲んでいた覆面の男たちが離れていく。 千秋は拘束具をつけたまま解放されたようだ。
そして覆面の男たちは宣言通り順番に部屋から出ていき、最後に残ったリーダーの男は仲間が部屋を出たのを見届けてからあなたに向かって 「君が利口な人間でよかったよ。ではさようならだ」 と告げて去っていった。 チンピラ達は2階へと上がっていったらしい。 部屋にはあなたと千秋の二人が残された。
染谷千冬 : 「千秋!」すぐに千秋に駆け寄ります。猿轡と拘束を外します。
あなたが千秋に近づくと、千秋は顔を上げてあなたの方を見る。 猿轡のせいで話すことは出来ないがその視線はどこか不安そうなものだ。 拘束具を外された千秋は小さく「悪い」と言った。
染谷千冬 : 「謝る必要ない。無事か、怪我は」 染谷千秋 : 「軽く殴られた程度だ。ほとんど放置されてたから大丈夫」 染谷千冬 : 「そうか、良かった……」体が痛まないように、優しく抱きしめます。 染谷千秋 : 千冬の身体を強く抱きしめます。 染谷千冬 : (……)町で起こった振動が自分のせいではないかということが気がかりで、思考します。 染谷千冬 : 「……さっきの男たちは2階に行ったみたいだな。少し、気になることがあるから、ばれないように様子を見てくる。千秋はここで待っていてくれ。すぐに戻る」 染谷千秋 : CCB<=83 【目星】 (1D100<=83) > 29 > 成功 染谷千秋 : 「危ないだろ。後は警察に任せて帰ろう」部屋にあった自分の荷物を見つけて取ります。その後千冬の手を取り部屋から出ます。 染谷千冬 : 「……待ってくれ」部屋に引き留めます。 染谷千冬 : 会話が漏れない造りか、部屋を見渡します。目星!
特に見つかる物はない。 壁や天井からビデオ通話をしていたのはこの部屋だろうと思う。 制作製図を振ってください。
染谷千冬 : CCB<=55 【製作(製図)】 (1D100<=55) > 25 > 成功
頑丈で分厚い壁だ。会話が漏れることはおろか、乱闘しても音が漏れることはないだろう。 千秋はあなたの話を待っています。
染谷千冬 : 「……たぶん、狙いは俺だ。首謀者が他にいる。この写真」千秋に裏路地に落ちていた写真を見せます。 染谷千冬 : 「首謀者の意図が読めない。……それと、さっき地面が揺れた直後、まわりの人が数名倒れる事件があった。俺が玉を沈めたことが原因かもしれない。何か嫌な予感がする」 染谷千秋 : 「いいから外にいこう。さっき湖で何か光った。原因はそれだ」千冬の手を引っ張って外に出ます。 染谷千冬 : 「……わかった」
小屋を出ると確かに誘拐犯たちは外にいないようで、来た時と同じようにしんとした空気が流れている。 車もそのままだ。 千秋はあなたの腕を引いて湖の近くまで向かう。 湖の畔の草を千秋がかき分けると、そこにはあなたが今まで水の中に沈めてきた透明な玉があった。 よく見るとそれはあなたが渡された物より数回り程大きい。 千秋はそれを拾ってあなたの方を向き直ると真剣に見つめ、口を開く。
染谷千秋 : 「千冬さん、これを一緒に……」
千秋がそこまで言いかけた瞬間、小屋の二階の窓が勢いよく開かれる。 あなたがそちらを向くならばまさに窓から飛び降りようとしている瞬間の人影が見えるだろう。 その人影は受け身を取りながら地面に転がり落ち、そうしてすぐに身体を起こしたかと思うとあなたたち、正確にはあなたの横にいる千秋に向けて拳銃を構えた。
染谷千秋(黒服) : 「千冬から離れろ」
そうあなたに聞きなれた声で言い放つ人物は、横にいるはずの千秋と同じ顔をしていた。 その人物は誘拐犯たちと同じ黒い服を着ていて、髪は乱れいたる所が血で汚れているが、顔だけは間違いなくあなたが知る千秋だ。 しかし、隣を確認しても同じように千秋が立っている。 こちらは服装も髪型もあなたが知るものだ。どれだけ見比べても服装や髪型以外の違いはない。 親しい人間が目の前に二人いることに衝撃を受けたあなたはSAN値チェック(0/1)
染谷千冬 : 1d100<=38 【SAN値チェック】 (1D100<=38) > 61 > 失敗 [ 染谷千冬 ] SAN : 38 → 37
銃から庇うように、隣にいる千秋があなたの前へと躍り出る。
染谷千秋(黒服) : 「離れろ、じゃねーと撃つぞ」 染谷千秋 : 「この距離で撃ったらどっちに当たるかわからねーけど、それでも撃つのか?」 染谷千秋(黒服) : 「はは、残念。俺射撃得意なんだよ」 染谷千秋 : 「……千冬、離れんな」千冬の手を握ります。 染谷千秋(黒服) : 「千冬。そいつの手が届かないとこに離れてな」
二人の千秋の視線があなたへと集まる。 その視線はあなたに「どちらを信じるのか決めろ」と言っているようだ。 あなたは一つ、あるいは二つ程度の会話を二人の千秋と行うことが出来る。
染谷千冬 : 「……、……」黒服の千秋に目を向けて、微笑みます。そして、今までいた千秋のほうに向きなおります。 染谷千冬 : 「……千秋は、何が一番怖い?」
あなたがした質問にあなたのすぐそばにいる千秋はゆっくりと口を開く。
染谷千秋 : 「……千冬に嫌われること」
それを確認してから黒服の千秋は拳銃を構えたまま笑う。
染谷千秋(黒服) : 「はは、ねーよ!……今はな」 染谷千秋(黒服) : 「……前までは、千冬に置いていかれることが怖かった。だろ?」 染谷千冬 : 「……」 染谷千冬 : 隣の千秋から離れ、黒服の千秋のもとへ駆け寄ります。
あなたが動こうとした瞬間、あなたの隣にいた千秋が急にあなたの腕を取って湖の中へと飛び込む。あなたは強い力で引っ張られ、次の瞬間には水の中にいた。 水の中であなたは既視感を覚える。 それは何度も夢で見たあの光景と同じだった。 身体が潰されるような水圧、ゴボリと肺から空気が抜けていく感覚、体温よりはるかに冷たい水の温度。 何もかもが夢と同じだ。 だが夢とは違いあなたはゾクリと背筋が凍るような気配を感じるだろう。 この水の奥深く、湖の底に何かがいる気配。 あるいは、この湖の底がどこか別のところと、相対してはいけない何かがいる世界へと繋がっているような気配。 奥深くまで沈めばもう戻って来られないようなそんな考えがあなたの脳裏によぎる。 今まで通りの夢であれば力なく沈んでいただろう。 しかし今は夢ではない。 現実だ。 あなたは手を伸ばす。 ただ沈んでいくだけだった夢とは違い、現実で生きるために。 たった一人で沈む夢とは違い、今度はその手を誰かがとった。 急に水中から引きあげられたあなたの肺を今度は空気が満たす。 地面に転がされたあなたが顔を上げると、同じように空気にむせながらも呼吸をする千秋の姿があった。 黒い服や髪の毛、全身があなた同様ずぶ濡れだ。 考えるまでもなくあなたを引き上げてくれたのは目の前にいる千秋だということがわかる。
染谷千秋(黒服) : 「ゲホ、っ……、千冬、大丈夫か」千冬の背中をさすります。 染谷千冬 : 「……ッ、夢じゃ、ない、……ゴホッ、千秋……ありがとう」 染谷千秋(黒服) : 「? 夢って──」
背後から聞こえる激しい水音と共に千秋の表情はすぐに警戒態勢に変わってしまう。 あなたが振り返るなら水面から細長く、それでいてしっかりとした刺が突き出しもう一人の千秋の姿を貫いているのが見える。 もう一人の千秋を貫いた刺はそれを振りはらうようにブンと大きく動いた。 されるがまま、千秋の身体は地面へと叩きつけられる。 そうして身軽になった刺は湖の中へと戻っていった。 突然現れた得体の知れない刺にSAN値チェック(1/1d3)
染谷千冬 : 1d100<=37 【SAN値チェック】 (1D100<=37) > 39 > 失敗 染谷千冬 : 1d3 (1D3) > 1 [ 染谷千冬 ] SAN : 37 → 36 染谷千秋(黒服) : 1d100<=55 【SAN値チェック】 (1D100<=55) > 25 > 成功 [ 染谷千秋(黒服) ] SAN : 55 → 54
地面に横たわる千秋はゆっくりと立ち上がり、あなたたちの方を向いた。 だがあなたたちに向けられている顔は千秋の顔ではなかった。
「あぁ、ぁ、なるべく、顔を合わせたくなかったのに、その方が上手くいく確率が高かったから……ぅ」 刺は胸元を貫いたらしく心臓や肺の辺りから血が流れており、本来ならば即死していてもおかしくないはずなのに『千秋だった人物』は話す。 その声も初めは千秋と同じ声だったはずなのに次第に別人のものに変わっていく。 あなたたちの目の前で『千秋だった人物』はその皮膚を溶かし再度固め、どんどんと作り変えられるように姿を変え、やがてすっかり別人のものへと変わってしまった。 最後にそこに立っていたのは服装こそ千秋のもののままだが、顔は全く違う人だった。 死んでいるはずの大怪我を負った人間が動き、更にはありえない過程を経て変化したのを見てSAN値チェック(1d3/1d6)
染谷千秋(黒服) : 1d100<=54 【SAN値チェック】 (1D100<=54) > 97 > 失敗 染谷千秋(黒服) : 1d6 (1D6) > 4 [ 染谷千秋(黒服) ] SAN : 54 → 50 染谷千冬 : 1d100<=36 【SAN値チェック】 (1D100<=36) > 17 > 成功 染谷千冬 : 1d3 (1D3) > 3 [ 染谷千冬 ] SAN : 36 → 33 ?? : 「こんなことになるなら殺しておけばよかったな。 どうでもよかったから放っておいてあげたのに」
男はつまらなそうに千秋のほうを見てそう呟く。 それから嬉しそうにあなたのほうを見て話しかける。
?? : 「ようやく、ようやく出会えた。運命の人」 「私の運命の人」
男は繰り返しあなたを「運命の人」と呼ぶ。 アイデアをどうぞ。
染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 43 > 成功
あなたはその声が今日の夢で聞いた声と同じものだと気が付くだろう。
染谷千冬 : 「誰だお前は」 染谷千秋(黒服) : 「は?運命の人だぁ?」 ?? : 「私は天川薫……占い師をしてるんだけど、貴方は知らないか」
天川は千秋の質問には一切答えず、あなただけを見つめている。男はあなたにべっとり張り付くような視線を寄越す。 千秋は舌打ちをしてから、男からあなたを隠すように前に出る。
染谷千冬 : 前に出ようとする千秋を手で押さえて、千秋を庇うように自分が前に出ます。 「知らない。何が目的だ。お前は一体何をした」 天川薫 : 「目的?そんなものはない。貴方は私の運命の人なんだ。一緒になるのは当たり前だろう? ……今日はね、私の誕生日なんだ。そして貴方の誕生日の、ちょうど半年後。 知ってるかな。夢占いでは、付き合ってから半年後は『恋愛の分かれ道』を指していてね、その日以降に別れる者達が多いんだ。だけど道の分岐点に片方の誕生日があると、その相手とは道を違えずに済むと言われている。 だから今日を二人の記念日にしよう。一緒になろう」 染谷千冬 : 「……?」 染谷千秋(黒服) : 「千冬。……狙われてるのは千冬なんだ。俺はマークすらされてない。後ろに下がっとけ」小声で耳打ちします。 染谷千秋(黒服) : 「……話聞くだけ無駄だ。ああいうのは」 染谷千冬 : 「だからだ。千秋が前に出たら危ない。俺の後ろなら多少安全だ。下がってろ。……」千秋を後ろに押し込みます。 染谷千秋(黒服) : STR対抗すんぞ 染谷千冬 : 望むところだ
10と14のSTR対抗です。千秋は30で振ってください。
染谷千秋(黒服) : CCB<=30 (1D100<=30) > 58 > 失敗 染谷千秋(黒服) : 舌打ちして下がります。 天川薫 : 「一緒に行こう。儀式は終わった、あとは、一緒に行くだけだ。 さっきの刺を見たよね?今この湖は神様のいる場所に繋がってるんだ。 運命の人、貴方が一緒に儀式をしてくれたからだよ。 一緒に神様のところに行こう。 そうすれば私たちは永遠に一緒になれる」
手を伸ばし、湖の方に視線を送りながら男はあなたを誘う。
染谷千冬 : 「断る」 腕で押さえてる千秋を後ろに押して、一緒に湖から離れます。
あなたの答えに天川は悲しそうな表情を見せていたが、次第にあなたたちに対して怒りの視線を向け始める。
天川薫 : 「そう、やっぱり占った通りだった……。 全部終わるまでに顔を合わせると成功率が下がるって、結果にはあった」 天川薫 : 「でも諦めない」 天川薫 : 「運命の人、私は貴方を諦めない。 やっと見つけたんだ、だから」 天川薫 : 「絶対に一緒に行こう」
決意を固めたように天川は言うと、あなたたちに襲い掛かってくる。 ここからは戦闘になります。 天川は強制で先制攻撃をするでしょう。
天川薫 : CCB<=30 【引っ掻き】 (1D100<=30) > 89 > 失敗 染谷千秋(黒服) : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 10 > スペシャル 染谷千秋(黒服) : 2d6+0 【ダメージ判定】 (2D6+0) > 5[2,3]+0 > 5 染谷千秋(黒服) : いつでも千冬を庇えるように警戒しておきます。 染谷千冬 : CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 19 > 成功 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 98 > 致命的失敗
次の技能に-20してください。
天川薫 : CCB<=30 【引っ掻き】 (1D100<=30) > 34 > 失敗 染谷千秋(黒服) : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 98 > 致命的失敗
次の技能に-20してください。
染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 83 > 失敗 天川薫 : CCB<=30 【引っ掻き】 (1D100<=30) > 39 > 失敗 染谷千秋(黒服) : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 47 > 成功 染谷千秋(黒服) : 1d6+0 【ダメージ判定】 (1D6+0) > 3[3]+0 > 3 染谷千冬 : CCB<=50 【こぶし(パンチ)】 (1D100<=50) > 5 > 決定的成功/スペシャル 染谷千冬 : 2d3+1d4 【ダメージ判定】 (2D3+1D4) > 3[1,2]+2[2] > 5 天川薫 : CCB<=30 【引っ掻き】 (1D100<=30) > 76 > 失敗 染谷千秋(黒服) : CCB<=75 【キック】 (1D100<=75) > 28 > 成功 染谷千秋(黒服) : 2d6+0 【ダメージ判定】 (2D6+0) > 7[1,6]+0 > 7
あなたや千秋の攻撃は天川に致命的なダメージを与えたらしい。 天川は力なくその場に膝をついた。 それでも天川はあなたに向かって手を伸ばそうとする。 ゆっくりと口を動かして何かを話そうとするがそれは音になることはない。 そのまま天川の身体は地面へと倒れ込み、動かなくなった。
染谷千秋(黒服) : 「……」天川を見下ろしてます 染谷千冬 : 「……千秋、ごめん。最初、こいつが千秋じゃないって気づかなかった。……大丈夫か。怪我していないか」 染谷千秋(黒服) : 「気にすんなよ。……あの時、ちゃんと気付いてくれただろ?」ふ、と笑って千冬の頭を撫でます。 染谷千秋(黒服) : 「俺は大丈夫~。雑魚ばっかだったしな~」 染谷千秋(黒服) : 「……千冬こそ大丈夫かよ? あいつらの狙い、千冬だったんだ。……それにさっき言ってた『夢』って何だ」 染谷千冬 : 「ここ一週間ほど、水の中に沈む夢を見続けていた。夢見が悪いだけだと思っていた」 染谷千秋(黒服) : 「……そっか。 次からそういうのがあったら俺に言えよな~。また変なのに巻き込まれてるかもしれねーしさ」 染谷千冬 : 「そうだな、言うようにする。……他の、覆面の男たちは……」 染谷千秋(黒服) : 「ああ。今頃2階で伸びてると思うぜ。縛ってるから、目覚ましても大丈夫だ。……警察呼ばねーとな」 染谷千冬 : 「……やっぱり千秋、強いな。警察には連絡してある。周辺で待機してもらうように言っていたから、もう来ているかもしれない。呼びに行こう」 染谷千秋(黒服) : 「あいつら指輪眺めてニヤついてたぜ。あれ千冬が考えたんだろ?」 染谷千秋(黒服) : 「わかった。いこうぜ」 染谷千冬 : 「ああ」
そうしてあなた達が会話していると、奇妙な気配を感じた。 それは湖の方だ。 湖の底に大きな何か影が走り、瞬きをする間になくなってしまった。 そしてあなたたちが感じた気配も消え、ただただ、何の変哲もない湖がそこにはあるだけだった。 無意識に身体の力が抜け、ようやくあなたたちは全て終わったと悟ることが出来るだろう。 時刻を確認するならば日付が変わるまであと数時間もないぐらいだ。
千秋はびしょ濡れになっていた自分の荷物を拾い、あなたと共に歩き出した。 あなたが呼んだ警察の姿を捉えてようやくあなた達は事態の収束を実感できるだろう。 あなたが購入した指輪は、後日警察から返却された。チンピラ達は逮捕されたらしい。 あの日街で起きた多数の人が急に意識が朦朧としたり人によっては意識不明で倒れたりした出来事については、原因は一切不明だが全員一日もすれば回復し、以降問題なく生活を送っているために事件のことは早くも風化しそうである。
また、占い師天川薫は森の中で遺体で発見されたとニュースに取り上げられた。さらには天川は誘拐事件に関与していたとして捜査が進められており、あなたと千秋の周囲はしばらく慌ただしくなるだろう。
千秋は多少の怪我はあったもののいたって健康的であり、あなたの隣に変わらずいる。 あなたは無事に千秋を助け出し、帰ってくることが出来たのだ。 /------------------ クトゥルフ神話TRPG ブルー・スターズ・セパレート シナリオクリア END - B ------------------/
・SAN値報酬 天川を倒した1d5 「この場から離れる」ことを選んだ1d3
染谷千冬 : 1d5+1d3 (1D5+1D3) > 2[2]+3[3] > 5 [ 染谷千冬 ] SAN : 42 → 47
背景
夢占いが大好きな天川薫が、運命の相手を千冬だと思い込む話である。
夢でグラーキを見て発狂した天川は、グラーキを夢の神様だと思い込み、「千冬と結ばれたい」と願う。 天川を利用することにしたグラーキが天川を騙して「儀式したら叶う」と嘘をつく。
天川は千冬と儀式をしたいと考える。 しかし、占いの結果で千冬と接触をした場合に儀式の成功率が低くなると出てしまう。
天川は確実に儀式を進めるためにチンピラを雇い、千冬脅して無理矢理手伝ってもらおうとする。 が、千冬を誘拐する前に千秋にバレてしまう。
千秋と乱闘騒ぎになったチンピラ集団は、千冬の代わりに千秋を誘拐することにした。 そうして千冬のところにチンピラ集団から連絡が入ったのが導入である。
天川は本人の姿じゃなければ千冬と接触しても構わないのではと考え、似姿を利用し千秋の姿となって千冬に近づいた。天川の最終目的は千冬と一緒に湖へ飛び込むことである。
おまけ
◆ 千秋側の時系列 バイト終わりで千冬との待ち合わせ場所に向かう →千冬っぽい男を誘拐する話を聞き、尾行 →千冬と確定したため、千冬にとりあえず先に連絡しようとしたところ、バレて乱闘騒ぎへ →スタンガンで捕まる&情報収集へシフト →情報収集する中でチンピラ達が自分達の情報を握っていること&千冬が狙われていることに気付く →チンピラ達の要領がよくないことにも気付く →千冬にそれとなく情報を渡す →乱闘 →拘束される →拘束解いて待ち伏せ →乱闘 →千冬の元へ行く