最果てへの逃避行Episode17
強風の吹き抜けるビルの屋上。曇天の下、騒ぎ立てる人々の声が耳に突き刺さる。 千冬に銃口を向けているのは――千冬がよく知る唯一無二の存在だった。誰よりも大切なはずのその人は、ゆっくりとその唇を開き、確かな意思を宿した冷たい眼差しを向ける。 「……なぁ、頼むよ」 「……頼むから、死んでくれ」
強風の吹き抜けるビルの屋上。曇天の下、騒ぎ立てる人々の声が耳に突き刺さる。 千冬に銃口を向けているのは――千冬がよく知る唯一無二の存在だった。誰よりも大切なはずのその人は、ゆっくりとその唇を開き、確かな意思を宿した冷たい眼差しを向ける。 「……なぁ、頼むよ」 「……頼むから、死んでくれ」